ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

再会の嵐だ

猛烈な空腹感と共に目が覚める。何故だ? おかしい。昨日寝る前にポークヌードルをちゃんと食べたじゃないか? しかもそれは、3時間くらい前の出来事だぞ。
そうだ。今日も早起き爺さんのように少ない睡眠時間で目が覚めたのだ。
いやいや、しょうがない。テレビでもつけようか。ほう。山本寛斎が訳の分からない舞台でご満悦だ。しかしいろんな人が出てくるなぁ。それにしても、上戸彩を見つけるとどうして歯茎に目がいってしまうのだろう? 最近ちょっとかわいらしくなったみたいだが、そこだけは変わらない。やはり彼女の当たり役は損保ジャパンダだ。
そんな事をしている間に大事なことを思い出した。そうだ、今日は実家に帰省中だったかみさんが帰ってくるのだった。イカン、イカン。部屋の中を掃除して、台所で腐海のような瘴気を発生させている皿の山も洗わなくてはならない。
よし!
気合いを入れた俺は、やおら湯を沸かし、おそってきた空腹感を払拭するためにカップヌードル 欧風チーズカレーに湯を注いだ。あ、カレー系のヌードルの時は、お湯少なめな。3分待って、ふたを開ける。
おー。ドロドロだ。それを無理矢理かき混ぜる。そして、汁気をよーく含んだ麺をすする。
ん! んまい!
とてもうまい。一気にすすり込み空腹感を制圧した俺は、静に布団へと崩れ落ちた。ぱけちゃん、きちんと寝られなかったからちょっとお眠むなの。きちんと目覚ましをかけて寝ることにした。
起きたら、予定より凄く時間が過ぎているじゃないか! _| ̄|○
途中、目覚ましが鳴ったような気がしたが、無意識の中でとめたようだ。そして、台所の腐海から発生した数多の蟲たちに苦しみながら目を覚ます。う〜、夢も現実社会から逃げることはできないようだ。オイラはこの教訓をぱけちゃんメモに記した。暇な時に見返してみることにしよう。それにしても、このはてなダイヤリーは意味不明なところでキーワードはリンクされるので面白いな。
いそいそと台所の腐海に立ち入り皿を洗い始める。まぁ、腐海の瘴気も慣れてしまえばたばこを吸うのと大して変わらない。タフな男はこれくらいの事でくじけてはいけないのである。サラリと皿を洗い終わった俺は時間を確認した。予定通りの午後4時だ。俺の計画に寸分の狂いはない。すべてが予定通りだ。かみさんの迎えまでには時間もあるし、再び俺はプレステのスイッチを入れた。そして、ひたすら音速の貴公子となりタイムアタックを繰り返す。さすがだ。自分でもにやけてしまうぜ。ドンドン時間が削れていく。
ふと現実の時計に目をやると、予定の出発時間をオーバーしている。
オー、マイガッ! タイムアタックで削ったタイムが現実に上乗せされているじゃないか! こりゃイカンがね。急いで身支度を調え、車に乗り込む。まぁ、だめな時は何をしようとしてもだめなものだ。ガソリンがほとんど無いではないか。財布の中身を確認する。オッケーだ。満タンにするくらいの金は十分にある。俺は、すでに手足のように自由に扱うことができるスーパーカー日産マーチK12に乗り込み羊ヶ丘通りの激安スタンド、コニサーオイルへ颯爽と制限速度で走り出した。途中、柄の悪い車が俺のマーチを煽ってくるが、それくらいでタフな俺の心は折れないぜ。おもむろに俺は窓を全開にして、箱乗りをして後ろを向き
「おまえの母ちゃんデ・ベ・ソ!」
と、ののしる夢を見た。
さぁ、そんな白昼夢にとらわれている間にスタンドに着いた。さっきも書いたが満タンにするだけの十分な金はあるぜ。俺は、店員に言ってやった。
「あ、あ、あの、レギュラー20リットルお願いします…」
少しばかり、店員が鼻で笑ったような気がしたが大目に見てやろう。俺はもう十分に大人なのだ。
ガソリンを入れて、丘珠空港へ走り始めた。しかし、炎の走りですでに遅れはすっかり取り戻している。あまりに時間が余ったため、途中のハローマックで熊ちゃんのぬいぐるみでも物色しようと思ったくらいだ。そして、俺の携帯がなる。オイオイ、走りながら電話をすると罰金になるんだぜ。勘弁してくれよ。俺は、おびえるウサギのようにあたりに警察の気配を探し、安心したところで電話にでた。電話の相手はかみさんだ。
「空港に着いたよー。なにしてるのー」
マイガッ! 到着までまだ10分はあるじゃないか!
俺は急いだ。好きな女を待たせるほど俺は落ちぶれてはいない。一瞬にしてぬいぐるみの熊ちゃんのことは脇に追いやり、再びレーサーモードへと脳内スイッチを切り替えた。決して、遅刻による拳骨の嵐をおそれているわけではない。
ヒィヒィ言いながら空港に着いた。丘珠空港の駐車場は無料なのでとても良い。かみさんとの25日ぶりの感動の再会だ。ジェンキンス夫妻のように、がっちりと熱い抱擁をしようと思ったが、とりあえず重たい荷物を持たされた。うん。感動は会えない年月の期間に比例するらしい。心の中には郷ひろみよろしく哀愁だ。
♪あーえなーいー時間がぁー、あーいーそーだーてるのさぁー…
かみさんと再会して安心したのだろうか、オイラは猛烈な眠気に襲われつつあった。そう、夕方はいつも、お眠む、の時間なのだ。しかし、運転しながら眠るわけにはいかないので、ZARD「負けないで」を心の中で歌った。いつの間にか、関心は歌より坂井泉水に向けられていた。んー、年をとらないな。ロボットじゃないだろうか?そして、坂井泉水の左腕を分解し終わったあたりで家に着いた。
すでに、俺はぼろぼろの状態になっていたので、特にこれと言ったことをすることもなかった。かみさんが、腹が減ったと言い、近所のほっかほか弁当で海苔弁を買ってきてくれたので、最後の力を振り絞ってハムハムと食べる。途中、かみさんから、おじいちゃん、もぁー、こぼさないで、と言われたがそれが俺のことなのかどうか、よく解らない。そして、10時くらいに力尽き布団に倒れ込んだ。もちろん、そのまま寝ると2時くらいに目が覚めて、オールナイトロング状態になってしまうからマイスリーを服用して眠りを元本保証だ。