吉田照美と所ジョージなら、どっちがラクダっぽい？

さて、怠惰でとろけそうにグダグダとした3連休が終わり、身の引き締まるような学校の再開だ。オイラはそんな火曜日の朝を、シメサバのように引き締まりながら支度をした。あるいは今や見かけることも少なくなった塩入歯磨きで引き締まった歯茎のようである。
面倒なので弁当を作るのをやめようかと思ったが、よくよく考えると金もないし朝の習慣というのは怖いもので、気が付くと弁当を作っていた。まぁ、中身は相変わらずの冷凍食品だけどな。こんな弁当を作ったら鉄人陳健一に怒られるぞ。
で、大量のテキストが配布されると聞いていたので、でっかいカバンに筆記用具などを詰め、弁当を詰め込んだ。ついでに寂しくないように愛用のたんぜんを入れようかと思ったが、人間が古いと思われるとイヤなのでやめておいた。で、ゴミの日であったためゴミをひっつかむ。
ゴミ捨て場にはいつものようにカラスがいて、のんきに残飯をついばんでいる。食うのは構わないのだけれど散らかっていたので、
「おまえも頭が良いなら、行儀良く綺麗に食えよ」
と行ってみたら、
「おまえもな」
と返事をされた。…なんとなくもの悲しい気分になって地下鉄に乗り込んだ。
先週はクラスの面々も皆実地研修であったので久しぶりの面会であり、様々に実習先での珍道中を語り合っていた。なかでもクラス中の悪い意味での関心の的である例のオヤジは、案の定トラブルを起こし、返品はされないものの学校に苦情が入ってきていたらしい。…全く期待を裏切らない人だ。そして学校を卒業すれば二度と出会いたくない人である。
今日からの授業は、今までと全く系統の違う事務の勉強であり、先生も事務畑出身であるらしい。で、生徒のペースなど意に介せず、ただ事務的にドンドンと自分の都合で授業を進めていたようだった。…やっぱり、介護畑出身の先生は忍耐強く、且つ臨機応変だったんだな、と改めて感心をする。
で、最後の方には不満のオーラが噴出する中、強引に時間をオーバーして無理繰り詰め込みの授業をしていた。…こんなの、詰め込み授業になれていない人はついて行けないぞ。
もちろんオイラに関しては、中学、高校、予備校と詰め込み授業で慣れているので、適当に自分のペースでテキストを読み理解をしていった。詰め込み授業を理解するには北京ダックの気持ちとフォアグラ用のガチョウの気持ちを理解する必要がある。…これには実に10年の歳月を必要とするんだ。
授業が終わり、先週末から調子の悪い耳を見てもらい為、学校の隣にある耳鼻科へ行く。延長した授業のせいで危なく診療時間が終わってしまうところだったぞ。
で、扉をくぐると人がいない。
……。
…む、もしかしてヤブを引いてしまったのだろうか？
それは、ゲーム終盤でババを引くような不吉な気持ちにさせられた。で、受付を済ませるとすぐに診察室へ呼ばれる…。
とりあえず、耳をかっぽじる器具を差し込まれて耳の中を見られる。それと、症状を自己申告する。どうやら、耳の中を見て何をしなかったところから原因が耳糞のつまりすぎでないことだけは明かであった。
で、検査します、と言うことで健康診断の耳の検査をもっと精密にしたような聴覚テストをする。それは単に鼓膜で聞き取れる音の検査だけでなく、骨導音のテストまでするという念の入り具合であり、ひたすら感心した。てか、骨導音のテストは診察室でかかっている音楽が気になってよくわからんかったぞ。…やはり慣れないことはするものでないな。
診察室に戻り、先生はデータを眺める。すると左耳の聞こえ方に異常が認められるとのことで、別の仰々しい検査器具にスイッチを入れて、あやしい器具を耳の中に突っ込んだ。…なんだか耳をいじくり回されるというのは無防備で心許ないものだ。
一通り終わり、先生が述べる。
「耳の機能的には問題はない。と言うことは、機能と脳をつなぐ神経系に問題が生じていると言うことだ」
……。
逆に不安になる説明である…。
で、長々と説明があったが、要約すると過労かストレスで、血行が悪くなっているらしい。で、首の裏を軽くもんだり温安保しろ、と言うことだ。
それで薬をもらって帰る。診察料約5千円。…たけぇよ。
その後ちらりと東急ハンズに立ち寄り、極細字の万年筆の需要が生じたので覗いてくる。…インクがたれないものを求めるとなると1万円からだ。……たけぇよ。
そしてグッタリしながら家に帰る。
飯を食らう。
もらってきた薬を飲もうと、添付されていた薬の説明書きを見る。
……。
なんだか仰々しい薬ばかりだ。オイラは不安を感じながら、ダイエットコーラでぐぐっと薬を飲み干した。ま、子供はマネするなよ。きちんと水か白湯で飲み給え。
後は明日の授業が更にペースアップするらしいので、ゆっくりと神経を休めて早める寝ることにしよう。
……寝れたらな （￣∇￣）ニヤリッ