ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

ゴミかと思って引っ張ったらヒゲじゃないか…(キャイン!)

北海道でインド5強

……一部の何故かこのブログを気に入ってくれている人のために、重い重い、例えば往年の岡本綾子プロの尻のように重たい腰を上げて書き書きしているわけだ。…まぁ、そんな前置きはどうでも良いのだけど。
さて、忙しい時期は遠くに過ぎ去り、と言うよりすっかり慣れてしまったので余裕をぶっこいてみたりする。ま、明日も朝から仕事だ。嬉しいねぇ。思わず、泣きながら夕暮れの中、石を蹴りながら家路につきたくなるほどの嬉しさだね。


今日は夜勤明けの休みで、普通の介護職員であれば明日のためにゆっくり体を休めたり、あるいは来たるべき時のために介護福祉士の勉強などをしていたりするのだろうが、オイラの場合、介護福祉士の受験資格が与えられるまで丸3年ほどあるし、まずは気負わずにのんびりとこの仕事の世界観になれなければいけないと思っているので、そんなことはしない。
…ひたすらパチスロ
だってさぁ、会社の規定とか、介護職員の法律の規定らしくてバイト禁止なんだもん。そのくせに給料なんてスズメの涙どころか、ハムスターかのみのウンコくらいなものだから、他に収入を探さないといけない。
で、所得が明確にならないパチスロをいつもやっているのだ。
ま、ある程度稼いでいればマルサなどのガサ入れがあるだろうけど、勝っている訳じゃないのでそんな心配も要らない。
…一体オレって。
さ、そんな悪夢のような今日のことは忘れて、先日ブログ上で約束した通り「さんま丸焦げ事件」について語るとしよう。


その日、オイラは遅番で、老人達の晩ご飯を作らなければいけなかった。ま、最初は調理などイヤで仕方なかったのだけれど、最近はすっかり慣れてしまって、鼻歌を歌いながらニンジンの皮を包丁で剥いていたりする。それも朝の4時くらいにな。…一体オイラって?
で、メインディッシュのさんまを焼いていたんだよ。焼くと言っても、この手の認知症の住居は火が御法度なのでIH調理器なんだけど、一応魚用にグリルがある。ま、そんな場所で魚を焼くなど余りしたことはないのだけれど、何とかなるだろう、と持ち前の前向きさというか、何も考えてないというか、適当にさんまを放り込んで焼きはじめたのだよ。割と脂ののっているものだったらしく、やたらと油がはねていたのを思い出す。
で、焼き終わったので皿に盛って調理終了。ここで、不用意に換気扇を停止する。だって、うるさいんだもん。
そしてオイラは、洗濯物をかたづけようとリネン質の方へ行く。モソモソと下着泥棒のように老人達の洗い物を整理していると、食堂の方が騒がしい。
…まー、本当に人々というのは落ち着きが無くて騒がしいものだよな。
などと、ゴミを眺めるようなムスカ少佐のような生ぬるい眼差しをして、洗濯物を抱えて戻ったわけだ。
…むぅ、何だかとってもミステリアスな空間。青白い霧が発生している。と思った。
しかし何かが違う…。じゃ、オイラは思ったね。
「何処のどいつだ? こんなところでのろしを焚くなんて」
そんなことを思っていると、煙に反応して火災報知器がなり出したよ。…ったくうるせえなぁ。
ってか、原因はオレかよ?
どうやら、飛び散った油が加熱したIHの電熱線に張り付いてくすぶっていたらしい。で、換気扇を止めていたからあふれ出したというわけだ。
…いやー、火災報知器のベルってうるさいねぇ。
したから管理者の一人が慌てて駆け上ってきたが、
「なんだよ、さんまの煙かよ…」
という、ちょっと楽しみの腰を折られたような寂しげな表情をして事務所へ戻っていった。ま、オイラも事情を報告しなければいけないので、その後ろをドナドナの牛のようについていった。
…さて、原因はわかっているし、火事の心配もないのだけれど、何だか法律で消防が到着するまで勝手に報知器を止めるといけない、とその管理者の一人は思っていたらしい。
…オイラはすぐに報知器の止め方を発見したが、止めてはいけないというので放って置いた。で、自分のユニットへ帰る。帰ってきたものの、ベルがうるさい。
思わずオイラは、報知器を分解して止めようかと思ったが、そんなことをするとかつてのホテルニュージャパンも変な社長のように非難囂々をうけそうな気がしたので、一生懸命ブルさんを起こしてはいけないと、懸命に頑張るトムさんのように、枕を報知器に押し当てて、少しでも騒音が収まるように頑張った。っが、所詮無駄な感じだった。
10分程して、ベルが止まる。
「お、やっと静かになった…」
と思ったら、防火服に身を包んだ消防員2名が乗り込んでくる。
オイラは調理担当者と言うことで、色々と事情を聴取される。
「あぁ、オイラはカツ丼をとってくれないとしゃべらないね」
と黙秘権を主張してみたが、しゃれが通じる状況ではなさそうだったので、借りてきたネコのようにおとなしくあるがままをしゃべった。…振りをした ( ̄∇ ̄)ニヤリッ
ま、そこには色々な大人の事情というのがあるので、話せないことだってあるのだ。手な訳で、余分な仕事を一つ抱えたオイラは、各ユニットのスタッフと老人達の元へ行って、平身低頭、謝りまくってきた。…ま、うるさかったし一応礼儀だしなぁ。一応35歳の中年男子である。保身のためにも、筋を通さなければいけないことだってあるのだ。
結局、夜の8時まで普通に勤務して、特にイヤミの一つも言われることもなかったが、顛末書なる将来の記録を作らなければならなくなったのが痛かった。
途中まで書いたら、このブログのようにウソとおもしろおかしく脚色されたので使い物にならなかったしなぁ。改めて書き直しちゃったよ。
そして、オイラはパトラッシュに語りかけながら疲れてコタツに潜って眠った。
コタツは僕の友達だ。