一人遊びで生きていって、やっと一人前

「突然突撃オイラの晩御飯」


そう、お供物だ。
コイツは晩御飯のつもりで、昨日の仕事帰りに買ってきたのだけれど。
結局は晩御飯になる事は無く、朝ご飯になった。
時間が朝だろうが夜だろうが、「そのご飯はありえねぇだろう」と突っ込まれても仕方ない。
いやいやむしろ、オイラなど動物性の油がとれないので、もう相当な日数を動物肉（鶏肉除く）を食さずに過ごしており、気分としてはローなあたりをうろついているのだ。そいつをちょっと持ち上げようとすると、このような甘いものに走るしか無いのだ。
ねりきり。
あぁ、なんて甘美な響きなんだ。
毎日食ったら、きっと糖尿病になるに違いないかもしれないが、実は甘いものだから糖尿病という簡単な図式ではない。甘いものを食わずに脂っこいものと酒を飲んだくれていた方がよほど糖尿病になるんだ。
いや、まぁどうでもいい。オイラは、空が高くなる札幌の外を眺めながら、一人ひっそりと5時くらいに目が覚めてお供物を朝ご飯にしたんだ。


今日は休みで、1ヶ月に1回でよくなった通院日。
そして、朝からとても吹出物で顔が痛い。顔を洗って顔が痛い。
最近など混ざり物の無い、昔ながらの純粋な石けんで顔を洗うようにしているのだけれど、これが結構顔にしみるんだな。
「ママン……、お顔が痛いよぉ。僕の綺麗な高貴な顔がビリビリ痛むよぉ」
と、誰もいないところで呟きながら蕭々と顔を叩くように清浄なタオルで水気を取る。そう、その粛々加減と言えば、どんなに圧力をかけられ様とも、涼しい顔で
「国内法に則り、蕭々と進めます」
と一蹴した、前原だか前園だか、前田だか、山田だったかすら怪しい外務大臣そのもののようである。
もしも、鳩山だったらオイラの顔もトッ散らかって鳩になっていただろう。


日中、ミレニアムファルコンの窓枠について小一時間ほど悩む。
「うむぅ、マスキングして塗装するか、くりぬくか」


「こいつ」


これ、コックピットの窓枠くりぬく時点ですでに、精神使い果たしているんだよなぁ。しかも、スケールが小さいものだから、途中で窓枠がバキバキ割れて補修する方が面倒だった位だ。
でも、スターウォーズビークルのモデラーのセオリーとしてはくり抜くのが王道なんだわ。
しかし、これはいくらリューターを入手して便利になったとはいえ、軸がぶれる「なんちゃってリューター」では作業がつらい……。
最後には、マスキングゾルを塗ったくって、乾いた時に出す事にした。


珍しく昼寝をする気にならなかったオイラは、その後もGarageBandで一人ギターを弾いたり、ベースを弾いたりしながら独りバンドのように黙々と録音を続ける。
そして、当たり前のように分かったのだけれど、機材レベルが上昇して、曲がクリーンに聞こえると幻滅するのがオイラの演奏テクニックの足らなさである。
パート全体を通すと、リズムがずれるんだよねぇ。
よぅし、メトロノームと睨めっこして頑張るぞぉ。

通院する。
今日も診断の前に血を抜かれる。まぁ、いつもの風景って奴さ。
「なんだか最近血管細くなりました？ 痩せちゃったんですかねぇ」
と、気遣ってくれる看護師さんに対しても
「……顔がいてぇ」
と力なく応えるオイラ。
血液検査の結果が出て、先生から「どうだい？」という、何ともすばらしいオープンクエスチョンに対しても、
「……顔が痛てぇ」
と力なく答えるだけである。
ちなみに、胃も痛いので追加で胃の鎮静剤を出してもらった。
で、今日の＊リスト（つまり、血液検査で正常値を外れるもの）は


γ-GTP 134
Cl（クロール：低値の時　激しい嘔吐、アジソン病、尿崩症、食塩の摂取不足など）　97 (チト足りない）
CRP （炎症反応：基準を超えていると、熱があったり体内に炎症がありとっても疲れる） 0.34 (チト多い）
白血球　（アメーバ状のアレ）　9800 （チト多い、オイラの病気の場合多めに出るのが常である）


帰宅する。すでに打ちのめされておりあまり食欲はない。
ま、そりゃそうだ。朝食の後も血液が甘くなるほど甘いものをチマチマとくい続けていたんだ。満腹中枢も常に反応状態さ。
で、明日が祝日って聞いたんだけど、オイラ全然知らない。