ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

四の五の言わずに脳みそ検査しろ


「あじさいと五稜郭をくっつけたような」
Canon PowerShot S95 developed by Aperture 3


昨日の仕事で、みんなが言っていることがよくわからなく、自分でしゃべっていることもよくわからないので1時間を残して早退したのだけれど、その後もギターを弾く左指がもつれるような感じがあったり、Keyをうつのももつれたり
それは、標準的な生活レベルから見れば全く正常なのかもしれないけど、イヤーな感じをしてとっとと就寝。


で、今朝起きたら左手がすんごいしびれて、ありゃりゃ。
しびれっぱなしだぞ。
ということで、ぽっくり死ぬことは気にしないけれど、中途半端に障害が残るとなかなかしんどいことになるので渋々脳外科に行く事にした。
そういえば、いろいろな病気をしてレントゲンは当たったことのない場所はないし、口からケツからカメラも入れられたし、血液検査は駅のスタンドでフレッシュジュースを飲むような感覚で、当たり前のようにしているけれど
脳ばかりは40年未着手の部分だなー、と自分を言い聞かせる。


問診で症状を伝える。
その病院は先生自ら記録を端末に打ち込んでいく方針らしいのだけれど、
そのたどたどしさと見ると、なんだかかわいそうに思えるくらいだった。
…多分辞書登録や学習状況も端末依存で、先生ごとに制御されていないんだろうなー、とじっと見ていた。
だって、ここまで文字打つのにオイラなら3分かからないからな…。


オイラは知らなかったのだけれど、こういうしびれは脳と頚椎の両方の側面があるようで、頚椎ヘルニアのレントゲンも撮ってくれた。
後は、頸動脈の血腫とか流れをエコーで見てももらった。
なんだかこれがすごいグラフィック制御で、血流を瞬時にカラー処理をしたり、同時の鼓動の音声も保存してトータルで異常を発見するようなものだった。エコーバカにしていたけどスゴイじゃん。
けれども、その作業はまるでPhotoshopとか、final cutなどで連続的に端末で範囲選択、レイヤー処理をどんどん積み重ねていくような感じで、これも練習しないと使えないだろうなぁーと、手際の良い「看護師さん」に感動した。
さっきの先生よりはコンピュータを扱える人に思えた。


ネットでよく見る電気椅子の死刑執行の時のように、頭に色々と電極を付けられ、脳波というのもとってみた。
こいつは精神的に脆いところを持っているオイラにとっては興味深い検査だったけれど、肉体機能としてはなんの異常も出さなかったようだ。やっぱり精神世界って奥が深い。


MRIに初めて突っ込まれた。
閉所が嫌いな人が頻繁にイヤダイヤダといっている理由がちょっとわかった。
棺桶に突っ込まれると言うよりは、最後のお別れの後の釜に棺桶が挿入されていくイメージを思い起こさせた。
…火葬場のアレって、電動にするぶん余計に悲しみが増えるよね。冷たくて、無機質で、取り返しがつかない現実をすごいスローで押し付けるというか。話がずれるがアレは電動じゃなくて、肉親、縁者が自らの手で最期の扉を閉めるべきだと思う。
でだ、
MRIって、とってもうるさかった。
耳栓付けられた。
頭を固定されて、仰向きで寝かせられるんだけれど、あの頭の位置と横たわるマットの硬さがすごく絶妙で
「あ、これなら横向きにしか眠れないオイラでも、仰向きで寝れるかも?」
と感じた。今度、あの枕の高さとマットレスに関してどうすれば自宅で再現できるのか調べよう、と思うくらい安眠できそうな仰臥位だった。


4つの検査をしたが、毎日頭痛薬を飲まなければいけない頭痛も、左手のしびれも、精神の不安定さも、ぜーんぶ脳と頚椎の問題ではないことだけは分かった。
…ま、そうなると自律神経的な問題と、腱鞘炎的な問題なんだな。
医療費、12000円もかかりました。やっぱり3割負担って高いんだな。普段難病手帳とかだして、半分モルモットになっているから安くすんでいるので、たまに普通の診療費を払うときびっくりするんだけれど、この金額だけで頭痛がして吐き気がしそうだった。


ま、健康診断に盛り込まれない脳の検査は、「おかしいかな」と思った時でいいからやったほうが良いと思った。
そうしないと、全く見過ごされてしまうし、問題が起きてから対処療法に入るので日本の3大死因になるんだろうなと感じる。
脳検診、満足であった。大いに知的好奇心を満たすものだった。