ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

浅田さん


「Carpe Diem」Canon PowerShot S95 developed by Aperture 3


お昼まで体温が35度に達しない。
まさに名実ともに「冷たい男」である。
通りで最近目が覚めてトイレにいく時、ストーブに足をぶつけ、何かしら痛いものを踏んづけ、あっちへふらふら、こっちへふらふら。挙句の果てには、放尿中思わず後ろに倒れそうになり危うくホースの先の水を必死でコントロールする消防士が如く、入念に尿の到着点に気を配る始末だ。


歳を取ることは残酷だ。
そう思いつつ意志に相談すると、
「いや、その年齢でそれはおかしい」と言われる。
そうだ、オイラはおかしいのだ。




一昨日辺り、ぼーっと浅田さんのフィギュアスケートの演舞を鑑賞していたのだけれど、正直あまり浅田さんは子供な感じがしていて
「世間はなにを盛り上がっているのだろう」
と懐疑的な立ち位置に居たのだけれど、なかなかどうして、あの歌舞伎に通じるような舞台メイクをしていると綺麗に思えてじーっと見ていた。


トリプルアクセル
飛んだとこがないので、それがどれほど難しいのかちょいとわからないのだけれど、脳内でイメージしてみた。
なんとなく後ろに向かって回転するより、散漫になりそうでやっぱり難しいのだろう。
何かと浅田さんもソチ・オリンピックでの金メダルを無責任に期待されて大変だろうなと思うのだが、あくまでも当人はトリプルアクセルにこだわっている様子。
世評では、3Aは1回にしてコンビネーションはみんなやっている3回転3回転のコンビネーションにしたほうが点が取れる、と評じている。
多分そうなのだけれど、なんとなく前回のオリンピックまでの流れの中で芸術性という数値で計りにくいものを争う競技では政治力も無視できないものと感じているのか、
すでに達観した浅田さんは、月並みに点を重ねることを避け、自分のオリジナリティを中心に据えているような気もする。
そこにあるのはメダルの色ではなく、世界の舞台で単発とコンビネーションで3Aを飛んだ、という人の記憶にのこるもの、あるいはアイデンティティを重要視してのこだわりなのかしら、と思う。
そういった意味では、本来勝つことで自分をアピールすべき厳しいコーチ業において、じっと教え子に全幅の信頼を起き、温かく自己実現のための支援を惜しまない佐藤信夫氏の覚悟も大きいのかな、と思う。