ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

回る時代によって、歳取ると回りすぎて目が回る




「日の出か日の入りかどっちでしょう?」Canon PowerShot S95 developed by Aperture 3




大晦日。
ボヤーッとして目を覚まして、朝食にバナナを食い、そのまま更新されたニュースを見ながらギターばかり弾く。
くくっ、オイラらしいいつもの目覚めだぜ。
静寂は着慣れたコートのようにしっくりをオイラを包み込み、目の前のモニタはさながら独房から見上げる希望の空、といったところだろうか……。


若いころは英語の論文に追われながら、こたつに潜りワープロに淡々と中学英語でチマチマと泣きながら作業をしていた頃だな。
朝のZIP-FMの騒音に叩き起こされて、こたつで脱水されたオイラはそのままいつものコートを羽織ってコンビニまで行き、ドブの色をした缶コーヒーと、マイクロウェーブで温められしおしおになった哀れなホッドドックを買い、くすんだ目でそいつを頬張り流しこむ。
4年間楽しかった大学時代だって、末期になればそんなものさ。


バブルは弾け、その後の就職氷河期前の秋押し進む嫌な雰囲気の名古屋の冬だった。


それから、約20年後。
同じような生活をしている。
正確には闘病安静生活なんだけれど、チャレンジングなことが多少無理が応える年齢になると、希望の意図も霞んで見えなくなる。
まぁ、ハードボイルドが信条のぱけちゃんには似合った生活なのかもな。


もっとオイラはハンターでなければならない。
そう、かつてゲーセンに忍び込んで、銃を構えてバタバタとテロリストを鎮圧していたみたいに、もっとストイックで殺伐とした感じ。
ウイスキーを舐めるように煽り、喉がひりつく刺激を心地よく感じていたように、もっとビリリとした感じがオイラには必要なんだ。




そんな、寝ぼけた夢を見ながら、安穏とした生活を渇望しているぱけちゃんはすっかり、飼い主になついた小さめのワンちゃんのようだ。
来年の抱負として、小さめのワンちゃんを務めつつ、たまに息抜きにハードボイルドを気取ってみよう。
多分、みんなに爆笑されたいから。