時々すっごくギター小僧に戻るときがある。
今年は気がつけば忙しく、ゲロンゲロンと過ごしている間にクリスマスが来てしまいましたとさ。
……ま、喪中だからあんまりパリピーになる気持ちにならないけど。
ここ最近、
「ハードロックやメタルを演る人は、萎れかけるとアコギに目覚める」
の法則をなぞるかのようにアコギばかり弾いている。
当然エレキより弦圧も高いし、しばらくホコリをかぶせていたくらいなので、指先は痛いし、朝起きると左の人差し指がばね指になっているし、おまけに右手の肘もイタイイタイの満身創痍の状態でS.YairiのYE-50を大事に弾いていたのだけど、
ふっと、楽器屋でギターを見ていたら、
「そういえば、オイラ。生涯通してアコギでまともな値段を払ったものを買ったことなかったな。」
と思ったらが最後、異様に欲しくてたまらなくなった。
そんで、ダイエットの散歩代わりにアチラコチラの楽器屋に顔を出してはため息を履いて買える生活を続けていたのだけど、先日こっそり買ったしまいました。
EpiphoneのmasterbulitのAJ-45ME Ebonyを。
最後はいつもいつも明るく
「今日は何を包みますかw?」
と、嫌味なく話しかけてくれる7th Codeにいって、シーガルとこいつとサンバーストのタイプで悩んだ挙句、ちょっと音質がウエットな感じで木目が一切出ないほど塗装したギターを持っていなかったのでこいつに決めた。
……うん、これでやっとこのお店で冷やかしばかりじゃなくちゃんとお金を使えたとホッとした。
……いまのお兄さんと出会う以前は、KrogのEP-350を買ったり、ShecterのNV-24ASHを買ったり、そこそこお金を使っているんだけどな。
なんとなくすれ違いでお兄さんに担当してもらうことがなかったわー。
で、やっとホッとした。
名前は「じいちゃん」とつけた。
こいつ、斉藤和義モデル的な例の黒のラージピックガートのアレのepiphone版なんだけど、masterbuiltということで、ヘッドの形状も
「チ○コヘッド」とネット言われてしまう形状とちょっと違うし、フォントも創業の頃のepiphoneロゴを使っている。
値段こそ made in indonesia なので7万円を切るくらいまで安くなっているけれど、オール単板なんてなかなか10万円以下で買えないし、目立たないようにピックアップが付いているし、若干スケールが短いので押さえやすく、気がつくと夜が更けるまで弾いてしまいそうになる。
赤い靴の呪いのように怖いギターである。
S.Yairiとは正確の違う音質なので、YE-50はそれはそれで大事に弾けるし、
なかなかいろいろであった人たちとのの幸せを一心に感じることのできるギターなのである。
そろそろ、時間を作ってソロギターの音符を解析しながらひく練習をしないとな。
ネットを見ていてもエピフォンのマスタービルトのエボニーモデルのことが書かれていないので書いてみた。
もし財布にちょろっとお金があって、このギターを見たらすぐに買ってもいいくらいと断言してもいい。
コストパフォーマンス、という言葉は個人的心情により嫌いなのであるが、
庶民に手が届くプロスペックのギターを作りたいという「マスタービルト」の精神は、
どこか最近だらしのない日本のものづくりや管理体制に一石を投じるくらいすごいことなのかもしれない。