ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

スーツはモーニングクラスまで格式を挙げて欲しい



それは金曜日の出来事。
4週に1度、最近は病院特製の紙袋に薬を入れられるんだけど
それをもらいに通院するわけだ。


先生と面談。
「そうかい、仕事決めたかい? どんな仕事?」
「……大体、前と同じような仕事です。コールセンターで」
「技術持ってるから大丈夫でしょうw」
……なんてな。
技術があるから楽かというと、実はそうでもないテクニカルサポートのコールセンタ業界。


コールセンターで渡り歩くために何が重要かというと、今年の流行語大賞候補と言われる。


忖度


……恥ずかしながらこの年になるまで自分の生活に「忖度」などという言葉は身近になかったのだけど、
これほど日本の社会の「面倒臭さ」とか、外国人に理解できない本質を的確に示している単語はないかもしれない。


……だって、この言葉英訳できないぜ。
できるんだけど、関係代名詞を多用するような一言で言い表せる単語はねぇよな。
強いて言うなら、一線を踏み越えるときの男女の駆け引きがそれに該当するような気がする。


まぁ、そんなわけでガッツリ先生にお腹を押され、いつものように痛がって、
「最近では一番お腹が柔らかいなぁ」
と、つきたてのもちでもこねた後のコメントをおっしゃったくらいだ。


ヒュミラという皮下注射は自分で2週に1回、必ず忘れずに打たないといけないのだけど、
同時に結核に対する抵抗力が著しく下がるので、珍しく肺のレントゲンを取られた。
……もう、マジで毎回精密な血液検査もされるので会社でやるような定期健康診断はウケなくてもいいな。


で、その注射は1本自己負担なしだと10万円くらいするので、毎回保冷剤とか入れるヒュミラバックをプレゼントしてこようとするんだけど、拒否しないとヤフオクで商売できるほど家に在庫が貯まるので毎回拒否をする。


帰宅をして、背徳の香りを漂わせながら右の腹に注射を打つ。
……正直、痛くもなんともない。


西友で買って裾直しを依頼していたスーツを受け取りにスイフトを走らせる。
そうだ、かつて営業時代はクタクタ感アリアリとしたスーツ生活を仕事でしていたのだけど
途中で、イギリス製スーツの知識が「相棒」辺りで入ってきたので


「長持ちさせるためのスーツ用のブラシブラシ……」
と閑散とした平日の昼間の西友を歩き回る。
……なかなか見つからない。
あまり、洋服にブラシをかけて洗濯回数を減らすという行為は忘れ去られているのか
はたまた、消耗品なので気を使わないのか知らないが、広い店内をかなり回ってやっと980円の豚毛のブラシを見つける。
……980円とか、大丈夫かな。


スーツを買うのは実に10年ぶりくらいになるのだけど、ほとんど真っ黒の3つボタンが流行っていた時代だったので、濃いめのグレーのベーシックな2つボタンスーツにした。
8800円……。
まぁ、いつまで勤めるかわからないからな。
いつまで勤めるかわからない、とはいうもののつてを狙って渡り歩くことはあってももう二度と就職活動はしたくない。
これは、氷河期世代の人であれば少なからず共感を得られる考えだと思っている。


そして、帰宅するとヒュミラによって体力をガンガンに奪われてすぐに倒れるように寝てしまうのだけど、
それでも、必死で豚毛のブラシを握りしめて、丁寧に今までのスーツにブラッシングをする。


「そう言えば、昔のスーツってウール100%だったのかな? 西友のスーツは毛が30%でポリエステル70%のバングラディシュ製だけど……」
と、タグを見たら
朝鮮民主主義人民共和国
と書いてあった……。


……そうか、10年位前はまだ北朝鮮の物品が日本に流れてくる余地があったんだな……。


ある意味面白いので、この昔のスーツはネタとして活躍させることにする。
そして、そのまま意識不明同然に寝たのであった。


そう、金曜日のお話である。



それは金曜日の出来事。
4週に1度、最近は病院特製の紙袋に薬を入れられるんだけど
それをもらいに通院するわけだ。


先生と面談。
「そうかい、仕事決めたかい? どんな仕事?」
「……大体、前と同じような仕事です。コールセンターで」
「技術持ってるから大丈夫でしょうw」
……なんてな。
技術があるから楽かというと、実はそうでもないテクニカルサポートのコールセンタ業界。


コールセンターで渡り歩くために何が重要かというと、今年の流行語大賞候補と言われる。


忖度


……恥ずかしながらこの年になるまで自分の生活に「忖度」などという言葉は身近になかったのだけど、
これほど日本の社会の「面倒臭さ」とか、外国人に理解できない本質を的確に示している単語はないかもしれない。


……だって、この言葉英訳できないぜ。
できるんだけど、関係代名詞を多用するような一言で言い表せる単語はねぇよな。
強いて言うなら、一線を踏み越えるときの男女の駆け引きがそれに該当するような気がする。


まぁ、そんなわけでガッツリ先生にお腹を押され、いつものように痛がって、
「最近では一番お腹が柔らかいなぁ」
と、つきたてのもちでもこねた後のコメントをおっしゃったくらいだ。


ヒュミラという皮下注射は自分で2週に1回、必ず忘れずに打たないといけないのだけど、
同時に結核に対する抵抗力が著しく下がるので、珍しく肺のレントゲンを取られた。
……もう、マジで毎回精密な血液検査もされるので会社でやるような定期健康診断はウケなくてもいいな。


で、その注射は1本自己負担なしだと10万円くらいするので、毎回保冷剤とか入れるヒュミラバックをプレゼントしてこようとするんだけど、拒否しないとヤフオクで商売できるほど家に在庫が貯まるので毎回拒否をする。


帰宅をして、背徳の香りを漂わせながら右の腹に注射を打つ。
……正直、痛くもなんともない。


西友で買って裾直しを依頼していたスーツを受け取りにスイフトを走らせる。
そうだ、かつて営業時代はクタクタ感アリアリとしたスーツ生活を仕事でしていたのだけど
途中で、イギリス製スーツの知識が「相棒」辺りで入ってきたので


「長持ちさせるためのスーツ用のブラシブラシ……」
と閑散とした平日の昼間の西友を歩き回る。
……なかなか見つからない。
あまり、洋服にブラシをかけて洗濯回数を減らすという行為は忘れ去られているのか
はたまた、消耗品なので気を使わないのか知らないが、広い店内をかなり回ってやっと980円の豚毛のブラシを見つける。
……980円とか、大丈夫かな。


スーツを買うのは実に10年ぶりくらいになるのだけど、ほとんど真っ黒の3つボタンが流行っていた時代だったので、濃いめのグレーのベーシックな2つボタンスーツにした。
8800円……。
まぁ、いつまで勤めるかわからないからな。
いつまで勤めるかわからない、とはいうもののつてを狙って渡り歩くことはあってももう二度と就職活動はしたくない。
これは、氷河期世代の人であれば少なからず共感を得られる考えだと思っている。


そして、帰宅するとヒュミラによって体力をガンガンに奪われてすぐに倒れるように寝てしまうのだけど、
それでも、必死で豚毛のブラシを握りしめて、丁寧に今までのスーツにブラッシングをする。


「そう言えば、昔のスーツってウール100%だったのかな? 西友のスーツは毛が30%でポリエステル70%のバングラディシュ製だけど……」
と、タグを見たら
朝鮮民主主義人民共和国
と書いてあった……。


……そうか、10年位前はまだ北朝鮮の物品が日本に流れてくる余地があったんだな……。


ある意味面白いので、この昔のスーツはネタとして活躍させることにする。
そして、そのまま意識不明同然に寝たのであった。


そう、金曜日のお話である。