ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

竹内力って単純にすげぇよな

「コンバット’91」


全国的に日曜日らしいな。…ふっ、いつものようにオイラは仕事で出番さ。この前友人から連絡が入るまで、もうすぐ3連休があることすら知らなかったぞ。
で、今日はいつものように日曜日の早番がそうであるように、車のラジオから流れる説教臭いキリスト教関連の宣教番組を流しながら、
「おいおい、人はいつも迷ってばかりだな。必死だな。」
などと突っ込みを入れながら空き空きの札幌新道を走っていた。
オイラは峠のような迷い道クネクネのような、走り魂を揺さぶるような道が好きであるが、逆に高架がクロスし合うような近代的な道を、優雅に流すのも好きである。
そうこうしている間に、職場について。いつもそうだが夢のような時間はあっという間に過ぎるものなのさ。オイラは
「ククッ…」
と、口角に笑みを浮かべてバーボンを煽った。(ウソだってば…)
「…オレはやるぜ」
そのように気合いを入れて、トボトボと泣きながらユニットに入場。時は朝食が始まる直前であり、ご入居の方は
「オレの飯を盗むなよ…」
とでも言いたいかのような視線でオイラを一瞥する。…ま、見慣れた風景だ。それを吹き飛ばすように、まるで体操のお兄さんのように、オイラは明るく挨拶する。
「みんな、冥土の旅への準備は出来たか?」


ここ彼処に出来た傷に薬を塗りながら、黙々と皿を洗う。…多分どこかで不適切な言葉があったのだろう。
皿を洗うなど、朝食後であるが朝飯前である。綺麗に且つもっとも効率の良いやり方で淡々と処理していく。で、掃除をはじめる時間までの短い時間で3時のおやつを仕込んでおく。オイラの頭に「きゅぴ〜ん」とひらめいた今日のメニューは、プリンである。もちろんプリンミクスなどと言うものは使わない。牛乳と砂糖と卵、それにゼラチンを利用したケミカルプリンである。こんなもの、昼ご飯が終わってから呑気に作っていたら固まらないからな。で、鼻歌交じりで作成。
…焦げ焦げになって、焦げ臭いプリンになりましたよ。後ほど日勤者にすべて廃棄されました。…はいはい、余計なことをしたオイラがバカでしたよー。


昼飯の鮭フライを鼻歌混じりで揚げていると、最近職員として入った新人さんがその手順を見学していた。別に珍しいことでもないだろうに、と思ってボソボソ話しをし始めると彼女はまだ19歳らしかった。
うむ、20代の連中と話しをすることはあっても、10代の連中と話しをすることは全くなかったな。正直、話をどう合わせて良いのかわからず結構疲れた。…ご老人と話す方が楽チンだ。ま、ヤクザなグループホームであるが、オイラ亡き後も頑張ってくれ。顔を見ると、まるで堂本光一
「アンダルシァ〜♪」と歌いたくなるのが困った点だけどな。


昼飯の片づけは遅番に押し付けて、入浴介助をする。
まだ季節的に暑くて死にそうだぞ。今日もっともやっかいだったのは、風呂大好きなのに高血圧で、
「風呂」
というキーワードを聞くともれなくおだって血圧が上昇してしまうばあさんだ。余り上がりすぎると入浴中止となり、目も当てられない程がっかりするから、気を遣ってショウガねぇ。ま、何とかクリアした。
おやつはプリンでなくて、大福だった…。
仕事を終え、秋の長雨を降らせる雲を見ながら、のっそり帰って、帰るなり倒れて寝た。それにしても、航空ショーなるものがあり、頭上をF-15が飛んでいたので飛行機オタのオイラには嬉しかったが、毎日この轟音を聞くとウンザリするんだろうな。