ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

自分に厳しく、他人に厳しく 2005

「きれいなジャイアンとリアルきれいなジャイアン


早くも週末になってしまったのだ。おかしいな、今日は木曜日だと思っていたのに・・・。
今朝は華麗にものすごくお寝坊さんをした。もう何でもかんでもござれという感じだ。で、起きてとっととお出かけの準備をして、久しぶりに病院へ行った。
・・・なんかさー、病院いくのもきついんだよね。・・・家計的に。
昨晩などもnewsZERO(日テレ系23時台ニュース)を見ていると、特集で「低所得者が医療を受けられない」というテーマで暗い気分になるレポートをしていた。ま、たしかにきついもんな。オイラだって、愛知でムショ暮らしのような期間工をしていた時に何度か歯が痛んでつらい時があったのだけれど、痛み止めで我慢してやり過ごした。・・・ま、知らないうちに痛くなくなって、結局段々と歯が欠けていって大穴があいて終了だった。歯は自然には治らないと言われていたんだけれどな。自然治癒というのはあるのかもしれない。
で、福祉の鬼と言われて久しいオイラが知らなかったのは「被保険者資格証明書」というものの存在。で、きちんと調べてみたのだけれど、それが結構ひどいものでなぁ・・・。
つまり、保険料を滞納すると第一段階の「制裁」として「短期被保険者証」という1年以下の有効期間の保険証が交付される。つまり、
「お金払わないから、有効期間短いよ? 払ったらきちんとしたのあげるから」
というお達しである。
で、それでも払わない(あるいは払えない)と、先にふれた「被保険者資格証明書」というのが発行されてしまう。こいつは保険と言うより、手形みたいなモンでなぁ。
病院に行ってこいつを提出しても10割負担なのである。自己負担と違うのは、滞納した保険料をすべて払い終わった段階で、この「被保険者資格証明書」で受けた診療の7割が償還払いとして返納されることである。
さて、こいつはお金があるのに払わない不届き者に対しては効果があるのかもしれないが、極貧で払えない人に対しては「病院いくな」宣告に等しいのである。10割払って、さらに払えなくなった滞納分が返済できれば苦労しないって言うの。そこで、ニュースのレポートでは、病院に行くことをためらい、慢性的に糖尿病を抱え汗だくで日雇い労働をする人、病気がひどくなり二度と働けなくなってしまった人、そして末期ガンで一人寂しく腹をぱんぱんにふくらませ、肌も真っ黒になって手遅れで亡くなってしまった人の状況を報告していた。・・・なんだかねぇ。
で、オイラが疑問に思ったのは、なぜ「生活保護」が機能していないのだろう?という点である。医療も受けられないほどの収入と言うことは、間違いなく生活保護の適用を受けるに値する条件を満たしていると思うのだけれど。
さらに、一応すべての法律の源である日本国憲法


●第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
に反する。


制限事項として、公共の福祉に反する場合これを制限できるらしいが、貧困により保険料を払えないことが反社会的行為、及び国民の納税の義務を果たしていないと判断できるだろうか?という疑問がある。そーんなこと無いよね。
ま、もちろん払ってもらうのは大事なんだけれど、払える人間になるための芽をつぶしてしまっている状況では、何も解決しない。要するにここで見えてくる国や自治体の姿勢というのは、一介の市井の人などどうでもいいのだ、という強行的なものである。そりゃー、希望なんて持てる世の中じゃないべさ。
官僚に頭の上がらない政治家を選んでいるうちらも、十分罪なのかもしれないけれどね。とりあえず、オイラ的にはこういう納得いかないことは書いて、検索に引っかかるようにして、周知徹底されるようにするくらいだな。・・・勝ち組は勝ち組でやってください。