ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

佐川急便の黒い噂(意味無し)


金属加工をする会社らしき前の製造物 by SH902i


引っ越しー!引っ越しー!
と、引っ越しおばさん流行りましたな。でも実はその裏にとても悲しい裏話がありまして・・・、という話題は以前このブログで書きつづったとおり。オイラとしては、「真相」説の方を信用しているけれどな。


で、
実に久しぶりに日雇い派遣引っ越し2daysに行ってきました。・・・生活のため。
初日。
引き受けたは良いが、個人宅引っ越しの仕事には悪い思いでしかないのでテンションも実に下がりきった感じて出勤。
例によって、地下鉄の出口には「いかにも」という感じで同じ現場に行く「これから同僚」達が所在無げに立っている。よそよそしく、
「○○の派遣ですか?」
と確認しながら、一人また一人とその集団は大きくなりふわりゆらりとギリギリの連帯感を持って事務所へ歩いていく。
元気よく事務所突入。制服を渡され着替える。小一時間ほど待たされる。
そして、やっと出発。ワゴンの中には荷物はない。引っ越し先に到着するとトラックが待っている。8トントラックくらいだろうか? その中に荷物が満載されているのだ。引っ越し業は近年実にコストダウンがはかられており、引っ越しの荷物だしの時に輸送会社のトラック運ちゃんの車が待機し、そこに引っ越し会社の人間達が訪問して、梱包、降ろし、積み込みを行う。積み込みが完了したら、トラックの運ちゃんは現地へと向かうわけだ。これにより、引っ越し会社は自前でトラックやドライバーを雇用する必要が無くなる。
実際に梱包に当たる人間も、引っ越し会社の社員が一人、良くてアルバイト職員が一人付き、後は日雇い派遣の連中である。そんな度素人集団が実は引っ越しとしてお客様の大切な荷物を持っているのだ。・・・当然、一度引っ越しの日雇い派遣をしたヤツは
「・・・割に合わねぇ。」
と次回から引き受けないため、よほど病むに病まれぬ事情で引き受ける連中か、登録して初めての仕事だったりするわけだ。
このことから、自前で人件費を極力まで削っているから、いくらか知らんが粗利益はかなり高いと思われる。ま、そんな仕組みが良いとはあまり思わないけれどな。
で、
土曜日の仕事は、トラックから降ろして、梱包をはがして設置し、細かいものはお客さんが自分で段ボールから出して片づける、と言う感じである。実に4時間ほど時間がかかった。立派なマンションでねぇ。いつもそうなんだけれど、そういう暮らしを見るとチト自分が悲しくなったりします。格差って言うのはあるんだよねぇ・・・。


当然実に久しぶりに引っ越しだったので、体中が痛くてボロボロになり帰宅する。疲れて寝れるかと思ったが、実はなかなか眠れない。疲れすぎると寝る体力がなくなるんだよねぇ。
そんなオイラはきちんと英語のヒアリングテープを聴いてから、寝た。


二日目。
先日の作業の状況で、
「こりゃ、二日連続は無理だわ。」
と思ってキャンセルしようと思ったのだが、派遣会社が必死に泣きつくように人を探していたので引き受けた。ま、実際土曜日のボロボロな状態も3時間ほどしたら、気持ちの良い疲れというか、疲れが癒されて気持ちよかったりしたからな。
で、出発。
今日は実働時間8時間の長丁場である。
昨日と同様、集合場所には所在なげな連中がすでに待機している。時間になったら、荷馬車に乗せられる仔牛のようにオイラ達はワゴンに詰め込まれて、現場に急行するわけだ。さて、午前中に現場に行くとトラックが待機していた。・・・うむ、降ろしの仕事だ。
考えるのも面倒なので、トラックからドンドン荷物を下ろして部屋にあげる。ドンドンあげる。
・・・てか、玄関の前で荷物がたまっているんですけれど?
よく見たら、顧客が運んでいる側から箱を開けて収納していた。・・・くそ、じゃまくさい。そういうのは全部入れてからやれよな。
そして、ドンドンゴミが出るので、今度はそのゴミを下におろさないといかん。・・・まじ、面倒くさいんですけど。てか、高いプランの引っ越しはそういうサービスもあることは知っているので、うんざりしながらも仕事はしましたよ。
やっと終わった頃には、腕が上がらない。・・・予想通りだ。
適当なコンビニの駐車場で昼食。引っ越し会社の連中はコンビニで飯を買っていたが、オイラ達派遣組はみんな手弁当を持参していた。・・・何となく涙ぐましい感じがした。
次の現場。トラックいました。中身空っぽでした。・・・あぁ、積み込みだ。
面倒くささから言うと、圧倒的に積み込みの方が面倒である。しかも、クライアントは何もしてないしー。最初に出てきた荷物がゴミってどういうこと? 一生懸命引っ越し会社チームが梱包する中、クライアントは手伝うこともなく、ぼんやりとジュースを飲んで待っている。・・・手伝えよ。午前中のご主人はまめまめしく手伝ったぞ?
その後も、服が詰まったままのタンス、食品が詰まったままの冷蔵庫や食器棚、ゴミだらけのベットルーム・・・。
何というか、これが噂の全部お任せプランなんだろうな、と思った。・・・お金がある人はいいやね、汗かかなくて。・・・ま、いろんな事情があるのかもしれないけれどさ。・・・マイスリーとか転がってたからな。知っている人は知っているマイスリー。知らない人は知らないまま死んでいくというマイスリー
ま、黙って仕事しましたよ。
やはりボロボロになって帰宅でした。なお、札幌でのこのバイトの時給は760円である。
東京の人が見たなら、「どこの韓国よ?」とか思うかもしれない。


やはり、人助けは自分が有利な立場になってからでも良いかもしれない。裕福な人が人徳者というのは日本では希有なことになり始めているのかもしれない。売名でも良いから、政治献金じゃなくて、恵まれない国や施設に「寄付」をして欲しいものだ。どうせ、同じ税金対策なんだから。