ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

ヤールとっきゃ、やーらねぇっと…

そうだ。オイラは8時に帰ってきて、そのまままったりと布団に倒れ込み寝てしまったんだ。こんな疲れは高校生の時のマラソン大会の後以来だな…
よーしよし、思い出して書くぞ。
俺はいつものように早起き爺さんのごとく、6時くらいに目を覚ました。勢いづいてそのままラジオ体操に出発しそうになったが、今は夏休みでないので、一人公園でラジオ体操をしている自分の姿を想像したら軽いめまいがしてきたので、おとなしくニュースなどをチェックした。そのうちに、かみさんが起きてきたのでなんやかんやと準備をしつつ8時に我が愛車、日産マーチK12(名称=ヒロミ郷go!号2)に乗り込み富良野までレッツらゴーだ。うん、一糸まとまぬ、ではなかった、雲一つない快晴だ。こんな良い天気に外を歩くのかと思うと、想像しただけでオイラの右半身は灰になりつつあり、僕の心はマリンブルーだ。しかし、かみさんはウキウキしているので良しとしよう。
世間様が出勤の渋滞に巻き込まれている中に得意げに混ざって、国道12号線を北上、岩見沢を抜け三笠方面に曲がり、桂沢湖から芦別方面へ向かう。札幌から富良野へ向かう、最新トレンド(死語)のコースだ。
まず、桂沢湖湖畔に立ち寄る。うー、何か怪獣のでっかい置物がある。恐竜がウリの三笠であるが、いつからゴジラの故郷になったのか? と、言いたくなるようなゴジラ風の置物だ。
次に、美唄富良野線へ曲がる直前にある三階滝という場所による。うー、めちゃくちゃ人がいるぞ。停まったバスの排気ガスで自然の風情もあったものじゃない。そんな文句を心の中で唱えて、現場を写真に押さえてとっとと富良野へ向かう。黒板五郎さんがオイラを「いっやー、元気だったかぃ〜。オイラかぼちゃ作って、待ってたぁよぉ〜」と招き寄せている。俺は宮沢りえのように慎ましく、たおやかに車を走らせた。似ているのは頭の生え際だけだったろう…。
無事に富良野へはいる。とにかく暑い。正直、暑すぎだ。マーチのエアコンからも涼しい風ではなく、ボェ〜、と温い風が出てくる。辛いのは人間だけじゃないようだ。ゴメンね、メンフラハップ…。
まず、かみさんからの依頼で向かったのは、かの天皇陛下様もお立ち寄りになられた(二重敬語)ファーム富田だ。アナーキーなオイラは向かう途中で黒塗りの車を見つけたら同じように体当たりをかましてみようかと思ったが、不敬罪とか国家反逆罪とか、絶え間ない右翼の宣伝カーが訪れるのが耐えられないので、ちびまる子ちゃんの野口さんのように「くっくっく…」とほくそ笑むだけでやめておいた。
現地に到着すると、平日だというのにとんでもない車とバスであふれかえっている。なんてこった。駐車場に入れようと、その行列へ入って待っていると、警備員の兄ちゃん(推定23歳 独身 彼女はいるが正直、コンビニのバイトの礼子さん 21歳に心奪われている。)に、向こうの駐車場へ行けと横柄に赤い棒で指示された。
「なんだ、なんだ〜貴賓待遇かよ!(←三村マサカズ風)」
などと、間違った突っ込みを入れながら車を指示された駐車場へ向かわせる。
…おかしい。やけに遠い。俺の間違いか? と、思った時に第二駐車場が視界に入ってきた。看板には、ファーム富田まで徒歩3分、と書いてある。
ガッテーム! なんてこった。
あの警備員の兄ちゃん(推定23歳 独身 彼女はいるが正直、コンビニのバイトの礼子さん 21歳に心奪われていて、今日あたり赤平市 火祭りにでも誘おうかと考えている。)にしてやられた。畜生。こんな仕打ちを俺にするなんて10年若いぜ! と、事実である間違った悪態をつきながら車を停め、爺婆に混ざりながらトボトボと歩いた。まぶしい日差しに焼かれて、上半身が埴輪のように風化しつつ、何とか先ほどの駐車場までたどり着いた。そして、見つけたぞ! さっきこの俺様にひどい仕打ちをしやがった警備員の兄ちゃん(推定23歳 独身 彼女はいるが正直、コンビニのバイトの礼子さん 21歳に心奪われていて、今日あたり赤平市 火祭りにでも誘おうかと考えて、その後にはあんな事やそんな事や、どんな事だ? と自分に突っ込みを入れながら内心、ウハウハしている)を。
俺は、「志村、後ろ〜!」と心の中で念じつつ、そいつに浣腸をする夢を見た。
正直、ラベンダー畑は綺麗だが、何せ人が多すぎる。これじゃぁ、ラベンダー畑を見に行ったのか、人畑を見つめるラベンダーを見に行ったのか解らないじゃないか。しかも、日本語じゃない言語を話す人がたくさんいる。オイラは内心、話かけられたらどうしようかと、酒井法子の青いうさぎを歌いながら、身を震わせた。そして、うちらはお金を一つも落とすことなくファーム富田を後にした。暑さで頭がやられて何があったのかよく覚えていない。
次に向かえと指示が飛んだのは上富良野町の日の出公園だ。ここにはバスの大群はなく、おみやげ屋さんも控えめに並んでいて好感が持てた。ところが、展望台に上るのがとても大変そうだ。それは、二百三高地のごとくオイラの目の前にそびえ立っていた。ためらう俺に乃木将軍のごとく、かみさんは蹴りを食らわせオイラを上へと追いやる。ふと脇を見ると花壇には「第2戦車部隊寄贈」と札がかかっている。うむ、間違いなくここは戦地だ。後ろには乃木将軍のようなかみさん。仕方ない。俺に上る以外に選択肢はないのだ。遠慮無く照りつける直射日光にほとんどやられそうになっている。そんな横を、涼しそうなお客さんを満載した無償シャトルバスが上っていく。うん、きっとこれは夢に違いない。そんなオイラにドラえもんが「戦わなきゃ、現実と」と説教をたれてくれる。俺はおとなしく展望台へと向かい着いた。
そこは地上の楽園ともおぼしき絶景が広がっている。日陰にそよいでくる風がとんでもなく気持ちがいい。眼下に広がるラベンダー畑の紫色の景色。それが空のブルースカイと合わさる。どうやら、ここは知る人ぞ知る場所らしく、商売っけがガツガツしていないのが心地よかった。かのアジアの人々もこの場所に連れてこられればいいのに、旅行代理店とがっぶり四つのバスはファーム富田に連れて行ってしまうのだろうな。そんなことを思いつつ、しばし景色を堪能する。暑さにノックアウトされていたオイラは、子供の歌声に乗って駆け回るナウシカのようにお花畑を駆け回っていた。天にも昇るような気持ちだった。
…いかん、いかん。
そのままあの世に連れて行かれそうな恐怖を覚えたオイラ達は、再び送迎無料シャトルバスに気づかないふりをしながら歩いて降りた。「まぁ、いいさ。」くぁwせdrfふじこlp;@…
次の乃木将軍…ではなかった、かみさんからの指示は、腹が減ったので食べ物屋さんに向かえとの事だった。事前にかみさんは下調べをしていたらしく、深山峠のアーダッポル(http://www.calbee-potato.co.jp/ardappol/)というカルビーのポテト倉庫脇にある静かなレストランである。非常に静かな場所にあり、貴族の庭園のようによく整備された芝の上で食事をする事もできる。お洒落でシックな感じであった。そこで、んまい食事にありついた我々は再び力を取り戻す。これなら何処にだって行けるぜ。しかし、日の出公園アタックだけは勘弁な。
そして、本日の俺にとってのメーンイベント、黒板五郎ワールドへ突入する。
以前に麓郷の森と石の家を見ていた我々は、新しいスポット「拾ってきた家」へ行った。もちろん正確に言うと、「拾ってきた廃材や産業廃棄物を黒板五郎さんが、もったいねぇ〜、とおちょぼ口で呟いて試行錯誤しながら組み立てていたら、雪子おばさんがことのほか気に入って住み着いたら、みずえちゃんの旦那の正彦がすっかり感動してしまい気をよくした五郎さんがライフワークとして作る事を決めた家」であるが、それだと覚えるのが大変なので略して「拾ってきた家」である。うまい事言うねぇ。さすが倉本総だ。
入り口で入場料である大人200円を支払う。そうか、ドラマが終わってスポンサーから制作費としてお金を取れなくなったから維持費として頂戴するわけだな。ここで俺が「自然から頂戴しろぉ〜」と五郎さんになりきって、受付の人に掴みかかっても話が進まないし、旨趣には賛同できるのでおとなしくお金を払う。
正面に雪子おばさんの家がそびえ立ち、その横にいずみちゃんと正彦さんの新居。そうか、ここで中畑のおじさんは一人涙を流していたのだな。そう思うとオイラも涙をこぼしそうになる。しかし、後ろが詰まっているのでおとなしく退散した。雪子おばさんの家の裏手には川が流れており、ここで大介君が怒った中畑のおじさんに携帯電話をぶん投げられる。あぁ、これがそうか。オイラも一緒になって川に飛び込んで携帯電話を探そうと思ったが、ポケットに入っているのを思い出したのでやめておいた。そして、ここには建設中の純と結の新居があり、現在基礎部分が進行している。そうか、吉岡君と内田有紀も2年もたつのに未だに新居が決まらないというのも不安だな。オイラはひっそりと彼らの将来を思いやった。多分余計なお世話に違いないだろう。
なかなか満足した我々は、すべての富良野の行程を終了し、彼の地を後にした。途中、高校時代にスキー旅行で泊まった場所を横切る。あぁ、思い出すなぁ、北の蜂。本当は峰って書いてあるのに、絶妙なボケをかましてくれたっけ。そんな彼もかみさんをもらい子供もいる城の主なんだなぁ。そう思うと、なんとなく折り目正しく生きていくのが馬鹿馬鹿しくなった。
「まぁ、いいさ…」ここで、オイラは先ほどかき消されてしまった本日初のゾンビのラストシーンでピーターが呟く台詞をかました。まるで、劇団ひとりの独り言のようだった。間違いない!
帰りは最新トレンドのコースではなく、国道38号線を南下しながら赤平に住んでいる祖父母の家へ立ち寄った。最近、家を建て替えて記憶に深く刻まれている祖父母の家の景色とは違っているが、時間の流れ方とか、心地よさとかは何も変わっていない。1時間ばかり、久しぶりの面会をした。過疎化の進む田舎町だから、やっぱり寂しいのかなと感じる場面があったりして、普段からまじめなオイラも一層真剣に考える事となった。そのあと1時間ほどオーバーヒートして大変だったのだけれど。まぁ、時間がいっぱいある今のうちに立ち寄るようにしよう。今度はお盆くらいにお墓参りと一緒に赤平の方へいけるだろう。
5時半くらいに祖父母の家を出て、まっしぐらに自宅へ向かう。オイラは心地よい疲れと共にマーチを運転する。かみさんが隣にいると、うたた寝を始めるとメガトンパンチが脇腹に飛んでくるので安心だ。居眠り運転の心配はない。ちょっと、内臓破裂が心配だけれど。
知っている人は知っている、ここは鈴井貴之氏の生まれ故郷である。やおらかみさんが「ここで、鈴井さんが若い頃ずるい顔をしながらならした訳ね」と言う。
全くひどい事言うなぁ。ずるい顔ではなくて、怖い顔だ。
そして、275号線をトラックに煽られながら猛スピードで札幌へ帰る。着いた頃にはすっかり暗くなっており、家へはいると遠慮のないハムスターたちの
「はーやーくー、えさよーこーせーよー」の洗礼を受ける。歓迎の嵐だ。
そして、まもなくオイラはばったりと布団に倒れ込むのであった。
明け方、「早く寝ないと、ぶっ倒すぞ!」とパパイヤ鈴木に怒られる夢でうなされた当たり、ひどく疲れていたのだなと感じる。
そして、かみさんは北海道新聞の花火大会の計画を立てている。体が全然休まらないじゃないか。