ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

貧乏でズボンを買ってもらえない子みたいじゃないか

さてさて、今日も目覚めてからすぐに暑い日だなと解るような天気であった。こう言う時は、悪い夢を見つつ汗をたっぷりかいて目が覚めるのが常である。雰囲気としては、ふかしすぎた肉まんの皮がドロドロになったような部分がオイラにやってきた、と言う感じである。まぁ、解らなければ別にいいのだけれど…
なんだか朝の記憶がハッキリしていないのだけれど、そういう時はネットに繋いで情報を収集しているのだろう。
昼を過ぎて猛烈な暑さが、呼んでもいないのにやってきたデーブ大久保のように暑苦しく感じられたので、ちょうどかみさんが買い物に連れて行けという指示もあったのし、いつものように完全武装をし出発する。これでダリオ・フルチの作る汚らしいゾンビがおそってきても大丈夫だ。しかし、サム・ライミのものだとちょっとインテリジェントな香りがするので勝負は五分五分だ。そのあたり、オイラはもっと修行をしなければいけない。
結局買い物は途中でキャンセルされてオイラは思い切り脱力をしたのだが、それは現実として受け止めて暑さしのぎのため無料の避暑地、大規模小売店に馳せ参ずる事にした。こういうところに行くと、興味を示して見る場所はいつも同じなのだけれど、100円ショップでステンレスの組み立て式棚にくっつけるような網棚を買う。この間から妙に気に入って、いくつも買っているのだ。しかし、いい加減にしないと部屋の中で段々畑になって、断りもなく静岡県民がオイラの部屋の中でお茶を栽培し始めそうなので気をつけなければいけない。先に米を植えれば「棚田」になるので、勝負を制する事が出来るだろう。あ、バカにしたな。ご飯はおいしいんだぞ。
そして、例のペットショップをひやかす。入り口で看板犬を勤めていた愛想の良いコーギー(価格 48000円 ちょっと大きくなっちゃったの…)としばらく遊ぶ。ヤツはオイラの手をべろべろなめて貴重な塩分を摂取していた。多分、トイレに行っても手を洗わない事があるのでミネラル豊富なのだろう。うむ、よい事をした気分だ。そして、オイラは一目散にプロレスをしているアビシニアンの子猫2匹のもとへ行く。奴らは俺がのぞき込むとプロレスを一時中断し、猪木 対 長州戦に乱入したタケシ軍団プロレスのビック・バン・ベイダーを引き連れたガダルカナル・タカを見るようなイヤそうなかわいい顔で、猫パンチを千本食らわせた。ふははははは、痛くもかゆくもないわ! しかし、奴らの猫パンチはミッキー・ロークの猫パンチよりは威力が3倍くらいあるので、念のためスウェーとダッキングを繰り返して避けまくった。すでに、オイラのハートは猫まっしぐらだ。その後、マーモセット・モンキーと名刺交換する代わりに握手をして親交を深めたり、すぐにオイラの肩に乗りたがるオウムを届かない場所からからかったり、ミニチュア・ダックスフントと鼻相撲をしたりとにかく心和むひとときを過ごして後にした。いつものように、お金を使わず癒される娯楽である。で、その後は当然のごとく島村楽器に引き寄せられるのである。店内を見ると、残念な事に若くしてすっかり髪の毛を無くしてしまった「営業さぼってきました!」というオーラを出しているスーツ姿の禿げサラリーマンが、ポール・マッカートニーで有名なバイオリン・ベースのレプリカを試奏していた。繋いでいたベースアンプがフェンダーのものであり、隣に置いてあるVOXのアンプではなかったところが興ざめだったが、凄くうらやましそうに眺めていた。…あんまり上手じゃなかったけど。その後、壊れているうちのエレキベースを修復するための部品を物色する。ボリュームつまみの電子部品は500円。うまくいくと、安く直す事が出来る。うむ、オイラは満足して他の色々な物品を眺める。ギターやベースが欲しいのはいつもの事だが、今日一番オイラの関心をひいたのは、自分にとっても未知の楽器、ドラムである。正直、生ドラムは家の中で叩いたりしたら隣のオヤジが怒鳴り込んでくるし、警察だって注意しにくるし、下手をしたら今後日本では絶対に放送されることのない「ジャングル黒べぇ」だって、祭りの合図と思って弟とパオパオという2等身の象さんを引き連れて「べっかんこ〜」になってしまう。しかし、エレクトリック・ドラムならその心配がなさそうだ。昔のエレクトリック・ドラムはサンプリング技術が未熟だったので、ドクタースランプアラレちゃんのオープニングのような変な音しかでなかったが、今や音もリアルだし、パッド部分も細かく打圧を感じ取れるので、技術さえあればプロのような演奏が出来る。コナミドラムマニアについているような安いパッドのもので8万円。叩いた感触もリアルな、ナイロン繊維で編んだような中空式のパッドで一式51万。う〜む、安いのか高いのか、よく解らん。でもなー、これでドラムがたたければひとり山下達郎になって多重録音が出来るのだけれど、と思うと心がウキウキワクワクして自然と足はジェンカのステップを踏んでいた。オイラは店員と目があった時に「まいど様で〜す」と言われると怖いので、なるべく目を合わせないようにひっそりとフクロウのようにその場を去った。
家に帰る。いつものようにギターを担ぐ。今日はきちんとエフェクターを通し、アンプに繋いで音色をひたすら作り込む。むー、これがなかなか難しいのだ。ぽっと聞いた感じでは非常に良さげに思える音色でも、他の楽器とアンサンブルすると全くのクソクソだったりするので驚かされる。とりあえず、ブルース系のバッキングにもソロにも使えそうなオーバードライブと、クリーン系のバッキングを主眼とした音色を作ってストアしておく。果たして、使う機会があるのだろうかは神のみぞ知る。
そして、思い出したようにベースを分解する。レンチは無かったがおばあちゃんの知恵袋をひっくり返しているうちに、ペンチでつまんで回すという技を発見する。で、ボリュームつまみを分解。
…む、なんだか解らん。
特におかしいという事もないのだろうか? こう言う時は部品を交換するしかないなぁ、と思いサーキット(電気回路)をたぐってどのようにハンダ付けすればよいか分析していると、
あ、配線がとれてる… _| ̄|○
果たして、とれていたのか勢いでとってしまったのか、今となっては碓氷から霧積へいくみちで、渓谷へ落とした麦藁帽子のようにどうなっているのか解らない。
あぁ、そうかー。じゃぁマニュアル見て予想するしかないなぁ、ってマニュアルなんて存在しない。この時点で個人での修理は絶望的だ。あるいは完膚無きまでに破壊するのを覚悟で一から「猿でも解る電気回路」を勉強していじくり回すしかないか。とりあえず、修理するほどのお金が出来るまではネットで情報を集めて、自分で直す方法を探すしかない。うむ、良い暇つぶしになりそうだ。前向きな意見だ。
がっくりしながら、オイラは眠くなりしばし布団で糸の切れた操り人形のように眠る。
起きるとかみさんが松田勇作主演の人間の証明を見始めたので、どうもじっとテレビを見ている事の出来ない、落ち着きのない子であるオイラはゲーセンに行く事にした。そう、いつものキャッツアイ厚別店だ。やる事と言ったらバーチャファイター4ファイナルチューンドくらいしかないのだけれど、金はない。
三十三、暇はあるけど、金は無し
…うむ、典型的な駄目中年オヤジだ。オイラは現実を受け入れて300円ほどどこかの知らないヤツと対戦をする。うん、調子が良い。見事なまでの負けっぷりだ。オイラは池乃メダカの必殺技、「今日はこれくらいにしておいてやろう」と心の中で唱えてその場を去った。もちろん、バックミュージックはシラケ鳥だ。
そして、日産マーチK12で夜の街を疾走する。むー、やけにノッキングするなぁ。その事実に気がついた時、オイラのハートはマリンブルーになり、盗んだバイクで走り出したくなったが、そこでオイラはドラえもんの名セリフ「闘わなくちゃ、現実と」を思い出して、現実を受け止めた。マメに整備するようにしよう…。
家に帰って、復習としてプレステ2バーチャファイター4エヴォリューションをプレイするが、いやいやここでもコンピューターにこてんぱんである。オイラはここで自分の必殺技、

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じゃ、なかった…、
「まぁ、いいさ…」とここで出た、ゾンビのラストシーンでのピーターのセリフを100万回唱え、最後の頃にはのどがガラガラになって吐き気をもよおすまま、憧れのハニーマイラブの事を考えながら、ひとり涙して寝た。