ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

G線上のアリアを聞きながら、股間に薔薇を刺す毎日

目が覚めた。あたりは暗い。しかし昨日より明るい感じがする。で、時計を見る。4時40分…。ウガァ!なんて中途半端な時間なんだ。5時を過ぎていたなら、そのまま起きているのに、ゼェゼェ…。
ゼェゼェ? おぉ、そうだ。呼吸が苦しくて目が覚めたのだったな。そこで、オイラはあたりに散乱しているゴミや新聞紙を騒がしく踏みつけながら、隣の部屋まで移動し、例の噴霧式の薬を吸引する。…まるで、薬中の禁断症状みたいじゃないか。秋も深まりつつあり、すっかり窓を閉めていることが多くなったせいで俺のアレルギーは深刻になりつつある。困ったものだ。肺が落ち着いたところでウィンストンに火をつけて、ジョージ・マイケルのようにセックスアピールしながら煙を吸った。で、肺の気管の運動で排出される痰を吐きまくる。…サナトリウム文学みたいだ。そして、こんな時間に起きてモソモソしていると妻に文句を言われかねないので、ヒップアタックの格好で布団に飛び込み安らかに眠る。オイラは本当に疲れたんだ…、パトラッシュ…。
次に目覚めたら9時だった。オイオイ、今度は寝過ぎだぜ。自分の中に中庸というものがないことにちょっと苛立ったが、ワイパックスを飲んだので30分後には仏様のように穏やかになるだろう。外を見ると快晴なので、今日は散歩の日だな。そんなことを思いながらパソコンに電源をいれ、ニュースを見まくった。その間に妻が起きてくる。今日は調子がよいらしい。で、一緒に散歩にでることにする。野郎の準備というのは簡単なものだ。あっという間に終わる。で、妻の準備をまつ間、オイラはギターを手に取りドナドナを何度も弾いた。それはもうしつこいくらい。
散歩のコースは「リフレサッポロ」方面だ。ここに有料のスポーツ施設があるので偵察をかねる。白石サイクリングロードを北広島方面に歩き、途中で国道12号線方面へ行く。途中、老人満載のセミナーが開催されている会場を目にする。うむ、いつも思うのだけれど、どうしてあんなに満載なのだろう。セミナー講師も手慣れたものだ。若いヤツが得意げにホワイトボードに貼られたたくさんの資料を指さしながら話をしている。オイラは、人数こそ少ないがかつて自分も大して知らないくせに、一夜漬けで準備してクライアントの前でえらそうに講釈を垂れている自分の姿を思い出した…。む、駄目だ駄目だ。もう、そんなことはやりたくないんだ。
オイラは再びそこのない鬱々とした奈落に落ち込んだが、程なくリフレサッポロに到着した。
うむ、やたらと綺麗な施設だぞ。こんなに綺麗でなくても良いのに。で、付属のスポーツ施設を見る。まぁ、公共の施設と言うことで、そこらの公営体育館と同じ料金だ。プールが一日580円、ジムが一日380円だ。綺麗という意外に、料金的な魅力はない。で、確認できたので同じ道を帰る。
先ほど、老人満載のセミナー会場は講師が乗ってきたのか、スーツの上着を脱いで熱く語っていた。多分、上着を脱ぐところまで台本に書かれているんだろうな。まるで、本題に入る咄家が羽織を脱ぐみたいにさ。
帰りのサイクリングロードで合鴨が群れている姿を眺める。何を思ってここに棲息しているのかわからないが、とりあえず幸せそうな感じがした。なんだかずっと見ていても飽きない気がしたが、ささやかな彼らの生活をいつまでものぞき見ているのは気が引けるので、程よく切り上げて家に戻る道に付いた。
家に着いたら、暑かった。しかし、暑いと思って窓を開けていたら今度は肌寒い。むぅ、乙女心のように複雑な気候だな。昼ご飯はズルズルと食べた。やっぱり、トンカツはズルズル食べるのが流行だよね。衣が喉を引っ掻いていくあの感触が何とも言えないのだよ。そして、俺はパソコンの前に座ってしばしぼんやりとする。どうやら今日はとても眠い日らしい。
2時くらいに、妻からのミッションが下ってくる。おぉ、ちょうど眠かったところだ。どこへでも行くぞ。で、与えられたのはペット屋と本屋とホーマック。む、今日はハズレがないな。オイラは喜んで準備をして、妻の準備が終わるまでラーメンどんぶりを叩きながら待っていた。
まずはペット屋だ。ハムスターの食品の購入だ。しかし、俺の楽しみは犬を始め、動物たちを構って遊んでもらうことだ。おー、黒の柴犬がいる。で、指をちらちらとさせて興味をひく。すると、いつもはクールなヤツが多い柴犬なのだが、しっぽを振ってじゃれついて来るじゃないか。かわいいなぁ。柴犬の愛想の良いヤツというのは貴重なんだよ。ほとんどご主人様にしか愛想を振りまかないからね。で、下を見ると「大きくなる子の太い足〜♪」をふんだんに見せつけながらゴールデン・レトリバーがプロレスをしていた。もうね、ムクムクでかわいいのよ。あまりのかわいらしさに思わず和田京平になって、レフリングしようかと思ったくらいだもん。あ、京平コールと紙テープもよろしくな。で、必要なものを買って帰る。
次に本屋。特に欲しい本はない。適当に楽器と銃とパソコンの雑誌をぱらぱらめくって終わりにした。妻は熱心に立ち読みしていたけれどね…。で、隣のホーマックに行く。とりあえず、工具コーナーを見るのがオイラの習慣だ。世の中にどんな便利な道具があるのかで、文明の尺度を測ることが出来る…様な気がする。ま、とにかく道具は見ていて飽きない。メーカーごとのコンセプトが感じられる。機能性にこだわったもの、価格にこだわったもの、デザインにこだわったもの、いろいろある。そういうものは見ていて飽きない。しかし、金がないので買えるものはない。ま、だいだい必要なものは家にあるしなぁ。仕事で使うのでなければこれ以上必要はないであろう。で、ホーマックの中を休日のオヤジのようにぶらぶらと歩き回った。特に収穫無し。
家に戻ると再び眠気が襲ってくる。かといって何かをきちんとするほどの気力も体力も無いように思われたので、横になって取りだめのビデオの続きを見る。おぁ、出てきたのはいつの週のかわからないほど古いはなたれナックスだ。いいなぁ、安田顕。いつも彼はオイラのツボにはまることをやってくれるよ。彼と森崎は男に人気があるタイプだな、と一人納得する。で、その後出てきたのは、スターリンが大陸からサハリンまで海底トンネルを掘って、北海道侵略の計画を立てていたというドキュメント’04だ。このあたりは、アメリカが頑張ってくれたおかげで、北海道が分断されずにすんだようだ。危ない、危ない。オイラの出身地は滝川だから、微妙な位置関係にあったことになるな。たまには良いことするじゃん。アメリカ。
夕食をすませると、後は書くこともほとんどない。まったりと過ごし、まったりと時間を消費し、薬を飲んでなるだけだ。こういうのを竜頭蛇尾と言うのだ。