スプラッタ映画のように鼻血をたらす日々

うむ、今日は布団でちゃんと目が覚めたぞ。昨日の目覚めの時なんて、死後12時間後くらいの頃合いに硬直していて、バキバキ関節がなっていたのだけれど、まぁ自宅というのはよいものですな。帰巣本能の強いオイラはタバコに火をつけながらしみじみとそう思った。
さて、月曜日の朝である。新潟の被災地の人々を思うとなんだかとても心が痛んだが、オイラに出来ることは殆ど何もないのである。ごめんなさい。で、新聞やテレビなどを見て時間を過ごす。朝飯はどうしても食欲が湧かなくて食べられなかった。決して、実家で良いものを食い過ぎたためではない。
10時くらいになり、近所は代わり映えもしなくて散歩をする気にもならないので、自転車を使って、ちょっと遠くまで行こうかと思って新聞を見たらしっかり雨マークが付いていた。ちなみに、明日も明後日も雨マークである。…人が何かをしようと思ったら、悪意に満ちて天気というのは悪いものである。オイラは日頃の自分の行いの悪さを、心から呪った。
しかし、妻に銀行で用事を頼まれたので、ガソリンを入れるついでにヨドバシ当たりまで外出しようと思った。ヨドバシに車を停めて、近所を散策すれば、結構散歩の距離になるだろう。しかも、1円以上の買い物をすると1時間駐車料金が免除されるしな。で、早速車で出かけようとしたら、引っ越しの車がオイラの車の出口を塞いでいる…。いやいや、何をやっても駄目な日なのか？
引っ越し屋の若い衆が、
「トラックよけましょうか？」という風に身振り手振りをしていたが、オイラはそれを遮り、風のように方向転換をして、前後左右に車を揺すり、脱出した。まぁ、マーチなんてその気になればどこだってすり抜けられるんだ。
そして、ヨドバシに到着する。
この間から、プレステなどの家庭用テレビゲーム機をパソコンモニタに映像出力するための「アップデータコンバータ」というものに関心があったので、そいつを捜す。うむ、あったぞ。しかも、2万円もする…。これは、テレビを買った方が安上がりだな…。オイラの計画はあっさりと破棄された。
しばし、ゲームソフトの辺りをブラブラしていると、発売になったばかりの「エースコンバット5」が、HORIのフライトスティック2につないだ状態でデモをしていた。酒と女と飛行機にはめっぽう弱いオイラは、早速誰も見ていないことを確認してプレイしてみる。最初こそ、明け方のすすきの界隈の酔っぱらいのようにおぼつかない感じで空をさまよっていたが、すぐになれるんだ。あっさりと敵の後ろについて、アミノ酸まとめてドン！ だ。
なんでぇ、簡単じゃねえか…。そう思って手を放したら、あっさりと海に墜落した。…何もそんなところまでリアルにしなくても良いのに。
さて、一応ヨドバシの店内をなめ回すように物色する。いつもオイラが繰り返し言っていることだけれど、良いものは値段が高くて、欲しいものは買えないのである。とりあえず、ヨドバシで成すべき事はなさそうに思われたので、駅前近辺でピンボールのおいてあるゲーセン回りでもしようと、外へ出た。
…雨だった。
畜生。私のすることは何でも邪魔されるのですか？そうですか…。
もしそうであるなら、ボクは神など信じません！
と、危ない奴のように呟きながら秋の雨を被り、横断歩道を越前屋俵太の様にコタツを担ぎながら渡る。渡る世間はビジネスマンと派手な髪型のおばちゃんばかりであった。
VegasVegas2階にゲーセンがあるという情報を入手したオイラは、意気揚々と入店する。えっ…、としばし固まる。あまりに寂しい…。ピンボールのピの字もなかった。オイラは店員に見つからないよう、すごすごと退散した。
この近辺には、まだ何件ものゲーセンがあることをオイラは知っているが、雨が降っていたので、遠くまで歩くのは面倒だった。おとなしく、エスタビル方面へ引き返す。これで、雨にあたらず、結構な距離を移動できるぜ。
ビックカメラにもよろうかと思ったが、思いの外時間が過ぎていて駐車場無料がやばくなるので通り過ぎる。残念、残念。
で、ヨドバシに戻って携帯の液晶フィルタを買って駐車料金を無料にする。600円也。車を表に出すと、雨こそ止んでいたが絶対に降りそうだった。間違いない。
で、そのまま家には帰らず、風邪で寝こんでいる妹を見舞いに実家へ行く。うむ、妹は寝ているようだ。オイラは、寝起きレポーターの轟二郎のようにひそひそ声で部屋に進入し、いつものように早朝バスーカで妹を起こす。ふふふ、あの迷惑そうな表情が堪らなく面白いのだ。
で、無理矢理飯を食わせて、薬を飲ませて、とっとと寝ろ！ と宣言して寝かせた。多分迷惑だったに違いない。
家に帰る。御飯は、実家にあったものをパクついてきたので適度に腹がふくれている。さて、する事もなかったのでぼんやりしていた。雨が降りそうじゃ、自転車で職安に行くわけにも行かないしな。で、パソコンで作業をこなす。
あっという間に、HEY×3の時間になっていた。いつものことだが、笑わせて頂く。いつもなら、その後ラストクリスマスを見てのんきな気分になるところだけれど、最近シリアスな小説にどっぶりと使っているオイラは、とてもじゃないがおちゃらけた気分になれなかったので、パソコンに向かいゼビウスをして遊ぶ。本当なら、エースコンバット5をやりたいところだ。だって、オイラが初めて初代プレステを買った理由はエースコンバットをやりたかったからだぜ。飛行機ゲーと言えばオイラの右に出るものと言ったら、前の会社の後輩くらいしか思いつかない。それくらいマニアなんだ。
そして、ピーナッツが転がっていたので、スコッチ1杯とバーボンを1杯ずつ、豆をつまみにして飲む。クルック〜。
そして、日記をつけて、飲んだくれのように眠るのだろう。あ、羊をめぐる冒険の下巻を読まないとな。これで、かれこれ5回目くらいだぞ。我ながら飽きないと思う。たいした小説ではないのだけれどな。ツボにはまるとはそういうことだ。