ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

課長、どうしたらよいものでしょうねぇ〜

午前4時を迎える少し前にオイラは目を覚ました。
そこには半荘を終えた屈強な男どもの姿があった…。歴史が、動いた…。
オイラはすっかりここに泊まるつもりで大酒を飲んでいたが、ヤングエグゼクティブな友人とサイバーテクニシャンな友人は、無理をして家に帰るらしい。うむ、シベリアン・ハスキーより帰巣本能が強いのだな。まぁ、サツに挙げられないよう気をつけて欲しいものだ。そして、帰りの手段がない現場監督系の友人とオイラはそのまま寝ることにした。持ち家の友人は当然自分の寝室で寝ることになるのだが、オイラと現場監督系の友人は、
あぁ〜、背中痛い〜、枕をくれ〜、
と、暗に枕を要求したり、
うわぁ〜、寒い〜、毛布をくれ〜、
と、遠回しに毛布を要求したり、軒先の小ツバメのようにピーピーと騒ぎ立てた。そうすると、持ち家の友人はイヤな顔一つせず、笑点の山田君のようにせっせと我々に物資を供給してくれた。うむ、政府もモタモタしていないで新潟や先の台風で被害を受けた方々に物資を供給するが良い。見習い給え!
そして、念のため眠れないことがないようにマイスリーを服用して眠りについた。
…うぅ、朝日が差し込む中オイラは目を覚ました。時間は6時半くらいだっただろうか? ふと、横を見ると黒い毛虫が傍らに寝そべっている…。
うわっ! キモっ! 逝ねや〜、逝ねや〜! けだもの!(バシッ! バシッ!)
ふぅ、オイラのスーパー鉄拳パンチの威力で奴もすっかり真っ白な灰になったぜ…。…ん? 灰?
よく見るとそれは、カーペットを黒く焦がしたタバコの灰であった。
うむ…。
オイラはしばらく、そこで頭をひねりとりあえず焼けこげの上に灰皿を置いて隠し、事態を冷静に見つめ直した。おそらく、位置的関係からしてきちんと消えなかった吸い殻が満載になった灰皿からこぼれ、カーペットを焦がしたのだろう…。
オイラが固まっていると、現場監督系の友人が目を覚ます。我々はイソイソと気持ちばかり部屋を掃除して、持ち家の友人に別れを告げ、オイラは現場監督系の友人を車に乗せて家を後にした。がっつりと疲れたオイラ達は、寡黙に帰路を走る。現場監督系の友人を家に送り、オイラも家に着く。そして、サンデージャポンを見ながら毛布を被り、残った疲れを癒した。
目を覚まして、持ち家の友人にカーペットの件についてのオイラの考察と、丁重なお詫びをメールした。苦言が返ってこなかったところがますます申し訳ない気持ちとなる。うむ、新しいカーペットを贈るほどの財務状態に我が家はないが、今度修復のため、その手の作業が大好きな妻を連れて直しに行こう。ごめんなさい。
で、安らかな眠りを妨げられたオイラは妻に命じられ買い物へ出る。しかし、妻が運転するようになったのでオイラは楽々だ。特に交通量の激しい日曜日の国道36号線を走らせても全く心配はない。駐車をのぞけばね…。
我々が志村けんで有名なアイーンズ薬局で安売りのトイレットペーパーなどをゲットする。で、次にホームセンター「サンデー」に行き、布団カバーなどを購入する。で、家に帰る。
しかし、我々は忙しいのだ。知人に呼ばれ釣ってきたというソイの刺身を分けてくれるという。で、オイラは赤みにしか興味のないおこちゃまだが、妻は白身が好きな大人なのでもらいに行くことにした。で、疲れも溜まっていたのでそこそこに帰るつもりだったが、たこ焼きパーティーにそのまま参加することとなった。妻は知人が魚をさばくところを見学し、オイラと母は血の繋がるもの同士でたこ焼きを焼いた。しかし、妻の話によると、我々のんきなO型親子は鉄板の上で黒いゲロをかき回しているようにしか見えなかったらしい…。まぁ、アバウトなO型人間のやることだ。A型の妻には理解できなかったのだろう。
で、黒く崩れたたこ焼きをごちそうになり、笑点が始まる頃に、丁寧に礼を言いその場を後にした。
もはや、家に帰っても元気など無い。晩ご飯を頂き、風呂に入り、延期になっていた西部警察スペシャルを見た。西部警察は、昔のフィルムで撮影したザラザラした映像が良かったな。なんだか、今回は映像が妙に小綺麗すぎて落ち着かなかった。徳重君は話題となっていたが、訓練中に大型免許を取ったことはよく解った。しかし演技力はもっと勉強した方が良いな。で、どのドラマを見ても不幸な役をやらされていることで有名な戸田菜穂が頑張っていた。やはり父親を亡くしてしまうと言うことで不幸であったが、意味無くボディースーツ一枚で爆弾と格闘する辺りは、貧相な…いや、スマートな色気を醸し出していた。あまり、ボディースーツ一枚の意味が感じされなかったのだけれど。まぁ、それを言ったら西部警察じゃないしね。パトカーも、もし実際にあったら「とんでもない税金の無駄使いだ!」とバッシンクされそうな高級外車達が、無遠慮にパトカーに改造されていたが西部警察なら許せるもんね。だって、壊れないもん。壊れるのは普通のパトカーと決まっているからな。そして、ニュー大門軍団(大門課長に鳩村団長)の活躍により、手榴弾アサルトライフルをぶっ放すテロリスト達を、男達の挽歌のように拳銃一丁でどんどんとなぎ倒していき、最後は要塞が派手に爆破されるわけだ。まぁ、西部警察Ⅲのラストで大門は死んだはずと思っていたのだが、生きていたのだな。…殆どサイボークなのかも知れないが。ちなみに渡団長はショットガンで有名だったが、舘団長はG36と思われるドイツ製のアサルトライフルにダットサイトを載っけた強力な武器を携えていた。やるな…。
そして、満足したオイラはやられた犯人のように捨てぜりふを吐いて寝た。