ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

タバコの歴史は没落の歴史

現在のオイラのメインタバコはおフランスの労働者階級が吸うと言われる「ゴロワーズ レジェール」である。値段320円。…20円も上がりやがったな。…ちゃんと大事に使えよ、役人ども。燃やしたりしたらもったいないオバケが映画ゾンビのラストシーンくらい大量に押しかけていくからな…。
で、話しを戻す。
ゴロワーズに限った話しではないが、ジダンとか一部のタバコは黒タバコという一度タバコの葉を発酵させてから利用する。…て話しは以前にしたよな。そんで、なんでわざわざそんな事をするかというと、独特の香りを出すためらしい。言うまでもなく、本来タバコというのは香りを楽しむもの……らしい。覚えきれないくらいの酒類が販売されているシガレットは、それぞれが微妙な香りを持っているし、シガー(葉巻)にいたってはもっと顕著である。バニラの香りとか、チョコレートの香りとかね。たまにとなりのやろうがすっているタバコの匂いがチョコレート臭くて頭に来ることもあるが、人それぞれ趣味があるからな。
で、そのチョコレート臭さに負けないくらい「臭い」と言われるのが黒タバコである。一般的なよく見かける銘柄のタバコと比べると、相当にクセがあって、なじめない人は全く受け付けない。オイラも以前すった時は、その馬小屋臭さに辟易して
「あぁ、好奇心とはいえ、バカなタバコを買ってしまったものだな…」
と、ゲンナリしながら適当に消費した覚えがある。
なのに今回はハマっているから不思議なモンだね。体調とか、精神的なバランスとか、ホルモンバランスによって、こういうものの趣味というのはコロコロと変わるのだろう。
…ま、本音を言えばJTがぶち壊したレイノルズタバコの「キャメル」を元に戻してくれ、と言うことなんだけどね。


ふと振り返ると、結構いろんなタバコを吸ってきているものである。で、オイラのタバコ歴史一覧である。

  • キャスター

高校1年か2年の時、友人宅で。友人がすっているのに好奇心が湧き、1本吸ってみる。(||| _ _)おえ〜(||| _ _)おえ〜(||| _ _)おえ〜。…しばしめまいと主に臥床する。
後になって、ちょっとの期間購入してすっていた時期があるが、薄っぺらい味の入門用という感じがした。…もう吸うことはないだろう。…今のパッケージ、マイルドセブンと並んでコンドームのパッケージみたいでかっこわるいし。

  • セブンスター

これも「ジャニーズ系」と当時言われていた、ちょっと大人な雰囲気を醸し出していた友人が吸っていたものを1本もらって吸った。
(||| _ _)おえ〜(||| _ _)おえ〜(||| _ _)おえ〜(||| _ _)おえ〜
30分くらい、めまいを抱えながら臥床する。
とにかくキツイの一言に尽きた。今でも飲み屋の自動販売機で種類が少ない時に渋々買うことがあるが、その香りの薄っぺらさを分からなくするくらいにタールとニコチンがキツイのである。…労働者階級のタバコと言われる由縁であろうか?

この頃は、ライトとかメンソールとか無くて、ずばりマルボロである。選んだ理由はもちろんF1ブームの最中であり、マルボロカラーをまとったマクラーレンをセナとプロストが操り、かっこよかったから。…ま、銘柄を選ぶ理由なんて結構単純なんだ。
すでにJTによるライセンス生産が開始されていたものの、この頃のニコチンタール値はタール15mm、ニコチン1.3mmというハードなものだった。しかし年を追うごとにこのきつさは下げられていき、ライセンス生産が終了することには12mm、0.9mmという何とも味気のない普通にマイルドセブンと変わらないようなタバコになっちまった。ま、すでに末期ではこのスプーンをなめているような味気の無さに辟易して別の銘柄に変えている。
しかしながら、シンガポールとハワイで買ったマールボロは、きちんとアメリカ生産のものであるらしく、昔通りのうまいタバコであった。
近年、再び日本の製造権がフィリップモーリス社に戻されたが、日本市場を意識して本家のものではなく、日本様に調整されたマールボロになっている。JTが作っていた時よりマシだったが、それでも本家の劣化版のような気がして買う気がしなくなった。320円だし。

  • レイノルズタバコ社のキャメル

最初に言っておくと、今店頭に並んでいるキャメルはかつてのキャメルファンからは「偽キャメル」とか「ダメル」と呼ばれている。…何故なら全くキャメルじゃないからだ。理由は後で述べよう。
キャメルも最初に手に取った時はロータスF1の影響であった。…今でこそF1は色々な圧力でタバコの広告をまとったカラーリングが無くなってしまったが、タバコマネーを得た事でF1技術の向上にはものすごく貢献していたのである。
で、そのラクダのマッタリしたパッケージとか違い、かなり特徴時な香りのするタバコである。トルコタバコがブレンドされており、形容しがたい香りがある。しかし、それがタールニコチン共にマイルドセブンクラスでありながら、非常に満足度を与えてくれたのである。
そして、衝撃はJTがレイノルズタバコのキャメルブランドをアメリカを残してすべて版権買い上げをしてしまったのだ。
世間に並ぶ、BOXタイプのキャメル。一箱買ってみたら、かつてのキャメルとは似てもにつかない味になっている。当時のオイラは、真キャメルを探すために、色々なタバコを回ったり、自動販売機をマークして買い占めたり右往左往した。
それは他の真キャメルファンも同様だったらしく、某大型掲示板の中では、
「あそこに○○カートン在庫あり」とか、
「うちの地域、だめぽ…」
などケンケンガクガクとしていたものだ。この同士達は偽キャメル不買運動を繰り広げ、個人輸入でアメリカのネットサイトから取り寄せしていたらしい。…ま、今は当局の指導が入ったらしく「どれほど関税を払っても」入手しがたい状態らしい。
実際に現地に行って買ってくる手段くらいなんだな。まさに幻のタバコとなっちまった。…死ぬ前に吸いたいタバコである。

  • ウィンストン

キャメルショックによって、銘柄を迷走する。そんな中、かつての真キャメルにもっとも香りが近いタバコとして話題になっていたのがウィンストンである。…ま、確かにそっくりとはいえないが、常用タバコとして満足を得られるタバコであった。お値段も当時270円で安い部類に入っていたんだよな。…ま、置いている店や自動販売機が少ないのが難点であった。
が、そのウィンストンも「一新、ニューパッケージ登場!」とか言い出したので、嫌な予感がした。案の定吸ってみたら、普通にマイルドセブンみたいな標準的な風味になっていた。


そんな風にウィンストン後は、フィリップモーリス社に戻ったマールボロを我慢しながら吸っていた。しかし値段が上がり、そこまで価値があるとは思えないので色々模索しているうちに嵌ったのがゴロワーズ レジェールであった。
模索している最中は、とんでもないゲロタバコとかあったな。…こんなの誰が吸うの?みたいな。