ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

追うんですよドドリアさん

今日もゴミ出し名人のオイラは、誰に起こされるわけでもなく、目覚ましに起こされるわけでもなく、自然と目覚めて芸達者の犬のようにゴミを出した。それが今日の始まりだ。外は今日も非常に暑くなる様相を呈している。
きついなぁ〜、キツイ。ちょうど、野性に目覚め始めたあらいぐまラスカルを自然に帰す時がやってきた時と同じくらいキツイ。あめ玉を洗いながら食べていた時はかわいかったのにな。それにしても、あのあめ玉、おいしそうだったな…。
てなわけで、午前中は英国紳士のようにチトばかり時間は早いが紅茶を片手に、柿の種でもつまみながらマルコム・ダフの様に優雅に過ごした。
昼からは忙しい。オイラはワイパックスを水道水で流し込み事態に備えた。もちろん、ポケットには小さなナイフ、デリンジャー型ピストルをベルトのバックルに忍ばせ、心には花束、心には人生だ。そして、予定通り腰痛持ちのかみさんからスクランブルがかかる。せかチューを取るためのビデオテープ 3本 298円。近くの八百屋でトウキビ5本、キュウリを1パック。産直市場では冷やし中華の材料と、桃 3個以上で400円以内のものがあれば、ゲットとのことだ。ぬ、桃…
[電柱]ヽ( |||)おえ〜〜〜〜〜
想像しただけで胃の内容物がリバースしてきそうだった。しかし、俺はグッとこらえて一度口の中をくぐらせてから、ゆっくりと飲み干した。うむ、ウォッカより焼け付きそうだぜ。
まずは、ビデオテープだ。このような低予算で売っているところなんて、我が家の近くではドンキホーテくらいしかないじゃないか。オイラは行く先をいち早く決め、とりあえず近所の楽器屋に立ち寄ることにした。何か良いものがあれば、大事だけれどほぼ使うことのなくなったTakamineのエレガットを売却し、その代わりにまともなエレキギターMTRを導入したいと考えているのだ。すでに、メールでの査定では3万5千円くらいになりそうだと連絡が来ている。うむ、10年もので定価の六割五分落ちとは良い買い取り値段だ。で、「欲しいものがあれば」という事で見に行ったわけだ。しか〜し、お昼ご飯なのか空いていないじゃないか! 俺は、焼け付くようなアスファルトの上をトボトボと歩き車に戻った。こんな真昼には犬は散歩させるものではないな。俺は真夏のフンボルトペンギンの気持ちを良く理解した。気を取り直して、今度こそドンキホーテへ向かう。さぁ、着いた。冷房の効いた涼しい店内へいらっしゃ〜い… って暑いじゃんか! どうしたものか、人が多いのか商売をする気がないのか、熱気に満ちあふれているじゃないか。本来なら涼しい店内を優雅に眺めながら色々と物色するのだけれど、こんなに暑いとやってられない。オイラはそそくさと激安ビデオテープ、三本で312円を携えレジをくぐって脱出した。車の中の方がよっぽど涼しいじゃないか。
気を取り直し、トウキビを手に入れるために来た道を戻る。それにしても、暑い日だ。最大風量の冷風を浴びても車の中は暑くてトロけそうだ。どれくらいトロケそうかというと、あややと優子りんと安めぐみに一度に見つめられたようにトロケそうだった。オイラはほとんど溶けかかったが、そこで杉田かおるの酔っぱらった姿を思い出して正気に戻る。危なかった。まさに杉田かおるのほほえみは氷の微笑だ。で、八百屋に入っていった。平日の4時くらいの八百屋さんは御婦人しかいない。そんな中、オイラはトウキビを芋掘り大好きゴンスケのようにほじくり返して、良さそうなのを5本選んで買ってきたのだ。宮迫がやっていた主夫の気持ちが分かったな…。
今度は産直市場だ。ここは男でも大丈夫だ。買い物の主婦達に混ざって明らかに飲食店とおぼしきオヤジが大量の食材をかごに詰めて買っている姿をよく見かける。産直市場の方が新鮮で安いのだから、飲食店向けの業者も大変だな。まぁ、貧乏な店には掛売をしないとか、強気な商売ばかりしたからそのツケを払っているのかも知れないけれど。ま、大人の事情はよく解らん。なん〜にもわからん。
ここは鮮度がウリの商品が並んでいるだけあって店の中が冷蔵庫じゃないだろうか?と思うくらいに冷えている。その方がオイラにはありがたかったが、うっかり祖先であるエスキモーの血が騒ぎ出すので注意をしなければいけないな。ともかく、ここで指定の食材を買い、家に戻る。家でちょいと一悶着あって、オイラは再び車で旅に出る。先ほど閉まっていた楽器屋にもう一度寄ってみる。ふぅ、今度は空いていたぜ。そして、狭いながらも豊富な楽器がつまった店内を物色。しかし、めぼしい品をあらかじめホームページで見ていたのだが、見あたらない。店長に聞いてみるとすでに売れてしまったらしい…。あぁ、駄目だ。いつも一足遅いのだ。オイラはカタツムリのような自分の足を恨んだ。が、ふと見ると、そこにおわしたのはSGという知っている人には知っている形のエレキだった。おぉ、これは綺麗だぞ。本家のギブソンではなくて韓国エピフォンの安物レプリカだけれど、見た目は凄く良いぞ。
そこでちょっと持たせてもらう。…軽い。
楽器にとって軽いと言うことは、車にとって軽いというのと同じくらい大事なことでもある。もちろん、重いエレキにもサステインが豊富にとれるというメリットもあるのだけれど、オイラにとってはプレイアビリティに富んだ軽めの楽器もまた好きなのである。値段が…、2万5千円。おぉ、ぐらっと来そうだ。まるでLSDマジックマッシュルームを摂取したのではないだろうかと言うくらい、ぐらっと来る。…摂取したことも見たこともないけど。(そう書いておかないと、警察のガサが来られても困る)
オイラが「2万5千円かぁ」と考える声を上げると
「2万まで下げますよ」
えぇー、そういう意味ではないのに! 下げてくれちゃうの! 待て待て、ここは冷静にならねばイカン。オイラは気にしつつも他の商品を物色する。そうだ、MTRも探しているのだ。YAMAHAのカセット式のならある。値段を聞くと1万5千円。う〜む。
オイラはここで、再度間違って聞いたのではないことを確認するため「2万ですね」と先ほどのSGを聞いてみたら、
「もうちょっと下げたら、買ってくれるんですね」ときた。
もぉ〜、そうじゃないってばぁ〜。段々と詰め将棋の終盤のように追いつめられるオイラ。もちろん、オイラがSGという種類のエレキに十分な知識を持っていれば決められたのだけれど、残念なことに、にわかエレキの若大将なオイラはストラトキャスターレスポールの知識しかない。SGの音の特徴、メリット、デメリットが解らないのだ。と言うことで、十分に「買う気がある」と言うことを臭わせて一度退散することにした。そうなのだ、十分な知識を手に入れなければ…
オイラはその足で、ホームグラウンドと言っても過言ではなくなってきた島村楽器に向かう。で、近くにいた店員を掴まえてSGについての情報提供を受けた。うまい具合に先ほどあった中古のSGの、新品があったので根掘り葉掘り話を聞く。うむ、大体理解した。しかも試奏までさせてもらった。よし、持った感じはなかなか良いぞ。しかし、アンプに繋いでくれたのは良いけれど6万もするでかいマーシャルのアンプで音を聞いたって、何でもいい音に聞こえてしまうぞ。しかも、恥ずかしくなるくらいでかい音量にしてくれるし。でも、よい情報源だった。後はネットで最終確認をすればよい。もう一つMTRについて情報をもらいたかったが、余り詳しい担当者ではないらしく、オイラの知っている程度の情報しか得られなかった。まぁ、これは良いだろう。そしてしばし、ポリス、クイーン、ビートルズの話題で盛り上がる。働くようになったら、何か買うからごめんなさいね。
久々にマニアな話をして盛り上がり、気分転換となったオイラは家に戻る。
家に帰ってみると、割と涼しかった。久しぶりに快適な風と共に、今度はマリー・アントワネットのように優雅にワルツを踊って過ごした。まぁ、オイラが女役なのがちょっと納得いかなかったけれど。一人で踊るんだもん。しょうがないよね。
さて、10時からはせかチューだ。今日は泣けたねー。本当は泣いてないのだけれど、登場人物の心の動きがとても繊細でね。良かったねー。それにしても綾瀬はるかの(実際は知らないけれど)劇中での笑い方が好きである。歯を大きく見せてちょっと下品な感じに笑う。オイラはそういう笑い方をする女の人が好きなのである。他に同じような笑い方をするのが、プリンス・スメタナ…ってそれじゃぁ「我が祖国」だ。スターウォーズパドメ・アミダラナタリー・ポートマンである。そんな笑顔を見た日にはすっかりオイラも「ラックス・スーパーリッチ」だ。
で、ああ探偵事務所を見る。かみさんと途中話をしていたのだけれど、永井大もたいへんだね〜、と。特撮ヒーローもののイケメン野郎が後ろにつっかえているから、色々多彩な役を演じないと置いていかれるもんね。そう考えると、オダギリ・ジョーはいち早く抜け出したので立派だな。特撮もののヒーローの役者は伸びないとジンクスのように言われていたものだけれど。まぁ、そういえどもオイラの関心の70%は酒井若菜のお馬鹿な演技で、10%づつが辺見えみりのずるそうな顔と牛尾田恭代のフェチっぽいめがね、残りの2%が川島なお美のワインとお笑い漫画道場との相関関係、後の8%が東幹久の顔の油とガマの油との効力の違いについてだ。
金曜日は夜のテレビが楽しいので良いな。




下品な笑い