ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

それでそこのルー(便器)に座っているのがリンゴだ

さぁ、今日も暑そうだが家にじっとしているわけにはいかなかった。2週間に1度の病院デーなのである。桑園まで行くのは面倒くさい。でもね、最近精神科がどこもいっぱいで予約無しでも受け入れてくれる規模があったのは1年前にはそこだけだったの。(今ではもちろん予約が無いと初診すらままならない)。しかも、今更病院と先生が変わると思うとなおうんざりするし。
そんなわけで、身支度も適当にマーチに乗ってレッツらゴーだ。時間が遅めだったのですでに道は混んでいる。おそらく土曜日の仕事の勤勉な皆さんや、レジャーで楽しそうな皆さんの中に混じって、オイラは事もあろうに精神科(まぁ心療内科という)に行こうとしているのだ。世の中って何があるか解らないね。よく話にある、あなたの隣に精神病院へ通院している人がいるかも知れませんよ、と言う怖い話。あ、それ俺。よろしくー。事の本質を理解している人は差別をしないでくれるので助かるのだけれどさ。
車の中は、今日も暑い。こう毎日暑いという文字を使っているとパソコンの中の人も「暑」という活字が減って困るんだよ、とぼやいていそうだが勘弁してくれ。夏の風物詩なんだ。でもね、今日は立秋なので今度からは残暑がキツイになるのさ。でもやっぱり「暑」を使うのか…。いやいや、がんばってくれ中の人。
病院では先日抜き取られた血液検査の結果を聞く。うむ、やっぱり中性脂肪が高い。しかも前に比べてさらに高くなっている。それによって霜降脂肪肝になっていて肝臓の数値もよろしくない。と言うことで、高脂血漿のクスリを服用することとなる。家に在庫がいっぱいあるぞ。カルガモみたいに飲んでやる。
それと、今後の進路について話し合う。無理はしないで、且つ仕事を探すことに前向きになると。いつもながら、心に優しいようで、結構無理なアドバイスだ。それが出来たら苦労はせん、とオイラはちょっとばかり旅順攻略での伊地知参謀の気持ちが理解できた。で、薬をもらおう…、とするが院外処方になっている。あぁ、めんどくさいんだよな。会計も2回しないといけないし。一体誰もための法改正だったのだろうと、オイラは厚生労働省のトップにいるダダABCの事を待ち時間の間、心ゆくまで恨んだ。さぁさぁ、おつとめも終わったことだし、帰り際にすすきの近くの玉光堂へよってMTRの情報を収集してこよう、とマーチを走らせる。北4条通りを東へ向かい、駅前通で右折して南下する。すると、警備員が大通りにたくさんいる。あ、札幌プロムナードだ… _| ̄|○
要するに昔の言葉で言うところの、歩行者天国である。こいつはすすきのの手前まで駅前通を封鎖しているから、玉光堂へは車で進入することが出来ない。駐車場代がもったいないと思うことでは右に出るものがいないオイラは、すんなりと警備員の指示に従い、回避して家に帰る。もちろん、警備員に鈴井貴之のような鋭い目で睨みつけることは忘れなかった。でもねー、にぎやかなことはよいことだけれど、これ以上中心部から車を閉め出して郊外の大規模小売店に客の流れを作ってどうするのだ、と思うと本当に中心部の都市計画の担当者の無能ぶりがうかがい知れる。そんなんだから、駄目なんだ。と、オイラは人ごとのように批判して車を流していたのだった。おまけに道路工事があっちこっちで行われていて走りにくいったらありゃしない。やはり、休日に外出するものではないな、と一人うなずいていたのである。
家はとてもぬるかった。じっとしているのもなんだから、やおら楽器の清掃を始める。今日は昨日悩んでいたTakamine NPT-110Nを売却し、韓国エピフォンのSG G-400を買うことに決めて、家に帰る前に店に連絡をいれ4時過ぎに行くことになっていた。そう、別れの演奏会を一人でひっそりとやったのだ。出来ることならばずっと所有していたかったけれど、かつては大学の部室で大音響でアコースティックギターをかき鳴らしていたが、今はそのような住宅事情にはなく、宝の持ち腐れとなっていた。大学2年の時に無理をして10万円を分割で手に入れた時は、本当に子供のように喜んだものだけれど、時は代わり、なかなか夢の中で生活するのもたやすくない。そして、アンプに繋がないエレキギターであればストロークプレイでカッティングしても、漏れる音はたかが知れているし、アンプを通した音が聞きたければヘッドホンを通せばよい。そんな感じでオイラの指向はいつの間にかエレキギターに向いていたのである。そうなると、今持っている素性の解らないツタヤで買ったグラスツールのエレキではなく、もうちょっとまともなものが欲しくなるのであり、Takamine売却という決断に至ったのだ。で、代わりに韓国エピフォンのSGレプリカであり新品実売で34000円くらいのものが、ほぼ新品のような状態で2万にしてくれるのでそれにする。
Takamineを久しぶりにアンプに繋ぐ。生音で弾いていると、ちょいとばかりこもったような感じがしていたけれど、イコライザーで調整してあげれば凄くよい音が出る。で、テーマ曲のような久石譲作曲、君を乗せて(ラピュタのテーマ)や弾けるようになったボズ・スギャックスのwe're all aloneを始め、いろんな曲を引き倒した。うむ、懐かしい思い出だ。きっといつかまともに働くか宝くじが当たって、大きな音を出しても良い住宅事情になったら、Takamineの同じようなモデルを買い直そう。そんな風に思い、ハードケースにしまう前にデジカメで写真を撮り、山口百恵が最後のステージでマイクを置くようにギターをケースに収め、ゆっくりと蓋を閉じた。お葬式ならば石で釘を打つところだけれど、売却するのでそれはやめておいた。買い取る人もきっと困るだろうしな。後は、エレキが新しくなるならグラスツールの怪しいギターは不要となるので、それもケースに入れて持って行く準備をした。そして、しばし出発の時を待つ。
小一時間ほど座って待機していると、家老が陣内に転がり込んできて「影武者がやられました!」 と、言ってくる。オイラはこの突然の出来事に少し戸惑ったが、気を取り直して、「今こそ出陣の時!」 と、手のひらに3回書いて飲み込んだ後、車で出発する。
やぁやぁ、なんだかお店は混んでいるぞ。店長が他の客をさばいている間、助手のギターキッズが持って行ったギターの音を確かめる。オイラは横から見ていたが、彼の指捌きだけで、あぁ、これは上手な人が持っているべき楽器だったのだ、と悟った。正直、今のオイラの技術では本当に宝の持ち腐れだった。そして彼は
「バッチリです」と言う。
結構またされて、店長の査定。う〜、ボディー全面に傷があると言うことで5千円の査定ダウンで3万円になってしまった…。これは仕方がない。世の中は、こうした音質に影響のない細かい部分を気にするケツの穴の小さいヤツに牛耳られているのだ。と、店長と愚痴を言い合って買い取ってもらう。ちなみにオイラは音に影響がない傷くらいは勲章だと思っている。禿げチョロの使い込んだギターを大事に使い続ける一流のミュージシャンもたくさんいることだし。それと一緒に持って行った謎のギター。音チェックの兄ちゃんは「バッチリです」と言っていたが、やはりそこは8,000円で買った安物ギター。鋭く3000円の査定がついた。…よくそんなについたものだ。店長がんばってくれたのね。で、3万3千円を手にしたオイラは、予定通り韓国エピフォンのSG G-400ビンテージを2万円で買う。新品のソフトギターケースをつけてくれる。…ま、ケースなんて使わないのだけれど。
しかし、MTRを残ったお金で買いたかったオイラはここで7千円の予算が足りなくなった。マックス査定なら足りたのになぁ。まいったなぁ。仕方がないから新宿2丁目のホストクラブでバイトでもして、費用を補おう。
そして、ウキウキルンルンとTakamineを失った寂しさとでドヨンドロンになりながら家に帰る。早速、SGを取り出してチューニング。アンプに繋いで弾いてみる。
。.:*・゜(n‘д‘)η°・*:.。.ミ ☆ キタわぁ〜♪
作りがしっかりしている。弾いていても安定感がある。それでいてアンプに繋いでいなくても音が鳴ってくれる。8,000円の中古とは違うものだな。アンプに繋いだら、音がパキパキと出てくれる。前のギターは1弦を弾くとちょっと音が出るまでにタイムラグがあったもん。それが凄くイヤで変えようと思ったくらいだしね。うん、エフェクターを通さなくても、アンプ自体のゲイン調整でかなり音の幅がある。本来はエフェクターなんぞに頼らないで、ギターとアンプの力で音を出すもんだよな。ビートルズの時代なんかはそうだったわけだし。うむ、余は満足であった。本物のギブソンのSGだったら昇天してしまうことだろう。危ない危ない、韓国エピフォンくらいがオイラにはちょうどよいのだ。
その後、買い物などに行くにしてもオイラの心はSGまっしぐらだった。まるで、おもちゃを買ってもらえなかった子のようであった。でもね、何かを得る時は何かを失う。そういう基本的なことをこの年になってから強く肌身で感じているんだな。つくづく本質に気がつくのがオイラ…。
そして、本日もう一つのイベントがアジアカップである。正直、サッカーに疎いオイラはキリンカップとたいした区別がついていなかったのだが、連日の報道によってユーロ2004のごとく大事な試合であることに気がついた。うむ、ぱけちゃん成長しまくり〜!
日本の国歌斉唱。川口の目がいっているぞ。そしてお約束の国歌ブーイングだ。まぁ、中国に限ったことではないが失礼なことだ。他人を振り見て我がふり直せとはこういう事を言うんだな。これにはご近所のおばちゃんの風貌を持つジーコもビックリだし、ハナ 肇にそっくりなペレもビックリであろう。でも、面白かったな。雰囲気がピリピリしていて。特に、明らかにファールでも流してしまう主審には思わず、
この、フレディー・マーキュリーもどき! ちゃんと審判しろ!髭が生意気なんだよ。
と、憤りを感じたもん。しかし、このおたんこな審判は日本にも厳しかったが中国にも厳しかった。特に中村からのコーナーキックで中田が押し込んだ2点目なんて、マラドーナ以来封印されてきた「神の手」が復活して、思わずオイラも小躍りしたもんな。まぁ、中田の場合はスローのビデオを見る限り、「神の手」と言うよりは「神の3本目の足」といった方が正しいかも知れない。凄いな中田、風呂場で手ぬぐいで叩いて鍛えているんだな。これには、弱点であるしっぽを鍛えたベジータカカロット張りのサイヤ人の誇りすら感じた。結果終わって、日本が優勝したのだけれど、チームをよく見ると1.5軍くらいの人員構成なんだな。中田(英)やヨーロッパ組が入って、返って足並み乱れると言うこともあるのだけれど。とりあえず、来年のコンフェデレーションズカップへの出場権も得て、再びこてんぱんにやられるのだろう。世界の壁は厚い。
その後、SGを取り出して引き倒し、かみさんから五月蠅いから早く寝てくれとの指示があったので、マイスリーを飲んで眠る。いやぁ、マイスリーはよく効くなぁ。