ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

筋肉痛と神経痛と情報通

4時50分くらいに目が覚める。年を取ると尿タンクの伸びが悪くなって尿が近くなるのでゲンナリだ。2度寝は禁じられているので、そこからは起きていることにする。しかし、妻が寝ているため大ぴらに大きな音を出すこともはばかられるので、じっくり座り込んで「印」を彫り始める。気持ちは、陶芸家なのに全然陶芸をしているところを見たことのない海原雄山の心構えだ。文句が多い。
うむ、やはり専用の石削り用の彫刻刀ではないので、今ひとつ刃が石に負けているような気がするし、段々とキレが鈍くなってくる。100円ショップの彫刻刀は駄目かも知れない。
7時になってから妻が起きてきたので、やっとテレビを入れたりパソコンを入れたりして情報を入手し始める。しかし、朝食時に妻より明け方うるさかったとクレームが入る。
ナニーッ! ではオイラの静かにしていた努力は、寝起きレポーターのように小声のようでも実はとてもうるさくて、中の芸能人に筒抜けのようであったというのかー! …もっと早く言え。
10時なって散歩だ。散歩。オイラは両足に1kgずつのアンクルウェイトを装備し、両腕には500gずつのリストウェイトを装備した。ドラゴンボールを読んで以来、オイラの中での強くなるトレーニングは「重たいヤツ」を装備することである。俺は孫御飯に優しく語る孫悟空のように、これからは食べる時と寝る時以外はなるべくウェイトを装備しよう。まずは、装備した時の落ち着かない気持ちを何とかしないとな、と心に刻み込んだ。
外は、晴天だ。正直、直射日光が暑い。俺は開始早々、フラフラとすすきの帰りのサラリーマンのように千鳥足で歩き始めたが、まもなくウェイトを克服した。当然だ。俺は、伝説のスーパーサイヤ人、パケーヲ様だ。出来ないことなど無い。
散歩には白石サイクリングロードを利用するのだが、いろんな人種がいる。徒党を組んで散歩同好会の様相で歩く年寄りたち。多分、暴走族だった頃の思い出が抜けないのであろう。真剣な表情で黙々と走り抜けていくジョギングをする人達。土佐礼子のように辛そうな表情で通り過ぎていくのは勘弁な。そして、装備にこだわった自転車野郎。こんな散歩道に毛の生えたような場所で、ヘルメットやブルース・リーの格闘服のようにぴっちりしたスーツが必要なのか? 多分、形からはいる人達か、スーツを着用した時の落ち着かない気持ちを克服するために、寝る時と飯を食う時以外は着用しているのかも知れない。風呂だってセッ○スの時だって着用しているのだろう。ある意味、究極のコスプレ野郎だ。
散歩の中休みは、スガイディノスで迎える。オイラのお気に入りのナムコ、クライシスゾーンが撤去されている…_| ̄|○
オフィスの中でマシンガンをぶちかます、あの感覚が楽しかったのに。飛び散る書類、はねながら壊れていくパソコン達。襲ってくる敵達は、上司であり、クライアントであり、仕様変更だ。オイラは自分の職場を浮かべながら、しばしばストレスを発散していたのに。あぁ、これで全国のIT関連にお勤めのサラリーマン達のストレスのはけ口が減ったのである。スカイネットに支配されるのも時間の問題じゃないか。仕方ない、ちょっくらタイムスリップして過去の婦女子に種付けしてこなければいけないな。…セクハラ御免。
そんな、籐の椅子に座るエマニュエル婦人のような気だるさを漂わせながら、オイラ達は家に戻り始める。途中で犬とコミュニケーションを深めたかったが、真昼の日差しでは犬も散歩できないのだな。つまらん。
家に戻って、重装備を解くと今度はタンベルを持って阿波踊りを始める。あの、シンクロで一躍世界にアピールした阿波踊りだ。正直題材はもうちっと標準なものにした方がいいぞ。審判達が難しいのだか簡単なのか、判断出来ないじゃないか。こうして、ダンベルを持って鍛えているうちにダイ・ハード2のスチュワート大佐のような、しおれた顔にムキムキの体になれるのだな。楽しみだった。
昼ご飯を適当に頂く。その後、パソコンを開いてGP3をプレイし始める。最初こそ、挙動に戸惑いを感じていたが、そこは幾多のレースゲームの覇王となったオイラのことだ。すぐに対応する。これで、マレーシアの英雄、アレックス・ユーンくらいの腕前になっただろう。ん? 誰だがわからんって? まぁ、そんなレベルだ。忘れてくれたまえ。
2時を過ぎてから、やおらオイラが活動し始める。皿を洗う! 部屋に掃除機をかける! 熊のぬいぐるみ「まちぞう」に日光浴をさせて、ひたすら叩きまくる! デューク更家の様に華麗にコミカルに、ウロウロする! ヒッチ・コックのサイコの入浴シーンのように首筋を中心に手でなまめかしくさすりながらシャワーを浴びる!
ふぅ、めまぐるしい午後だったぜ。スペイン人には真似できまい。
正しい夕食時間の見本である6時に夕食を頂く。その後、妻の依頼により妻の友人の家に「ブツ」を受け取りに行くことになる。おぉ、こういう危険な任務の時には相棒であるグロック 18Cをホルスターにセットして、靴もひもを堅く縛って出発する。この、グロック 18C(ガスガン)は頼りになるぜ。少なくとも、しなびてトランクスの横から時折頼りなくはみ出すオイラの下半身の銃よりは信頼が置ける。
妻が友人宅から戻ると、ビデオテープが2本。それに「網走監獄から帰ってきました」というお菓子をおみやげとして貰ってきていた。うむ、ヤバイ橋を渡ろうとすると、何かとムショのお世話になってしまうものだな。俺は、鏡橋を思い出して、自分の身を調えた。もちろん、3本目の足のポジションも調えた。
不意にオイラの下腹部にビックウェーブが襲ってくる。くそっ!くそだ。
妻がコンビニで漫画を探すなど、予定以上にモタモタしている。あぁ、そんなにモタモタするとオイラのパンツの中も悪臭を放ちながらモタモタし始めるぞ! いいのか!
しかし、無事に家に戻りトイレに駆け込む。まさにエネルギー充填120%だった。古代進がトリガーを引くと簡単に波動砲クラスの轟音が巻き起こり、ここは北半球なので、オイラの肛門から伸びる茶色の波動砲は時計回りに回転しながら便器を攻撃する。ふふふ、デスラー総統もビックリの威力だぜ。トイレから出てきた時には、予想以上に出してしまったのでちょっと体がしなびてしまったがな。
そうだ。9時半に友人宅へ行く約束をしていた。時間は8時だ。そこで、我が家のハムスターを散歩させることにする。手を伸ばすと敵と思ったのか俺の右手を思いっきり噛みやがった。
オー、マイガッ! ネズミに噛まれたら3日と持たない…。ゾンビにかじられた人間がソンビになってしまうように、ネズミに噛まれた人間はネズミ男になってしまうのだ。映画「死霊のえじき」によると、噛まれた時のゾンビ化を予防するには、速やかに噛まれた部位(腕など)を切断することだ。そこで、オイラは噛まれた小指を切断しようと試みたがヤ○ザみたいになるので、思いとどまった。ネズミ男になっても日記は読んでね。
9時過ぎ、友人宅へ向けて日産マーチで出発する。すると、その友人からメールが届く。
すまんが、タバコを一つ、買って来てくれ。
うむ、なんて詩的な表現なんだ。無駄な部位が一つもなく、しかしながら情感がこもっている。感動した俺は涙を流しながら、自動販売機でタバコを買おうとした。…あ、お金が入ってない......_| ̄|○
家に戻り、シドロモドロで妻に経緯を説明してお金を借りる。ふふ、金を頂いたら気が大きくなったので、クルーザーでも買おうかと思ったが今日は土曜なので店が閉まっているのだった。残念。
友人宅で、しばらく話し込む。忙しそうだ。どうしてIT関連の仕事は無駄が多くて、スムーズに流れないのであろう。人が神のように物事を整然と制御するなと言う警告なのだろうか? まぁ、そんな難しい話はすぐに忘れて、友人の過去の手帳をネタに話し込む。うむ、面白いな。色々な人間模様が一冊のシステム手帳に凝縮されている。これは、人間達の熱いドラマだ。…全米が泣いた。…素敵やん。
何が素敵かって、書いた本人がどういう意味なのか解らない書き込みがたくさんあるのだぜ。まるで、古文書を紐解く考古学者のような気分となった。しかし、糸井重里徳川埋蔵金発掘だけは勘弁な。
そうこうしている間に、12時になっちゃった。そこで、思い出したようにプレステ2バーチャファイター4エヴォリューションの電源をいれ、延々とプレイする。いつもながら、セオリーが全く存在しなくて楽しいな。 いい加減疲れて、テレビを見始めるとオリンピック中継をしていた。種目はレスリング・フリースタイルだ。格闘技に通じているオイラはルールを知っているので、それなりに楽しんだり、技に唸ることが出来るのだけれど、そうでない人にはホモのじゃれ合いに見えたりしそうだ。多分、たくさんの男からの視線が集まっているのだろうな…。想像しただけで、ゾッとする。
友人に丁寧に遅い滞在への詫びと感謝の気持ちを述べて、自宅へ帰った。家に帰るとハムスター達が轟音をたてて暴れ回っている。それを、意に介さずスヤスヤと眠る妻。うん、まだまだ世界は平和みたいだ。