人生の切り身は、鼻くそ味。ちょっぴり塩味、ノスタルジー

7時に起きた。うぅぅ…、前頭葉が痛い…。それがいつもの偏頭痛のせいなのか、昨日の酒による二日酔いのか、幼いぱけちゃんにはよく解らないことだった。
夢がひどかったんだ。家のハムスターをペット屋に入院させたら、そのペット屋がごちゃ混ぜにしやがって、うちのハムスターだか、よそのハムスターだか、さっぱりわからんのだ。しかも、飼育小屋の衛生状態が良くないし。所々ジャンガリアンが身を寄せ合って、でかいタランチュラのような姿になっているし。キモいんだわ！ で、当然ぱけちゃん、そのペット屋のオヤジと喧嘩をする。微妙にかつて出入りしていた自動車工場のおっちゃんに似ているような気がしたが、それはあまり気にしないようにした。で、どんどんと突き詰めていると他の店舗とか、ちりぢりに散らばっているらしい。それにはオイラ、切れて凄んだね。
バカ野郎！ 他の店の住所教えれ！ 俺が自分で回収していく！
あぁ、ならやってみろよ！
もう、子供の喧嘩である。そして、オイラはハムスターの籠を抱え、何故か国道36号線を裸に前を日本手ぬぐいで押さえただけの姿で走る！ …何故、裸？ まぁ、そんなことは気にしない。途中にあるオービスにしっかりと激写されるオイラの裸。そして、全国ニュースで「チン事発生！」とか勝手にタイトルを付けられて流されるオイラの裸。…もう勝手にしてくれと言う感じである。とりあえず夢は、我が家の白い悪魔、マッスル・ユウを発見したところで目が覚めたんだ。そして、頭が痛い…。
なんというか、さんざんな目覚めである。
…いい夢。。。…みたいよねぇ。。。（遠い目）
起きて、緑のたぬきを突きつつ朝のネットニュースを見ていた。む、とりあえずオマーン戦は勝てたようだ。冷や冷やさせやがって…。安心したオイラは、一層強まった頭痛と満腹感でもうマトモに座っていられなくなる。
…無念、後を頼む。。。
そう言って再び布団に潜った。あぁ、頭が痛い。
起きた時には11時半になっていた。いや〜、寝過ぎだよ。減薬中であるせいもあるけれど、生活ひどすぎ。で、起きていく。すると暇をもてあましていた妻は、古くなった化粧品を処分するため、激ケバメイクをして遊んでいた…。
…ここは遊郭ですか？
新手なコスプレかと思って、オイラは自分の貞操が危機にさらされている事を直感し、日本手ぬぐいで股間を隠したが、特に意味はなかった。で、写真を撮って遊んでいる妻を尻目に、
世の中、いろんな事があるよね。
と、太った村上龍の真似をしながらタバコを吸った。当然体型以外は似ていないのだけれど。
昼を越えて病院へ行く。今日は先生に、減薬してから超チョーシ悪い、と伝える。あっさりパキシルを元の量に戻してみましょうという話になる。…素晴らしい決断力だな。まぁ、こちらとしても元気な感じがしているうちに、サクッと仕事に就いた方が都合が良さそうなので遠慮無く量を戻すことにする。はい。で、中性脂肪が多し、肝臓もボロボロなのだから酒はやめなさいと、予想通りの警告を受ける。まぁ、おいしくて飲んでいるわけでもなく単なる知的好奇心なので、酒の特徴と舐めるくらいで味の確認が出来ればいいや。出来れば、週に1度くらいストレスブレイカーとして飲みたいとは思うのだけれど。ま、しばらくは止めだ。けれども変に収集癖が着いてきたので、地味に酒瓶が増えていきそうな感じもする…。その時はその時で。
その後、妻にけしかけられ新川のイトーヨーカドーへ行く。一応、秋冬に向けて服などをチェックするのだけれど、今ひとつ欲しい服がないのだよ。ちょうど、趣味と体型がマッチしていないんだろうなぁ。何でも着るためには、痩せていなくてはならない。少なくともファッションの業界はそのように出来ているようだ。頑張りましょう…。
予想以上に時間がかかった。いつの間にか5時ではないか。急いで家に帰る。しかし、この時間はもっとも車の渋滞が激しい時間でもありとにかく前に進まない。や〜れ、困ったものだ。オイラは、ハンドルに付いている7つのボタンを巧みに押して、車を乗り越えたり、ジャンプしたりしたかったが、後ろでパトカーが赤色灯を回してにらみを利かしているので実行することが出来なかった。一応、アレって道路交通法違反だからなぁ…。忌々しい警察め！
家に着く。妻、疲れて茶の間に横になる。オイラ、元気を取り戻して、パソコンで遊ぶ。かの名作、スーパーファイヤープロレスリングで懐かしんだ。今の時代、昔ながらのプロレスが好きな人口も減ったので、なんとなく寂しい限りだけれど、まぁいいのさ。オイラは総合格闘技やK-1より、純プロレスが好きなんだ。どだいモンゴリアンチョップとか、フラッシングエルボーなんてあり得ないほど隙の大きな技だけれど、こう、吸い込まれるようにくらってしまって、予想通り痛そうな顔をして、無理をして我慢をしているふりをしている人間劇場が大好きなんだ。ただ、女子プロレスは悲壮感が漂いまくりなので勘弁ね。
晩ご飯を慎ましく正座をして食べる。
夕食後、すっかり中身が消えてしまったpalmに愛用のソフトを再設定する作業を黙々としていた。まぁ、殆どがゲームである。しかし、大人がゲームボーイを抱えて病院の待合室で遊んでいるのは、かっこわるい感じがするが、電子手帳でなにやらいじくっていると遊んでいるようには見えない。そこがPocketPCやpalmの魅力だ。一番のお気に入り、「こいこい」をきちんと設定したので、これで1時間くらいは暇がつぶせる。後は、もうちょっと動作の軽いチェスがあったからネットで探さないと。そうなのだ、オイラはチェスの遊び方を知っているインテリ野郎なのだ。大学時代、将棋部の部室で良くクラスメイトと遊んでいたな。将棋は一度も指したこと無かったけれど…。チェスとスーファミとネオジオがあった快適な空間、将棋部。もう一度復活してくれると大変嬉しいが、もはや叶わぬ願いだ。オイラは静かに涙を流した。
さて、酒を止められたのでコーヒーの量が倍増する。頭がすっきりとして良い感じかも知れない。しかし、書いている日記には嫌気がさしている。どうにもときめく出来事が少なくなっているんだよな。仕方がないのでロンドンブーツの淳が安めぐみをねらうような、獣の目をしながらスターウォーズの続きを見ていた。帝国の逆襲はちょっとマッタリペースなのだが、物語の根幹を担うパートなので逃すことは出来ない。オイラの一番好きなシーン、チューバッカがひとしきり暴れた後に仕方なくバラバラになったC3-POを直すシーンがあるんだ。これはいつ見ても名シーンだ。涙がチョチョ切れてしまう。
そして、11時に薬の効果で寝るのだろう。後は藤崎奈々子のように人生のイベントを切り売りして行けばいいだけのことだ…。