何も足さない、何も引かない
朝7時に起床する。うむ、休日だというのに真面目な時間に起きているオイラである。しかし実態は、夜に早く寝かされるので時間が足りずに起きてしまうのである。結局、午前中にうたた寝することがあるからもったいないのだけれど。まぁ、いいんだ。オイラの体内リズムが一般人のそれと2〜3時間後ろにずれているだけのことなんだ。そしてウトウトしながら午前中を過ごした。
途中、知人に電話をかける。昨晩、自宅の電話に連絡があったようで、なにやら車検代が30万を超えるからもっと安そうな整備工場を知らないかという相談だったらしい。うむ、なんとなく要領を得ないがとりあえず電話する。
車のスペックは、ノアクラス、9年落ち、ディーゼルターボのエンジンを積み、走行距離は9万キロを超える…。う〜ん、車検のフルコースの当たり時期じゃないか。
念のため、車検の内容を聞くと諸費用関係で11万くらい。タイミングベルト交換、ターボ関連部品の劣化があり交換、オイル漏れがあり修復、他消耗品の交換。
うむ、30万弱というのは極めて妥当な金額だ…。で、知人にその旨伝える。仮に、安い整備工場があっても1万前後し関わらないだろう、と。特に、エンジンの積み卸しが関わると、絶対にそれくらいに金額になるであろう事を強調した。知人は仕方なく理解したようだった。なんだかやたら詳しいね、とお褒めの言葉を頂いた。当たり前だ、オイラは自分の車をいじることはしないが元整備関連のコンピュータソフトをいじっていたことがあるから、整備工数については素人よりは知っているのだ。で、車と武器のことならまかせとけ、と大見得を切った。けれども、飛行機だけは勘弁な。
昼くらいに、妻に頼まれ運転手を務める。とりあえず、本郷通商店街で服を物色したいと言うことだ。オイラと言えば、そのまま路上で寝ているのも何なのですぐ近くの場末の臭いの漂うゲーセン、レジャーパレスで缶コーヒーでも飲みながらギャラリーする事にした。
店にはいると、タバコの臭いが漂う。うむ、ここは時間を健全に利用することの出来ない者どもの集うアミューズメントスペースだ。オイラはまず両替をして缶コーヒーを買う。そして、すぐ近くで稼働しているバーチャファイター4ファイナルチューンドの横で開封して一息入れる。文化の日だというのに、筐体にはバーチャがあるところでは必ず見かける連中が、でかい声を張り上げながらプレイしていた。でもまぁ、楽しそうだな。オイラは隙を見て乱入しようかと思ったが、多分ボコボコにされるイメージが容易に湧いてきたのでやめた。どうせションボリするだけなんだ。で、せっかくなので適当にゲームを見繕ってプレイする。…やはりションボリだった _| ̄|○
そのまま30分ほど滞在したが、いい加減飽きてきたので車に戻りカーラジオをかけてゆっくりした。結構長く待たされる。
そこで妻は良い品をゲットしたらしく、その後の予定をすべてキャンセルした。で、オイラはいつも持ち歩けるような読破に時間がかかるような文庫本が欲しかったので本屋に行きたいと告げると、目的地をミュンヘン大橋近くに新しく出現したコーチ&フォーに設定された。で、おとなしく車を運転する。
うむ、新規開店したばかりのコーチ&フォーは大変に混雑していた。溢れんばかりの人だった。オイラは、隣の人に聞こえないようにそっと呟いた…。
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|:::i´` `‐-‐"^{" `リ" みろ!
ヾ;Y ,.,li`~~i 人がゴミのようだ
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三|三
イ `< ,..-──- 、 _|_
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/ } >'´.-!、 ゞイ! ヽ 二゛ノ イゞ‐′ l `ヽ
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-' ノ ,二!\ \___/ /`丶、 _ノ
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/\ ,へi ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、 |_厂 _゛:、
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,ヘ \_,. ' | | 丁二_ 7\、|イ _/ ̄ \
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そして、オイラは文具コーナーへと向かう。コーチ&フォーは、オイラが手も足も出ないような高級文具を陳列しているので好きだ。で、トランペットを眺める黒人少年のように手と顔をショーケースにべったり貼り付けながら、高級万年筆をうらやましそうに眺めた。で、あきらめるとその場から離れ、昨晩ポールタウンに落として壊してしまったシステム手帳用のボールペンを物色しようと「普通の」ペンコーナーを見る。うむ、正直手帳用の細すぎるボールペンは好きではないのだ…。しかし、普通のサイズでは手帳のペンフォルダーに収まらない。だから、壊れたのと同じものを探したがすでに売っていないようであった。…まぁ、いいや。そのうち通りがかりの文房具屋でいいものが見つかるのを待つさ。
それから、人の波をかき分けながら文庫本の売り場へ向かう。読破に時間がかかる本というのは探すのが難しいのだ。小説であれば、ツボにはまればものの3時間くらいで読み切ってしまう。かといって、あまりに古典芸術ものであると、内容を理解する前に飽きてしまう。
バランスが、大事なんだ。
オイラはゆっくり言葉に出して、確認した。まぁ、隣のおばさんが不審そうな顔をしていたが気にしないようにした。しばらくちくま文庫の当たりでじっくりとタイトルを眺めていて、結局養老猛司の唯脳論にした。多分、バランス良く時間を潰すことが出来るであろう。
オイラは急いで、このゴミゴミした場所を離れ、近くのホームセンター、ビバホームへ立ち寄る。で、妻が欲しいという衣装ケースを安く買う。ついでにペットコーナーを眺めた。子犬ばかりで大変にかわいらしく心が和んだが、残念なことに猫は一匹もいなかったから、オイラの心は猫まっしぐらにならなかった…。
家に帰る。大変に疲れた感じがした。オイラは心の荷物を下ろすように、ゆっくりとした。
/⌒彡
/⌒\ /冫、 )
/ ∧ `./⌒ i ` /ゝ ヒマー
/ ノ > ( < ( \\
 ̄~⌒ ̄ ̄~ \`つ ⌒ _)
パソコンの前に向かい、つける暇がなかった昨日の日記を書こうと思ってきちんと「私はまだ秀丸を使い込んでいません」のボタンを押してから、キーボードを叩いたが、なんとなく文章にならなかったのでキャンセルすることにした。
オイラの心の中には、オフコースの「言葉にならない」が後半部分から流れていた…。
晩ご飯をおいしく頂く。
その後、布団に横になって成り行き上、続けて読まなくてはいけないような気持ちになった村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス(上)」を読んだ。途中で寝た…。
8時に起きる。そして、記憶の糸を紡ぎながら日記をつけて、ウィニングイレブン7インターナショナルをプレイして寝るのだろう。ハイ。