ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

あぁ、あの織田哲朗が歌っているボンバーマン

どんな工事ですか?

寒かった。目が覚めたのは8時だった。やはり、日の出が遅くなると人間は起きる時間が後ろにずれる。
昨日は義理母に驚かされたので、オイラは警戒しながら茶の間に入る。…うむ、誰も起きていない。で、居酒屋の便所で胃液を吐く酔っぱらいのようにタバコを吸っていると、義理母が起きてきた。挨拶を交わし、義理母トイレへ消える。入れ替わりに妻が起きてくる。おざなりに挨拶をする。さて、騒がしい一日の始まりだ。
朝ご飯を聞かれるが、
「食欲がないんだ…」
と、返答する。義理母は自分の分と妻の分も含めて朝食を作る。テーブルに並んだ朝食を何気なく食べるオイラ。…だから太るんだよ。
そして、朝食が終わりパソコンでニュースを確認する。オイラが昨日起こした事件は予想通りニュースになっていなかった。で、一通り見終わったので茶の間に行って峰の顔を見る。ここ最近のありふれた光景である。
やがて、あわただしく洗濯が始まる。オイラは、逃げるようにパソコンの部屋へ移動し、昨日の「逆転裁判」の続きを遊び始める。
すると、妻が顔を出して、
「近くのしゃぼん(でかめのコインランドリー)で、便所カバーを洗ってきて」
…。ゴミ出し名人の次は、便所カバー洗濯大臣か。やれやれ、オイラの役回りは様々だな。2セットの便所カバーを受け取り、洗剤を受け取り、車に乗ってしゃぼんまで行く。
外は、ぐっしょりとしていて、体の芯まで冷えてしまいそうだった。もちろん、真冬の寒さに比べればこれくらいの気温など序の口であるのだけれど、うっそうとたれ込めた冬色の雲。ぬれた枯葉。車がはじく水しぶき。そんなものが渾然一体となって、死をオイラに連想させた。そのことがすごく寒く感じられたのである。こんな日は、外に出ないでコタツでのんきにみかんでも食っていたいところだが、真面目に仕事に行っている人もいるんだ。我慢した。
しゃぼんは人の姿はあまりないが、たくさんの洗濯槽と乾燥機が回っている。まぁ、終わるまで他の場所で待機しているんだよな。オイラは、一番小さな洗濯槽に便所カバーを突っ込み、しゃぼんカードを差す。一回400円で脱水まで全自動である。…む、280円分しかカードがないじゃないか。
オイラは入金機にカードをさして500円を追加する。そして、洗濯槽を回転させる。うむ、待ち時間は32分だ。
待合室には、少年マガジンや週刊誌などがあったのだが、正直あまり興味のある本ではなかったので、車に乗って近所の場末のゲーセン「レジャーパレス」へと移動した。時間は10時半頃だ。
…うむ、サラリーマンと思われるスーツ姿の連中が、こんな時間からネット麻雀で遊んでいる。気持ちはよく解るのである。どうせサービス残業をさせられるのがわかっているのだから、本来の仕事時間で空いた時間は自分のための余暇として利用しなければならない。営業が営業として自分のメンタルを健全に保つための秘訣である。
まぁ、そんな連中は放っておいて、オイラはストライカーズ1945Ⅱとテトリスグランドマスターで時間を潰す。…正直、ボッコボコで時間なんてつぶれなかった。こういう時に、トゥルーラブストーリーみたいなギャルゲーがあったら、もっと時間はつぶれるのだけれどあいにくそんなゲームはゲーセンにおいていない。でも、何とか30分を潰し、再びしゃぼんへ向かう。
うむ、洗濯は終わっているようだ。オイラは便所カバーを取り出し、一度籠に移して、乾燥機へ放り込む。生地がアクリル系メインだから多分10分も回せば乾くだろう。10分100円である。出来れば、ジメジメとしたオイラも一緒に入って乾かして欲しかったが、「人は入らないでください」の注意書きを見たので、おとなしくした。
そして、さすがにこの時間ではよそへ移動するわけにも行かないので、ヤングマガジンを読む。しかし、まだ終わらなかった。そこで、少年マガジンの優子りんが表紙のものを選んで読み始めた。コリン星のスモモミカカ姫は、黒目がちに笑っていた。なんとなくオヤジどものハートを映画「食人族」のポスターのように串刺しにする気持ちがわかったが、オイラとしては時折見せる優子りんの「ずるい目」「大人の目」「厳しい目」が大好きだ。いっそ、ハイヒールでけっ飛ばされても構わない…。もちろん、仕返しは100倍返しだけれどな。
そんなことを妄想しているうちに、乾燥が終わる。…なんとなく、生乾きのような気もするが、後は家で干せば大丈夫だろう。オイラは、家に帰る。
さて、昼ご飯の時間だ。
が、妻の指示により、所用を申しつけられた。明後日から1ヶ月ほど実家に休養に帰る妻。その間に浜田省吾をたっぷり聞きたいとかで、レンタル屋に連れて行けと言う。…なんだよ、浜田省吾が聞きたいなら、オイラが毎日電話口で名曲「マネー」を歌ってやるのにな。もちろん、絶叫バージョンで。
そういうと、妻は首を映画「らせん」でプロデューサーが編集しているうちに深田恭子の首が不自然にぶれ始め、やがて恨みに満ちた顔に替わるあのシーンのように、首を激しく振った。…なにも、そんなに拒絶しなくてもイイのにな。オイラは、貞子とアメリカ横断ウルトラクイズで、ハワイの○×クイズをやるシーンを想像した。予想通り、貞子は飛び込むまでにすごい時間がかかった。ハワイの夕暮れの素敵な景色である。
妻、レンタル屋にはいる。オイラ、しばし車内で待つ。
次に、ボストンベイクで昼飯を買うという。
妻、ボストンベイクへ入店。オイラ、車内でしばし待つ。
次に大福屋の「いわた」へ連れて行けと言う。うむ…。
妻、大福屋へ入店。オイラ、車内でしばし待つ。
最後にフレッティ大丸で、買い物があるという。オイラは、月面着陸をするアポロ11号の連絡船のように慎重に駐車した。
妻、フレッティに入店。オイラ、椅子を倒して昼寝をする。
…なんとなく、ぐうたらオヤジへの道をひたすら歩んでいるような気がした。でも、何処もオイラにとっては興味がないんだ。相撲取りの尻のシワの数を数えるのと同じくらい興味がないんだ。許してくれい、妻よ。
家に帰る。ボストンベイクで買ってもらったバンを昼ご飯にする。モグモグ。
お昼、コタツに入ってゆっくりしていたら、久しぶりに睡魔君に襲われて眠ってしまった。

              /⌒彡
     /⌒\    /冫、 )  
     /  ∧ `./⌒ i `  /ゝ ヒマー
     /  ノ  > ( <     ( \\
  ̄~⌒ ̄ ̄~  \`つ    ⌒ _)

起きると誰もいない。む、一体何処へ行ったんだ。それともここは不思議空間なのか? オイラは宇宙刑事ギャバンのように慎重に辺りを見渡して、再び寝た。
妻にけっ飛ばされて、目を覚ます。あぁ、これだよこれ。これこそが生きている実感であり証だね。オイラは、ケツを抑えながらパソコンの部屋でテトリスをして遊び始めた。1時間ほど遊んでいたら、まぶたの裏にブロックが浮かんでは消え、浮かんでは消え、オイラはブロックの波に飲み込まれる幻覚を見た。まぁ、重傷のようだ。
晩ご飯の時間である。外食しに行くらしい。で、バクバクと晩ご飯を食べた。腹がキツイ。そして、胃薬と高脂血症の薬をウーロン茶で流し込んだ。やれやれ、油を取るのは本当に大変なことなのだ…。
夕食後、義理母を家で降ろし、妻の指示によりヨドバシへ行く。なんだかオイラが大学生の頃に買ったポータブルMDがぶっ壊れて使えなくなっているらしい。うむ、ソニーの製品としては珍しくソニータイマーが発動しなかったな。
で、ヨドバシに着く。妻がトイレに行っている間、電子ピアノのコーナーで一人遊ぶ。なんだか、ギターばかり弾いていたからキーボードの腕もすっかり落ちてしまったな。オイラは、まだ覚えているロンバケの「セナのテーマ」とジョージ・ウィンストンの「あこがれ/愛」を弾いてみた。…ミスタッチの連続でがっかりだった。時間を見つけたら練習し直しておこう。
そうしている間に、妻が戻りMDのコーナーへ行く。オイラ個人としては
「今更MDと言うこともないだろう。MP3プレイヤーで音質的には十分だし、使い勝手も良い」と、思っているが膨大なMDの資産があるから困ってしまうのだ。
妻は、半分酔っぱらっていたが、デザインと機能と価格のバランスがとれた機種をうまく選択して買っていた。…さすが主婦のセンスである。
で、オイラはついてきた2時間駐車無料券を行使して、色々と物色したかったが、妻が疲れたとか文句を言い出すのがわかっていたので、時間一人でゆっくり来ることにした。まぁ、散歩でこれる距離なんだ。別にいいさ
家に帰った。オイラはウーロン茶で胃の中の脂肪を注意深く分解する。しかし、胃がちょいとばかり荒れたみたいで胃痛を抱える。そして、テトリスを始めて、もっと状況を悪くするのであった。
今日は、過去にオイラが出た演奏会のテープをすべて聴いてしまったので、岐阜県が誇るギターマンドリンの作曲家で有名な藤掛廣幸集でも聞いて、山のふるさとの郷愁にじっくりと浸ることにする。