ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

悲しい時、僕はそっとふて寝する…

パパの下半身、黒いね!

さて、一日飛ばすぞ。どうせ内容も覚えてないことだしな…。
今日はゴミの日なのでゴミ出し茶坊主からちっとも昇進しないオイラは、文句の一つも言わず滑る路面とバスター・キートンのような喜劇を演じるようにもんどりうちながら、やっとの事でゴミネットに燃えるゴミを上納した…。
で、家に戻りそそくさと準備をする。そうだ。今日はオイラにとっての最終決戦。これはホールの名前を実名で公表しよう。パーラー太陽平岸店で、今やすっかり珍しくなってしまった「主役は銭形」というパチスロ機のイベントがあるのだ。財力の少ないオイラであったが、ここはほぼ最終決戦のような気持ちで装備をいつも以上に固めて出発の準備をした。気分は、巨大戦艦に変化した白色彗星に立ち向かう宇宙戦艦大和のような気分だ…。ん?どんな気分だって? 正直言って勝ち目なんてあるわけ無いさ。好きな人がいなくなったから、古代君もやけくそで多額の予算をかけた地球防衛軍の備品を遠慮無く破壊しようとしている罰当たりのような雰囲気すら漂うぜ…。
で、現場に到着だ。ま、当然のことながら駐車場からは店内に入れない時間なので、立体駐車場を勢いよく登ってくる車をLSIゲームの酔っぱらいのように巧みに避けながら正面玄関へたどり着く。…うむ、中に人がいるけれどドアが開かないぞ。まぁ、いつも自動ドアの前に立っても開いてくれないくらい影の薄いオイラだが、それでもドアの前でシェーのポーズをしたり、コマネチなんかをして動作をつけると開いてくれるのだ。けれども、今日は開かない。で、そのまま5分くらい自動ドアと押し問答をしていると、中にいたお姉さんが手動で開けてくれた…。なんだよ、電源はいっていないなら最初から言ってくれよ…。
で、雨風をしのげるエントランスないでタバコを吸いながら、勝負に対するモチベーションをあげていく。ふふ、イベントの名称もしっかり張られているぜ…
「主役は誰だ! 〜銭形イベント〜」
ふふふ、主役はオレだ!
それにしても、待っている人数は7人くらいしかいないじゃないか? この事は、高まりつつあるモチベーションを大いに低下させた。まぁ、いいさ。敵は少ない方が良いと昔からいふじゃない…。
さて、9時きっかりに回転だ。近頃では珍しいオープンの仕方だ。
で、昨日の夜、しっかり下見をしておいた通りはまり気味で、これから伸びそうな台をいち早くキープする。そして、打ち始める。…うむ、あっという間に181ゲームだ。ちょっと小首かしげて、考えた後、別の台へ移動する。もうこの頃には、軽快にルパン三世のテーマ曲が流れて、メダルがじゃらじゃらと出ている台もある。ふふ、あとで吠えずらをかくのはおまえ達の方だ! …あくまでも強気のオイラであった。
そして、移り変わった台で181ゲームを消化する。……あれ、設定変更をしたあとの181ゲームまでには40%〜50&の確率であたりが来るはずなのだが…。つまり、3台くらい181ゲームをすると、どれかは確率的に当たって良いはずなのだ。それにイベントの日だから、必ず台の設定を変更しているはずなのだけれどなぁ…。で、オイラはここで腹をくくり1台に集中する。181で来なくても、568ゲームまでにはいくら何でも来るだろう…。で、打ち続けた。
よし、財布の中はスッカラカンだぜ…。所要時間1時間弱。オイラの最終決戦は上からマシンガンをぶっ放してくるトーチカに長銃1本で突撃をかけるような、あまりに悲惨な形で幕を閉じたのだった。
で、とっとと家に帰ってふて寝した…。
ふと目を覚ますと、妻がよく解らないが準備万態の状態になっている。…おかしいぞ。ついさっきまで、風邪のせいでグッタリしていたハズなのに…。話を聞くと、二日間の寝ていると飽きてきてしょうがないから、銭形イベントに連れて行けとのことだった。…なるほどね。で、ちなみに、オイラはお金が一銭もないのですが? あぁ、そうですか。レストルームで週刊誌でも読んで待ってろと言うことですね。はいはい、わかりました…。
で、移動する車内、オイラは一言も口を利くこともなく本日2回目の現場、パーラー太陽平岸店に到着した…。
で、妻は適当な台に張り付き、オイラは予定通りレストルームで缶コーヒーでも飲みながらホットコーヒーの売り子のお姉ちゃんが一生懸命働く姿を見ながら暇を潰していた。…うむ、なるほど。この手のサービスも売り子さんのかわいらしさによって売り上げが左右されるんだろうな…。かなり綺麗な人だったので、よくコーヒーが売れていたようだった。ちなみに値段は…、メダル10枚。…なんじゃそれ。
しばらく、そのようにして待っていたが、いい加減暇も頂点に達したのでオイラはそこで寝始めた。で、丁度眠りに落ちたくらいで、妻がチェリーを目押ししてくれとか、三連7をそろえてくれとか、せっかくの眠りをキャンセルしてくれる…。途中、発狂しそうになったが、こういう場所で暴れると本当に警察に連れて行かれるので、大人なオイラはグッと我慢した。
その後、眠りが覚めてしまったので台を見て回る。…すると様子がおかしいぞ。回転数が2000回転などと表示されている。…おかしい。銭形の天井回転数は1490回転のハズなのに…。で、よく張り紙を見ると、レギュラーボーナスでカウントはリセットされないらしい。うむ、それでこういう回転数になるのか、って、それじゃ無間地獄じゃん。銭形のメリットの一つを確実に殺しているじゃん。銭形はレギュラーでもとりあえず当たれば、もっとも的中率の高い181回転の部分で勝負できるから良い機械なのじゃないか?
で、文句を呟いてみたところでオイラは金がないんでしたね。ハイ。すいません…。
その後も、ソファー寝惰眠をむさぼり、目をして眠りに落ちかけのところを妻に起こされ、その度に店内をウロウロすると言う、全くもって挙動不審な34歳、装備はアーミーライクな男が存在していたのだ。4時頃、イベントの看板を見ると、
「本日の準主役は五右衛門」
と、張ってある…。む?なんのことだ? で、あたりを見渡すと、準主役の設定は3か4らしい。で、主役は5か6だ。ちなみに6というのは設定が一番甘い台になる。もっとも、だからといって必ず儲かるというわけではないのだけれどね…。
そうか、そういうことだったのか? で、オイラはこの情報を妻に与える。しばらくして、準主役は五右衛門とルパン、主役は銭形と言うことが判明した。
…そうか、オイラが朝、一生懸命打っていたのは次元のメンコが挟んでいた台だったなぁ…。
9時過ぎに、家に帰る。全く、良い事なんて一つもありはしなかった。適当に、昨日自分で作ったクリームシチューを温めて、ライスの上にぶっかけて食った。なんというか、自分で作った御飯は本当にありがたくないな。正直、食べるのやめようかと思ったくらいだもん…。特に、飯に興味のないオイラにとってはな…。
そして、やっとパソコンの前でゆっくりしていたら、妻が登場。
「熱さまシートを買ってきて…」
…うむ、そういうことは家に帰る前に言って欲しかったぞ。しかし、風邪で熱がある妻を無下に放っておくわけにもいかないので、買いに出発した。
…うむ、車がすっかりカマクラになっているじゃないか。ったく、どうしてこう、余計な時にオイラの手間を増やすようなことばかりが重なってくるんだ? オイラは、空に向かって、

「天は我を見放した!」



と、叫んでみたが、近所のダイちゃん(雑種 雄 5歳)が「ワン」と吠えただけだった。くそ、いつか死んでやる…。
しかも、やっとの事で車の視界を確保したら、除雪車が乱入してきて道路に出られないし…。
ま、そんな感じで家に帰ってきた時には、すっかり別人のようにすさんだ心を抱えてたどり着いたのであった。
もう、今日は誰とも口を利かない…。くそ。