変態による3重楽奏

明日から、yosakoiソーラン祭りが始まるらしい。元来、踊ると言うことに興味のないオイラにとっては縁のない祭りだ。しかし、世間がザワザワとカイジの後ろの人達のようにざわめいている状況はなんだか好きだ。心の中の野次馬さんが、黒王の様に雄叫びをあげて暴れ回るのだ。
さて、意味不明なたとえ話は横に捨てておいて、今日はどうやら朝からよい天気だったらしい。というのも、薬の効き方なのか、はたまた体調のせいなのか、激しい睡魔にとっぶりと取り憑かれていたようで、新しく読み始めた本の内容も頭に入らないまま寝入ってしまった。
そしてやっと目が覚めて活動できるようになったら、時計の針は3時半を指している…。またオイラは時間を無駄につかっちまったらしい。でもいいさ。どうせ起きていたって今の精神状態はあまりよろしくないようなので、クヨクヨとイヤなことばかりを考えてしまうから眠って思考回路を停止させた方が健全なのかも知れない。


そして風呂に入って、妻の出動要請に従い外出の準備を整えた。もう一通り車の運転は大丈夫なはずなのに、狭い空間への駐車が出来ないと言うことでいつもドライバーとして指名されるのだ。ま、今のオイラには運転くらいしか妻の優位に立てるものは何もないのだ。…全く、いやな時代になったと思わないか？
そして妻が30％割引のミスタードーナッツの券を握りしめて、おやつ代わりに甘〜いドーナッツをお見舞いしてくれる。すでに、胃の中はとろ〜りとろとろ蜂蜜色だ。で、そのままドン・キホーテ平岡店まで安いドリンクを探しに行く。
予想通り、オイラの恋人ダイエットコーラはぬるいが97円で販売されている。しかし現在キャンペーン中のルパン三世の食玩はついていない。そいつが心残りだ…。そして、寝起きに缶コーヒーを飲まないと目を覚まさないオイラのために、妻は1本39円のどんな味がするかも予想できぬ安い缶コーヒーを10本ほど買ってくれる。もしもまずかったら、この後最長でも10日間はゲンナリした気分と共に目覚めなくてはならないであろう…。ふ、残念だ。
ドン・キホーテ平岡店を後にして自宅方面へ帰る途中、パチンコ屋が目に入る。すでに浮き足立っている妻の指示に従い、オイラは辟易しながらパチンコ屋の駐車場にマーチを滑り込ませる。辟易するには理由がある。もうかなり長い時間、オイラにはボーナスゲームがヒットしていないのだ。ひたすら、そこの見えない井戸の中へ小石の投げ入れるような苦痛な作業とかしているパチスロ…。ハッキリ言ってやりたくない。しかし、ただ待っているのも更に苦痛なので千円だけ妻より支給されて大当たりを連発している台を、ハイエナのような素早い行動でゲットし、クルクル回す…。
うむ、余計に気分が悪くなってしまったぞ。それからのオイラというものはほとんど口を利かなくなった。まぁ、そういう気分の時もあるさ。…いつもだけれどな。


途中のマックスバリュー北野店で、半額になった弁当を買う。正直ハンバークなど食べたくないのだけれど、妙にむしゃくしゃするし、肉は鬱傾向を回避する作用があると、どこかで聞いたような気がするのでこういう気分の時にはイヤでも摂取するようにしている。
さて、家に帰ってワイパックスを服用し、弁当を食う。オイラはハンバーグをハシで小分けにする、
「にちゃぁ〜」
という音を聞いただけで、すでに半ゲロ状態になったがかっちまったものは仕方がない。NASAが開発した耳栓で有名な黄色い低反発素材の耳栓をつけた。
……逆に肉を噛んでいる音が、頭の中に響いて余計に気持ち悪くなった （||| _ _）おえ〜
そして、マッタリと過ごす。特に頭は回っていない。
気が付けば、夜も更けてきた。オイラはゆっくりと読書をして、やがて吐き気を催してきたところで電気を消して寝た…。


さて、夏至が近づいてきているのだろう。朝は4時くらいから明るくなりやがる…。睡眠が浅い状態の人間にはとてもつらいことなんだ。ま、逆に昼間にサンサンと太陽が昇っている時間の方が眠れるという話もあるけれどな。
明け方、突然目を覚ましてしまったので本の続きを読む。で、例によって具合が悪くなってきた頃合いをねらって布団に潜り眠った。
最終的に、目が覚めたのは7時くらいであろうか…。
とりあえず、長年の習慣に従ってパソコンを立ち上げ、朝のニュースをチェックする。そういえば、今日からyosakoiソーラン祭りが始まるんだったな…。ま、この行事については金と利権が絡み始めた時点で終わったようなものなのでスルーだ。
それと、今日はワールドカップ最終予選の北朝鮮戦が無観客試合で行われるのだったな。ま、スポーツのルールに従ってマナーを守らないと、ホーム試合の権利が没収されると言うことを日本国内に示された出来事でもあるな…。ま、マナーを守って正しく観戦しよう。例によって北朝鮮チームは日本にたいして変な汁をだしながら必死で迫ってくるだろうから、怪我と油断せずに順当に勝ってもらいたいものだ。…なんなら引き分けでもいいぞ。
そんな思いをめぐらせながらニュースをとじる。相変わらず思想的に偏っている新聞紙はスルーだ。
そして、昼頃妻に命じられるままペットショップへハムスターのトイレの砂を買いに行く。で、一通りベイベーハムスターを眺めてのほほんとした気分になった後、平岡のZxxNというパチンコ屋へ送迎させられる。駄賃として1000円分回す。
……これで、もう10万円以上連続で負け続けているな。もちろん一回当たりの負け額は小さいが、これだけ当たりを引けないと祭りの夜店のくじ引きのような陰謀すら感じる。で、周りを見ていると出している人もいるので余計に理不尽さを感じるのだ。さて、そうしてオイラはする事もなくなったので雑誌を置いているコーナーで妻を待とうかと思ったが、すでに爺婆どもに占領されていた。…うむ、完全に頭に来た。何もかもふざけていやがる。そう思ってオイラは駐車場の車に戻りふてくされて寝た。途中、妻が機嫌を取りに来てくれて新たに2000円ほど支給してくれたが、意気込みにもかかわらずすっかりまるっと吸収された…。もう、寝るしかねぇよなぁ…。
家に帰ってきた。俗世間と縁を切るためにひたすら読書をした。くそ、本を読むことくらいしかオイラには許されないのか？
で、気が付くと寝ていた。枕はぐっしょりと濡れていたよ…、ヨダレで…。


サッカーを見る。なんというか、無観客試合というのは味気のないものだな。ゴールを決めた柳沢が中途半端に喜んでいたのが妙に心の風景として残っている。…やめような、もう。暴動起こしてホーム権剥奪なんて騒動は。
まぁ、北朝鮮の選手にショルダータックルや、蟹挟み、果てはエルボードロップやサッカーボールキックをお見舞いされるような激しい展開だったが、無事に勝って予選を突破した。オイラが試合に出るわけではないが、とりあえずめでたいと言うことにしておこう。
でだ、喜ぶ日本代表選手の映像が映る中、前回退席処分になった監督の代わりに代行として入った人の映像が映る。…悲壮感に満ちあふれていた。けれども、なんとなくスポーツをやる人らしい、
「相手はつよいなぁ。自分の選手も一生懸命やっているのに…」
という表情にもとれた。普通にスポーツをやるものであれば、負ければそこから強くなろうと単純に考えるのだろうけれど、不自然に政治が介入してくるような国の選手、監督はかわいそうな気がした。誰も、体制を維持するためにスポーツをやっているのではないはずなのにね。なかなか偉い人にはそれがわからんみたいです。で、後はチャットで知り合いにご挨拶などをして読書をして寝る。
久々にストレス性の過食に火がついて大変なことになっている。ちいとは、外に出て気分転換でもしたいのだけれど、お金もないとなかなかおっくうで駄目だね。


今日、メールが一通着弾する。自分の人生に始末をつけられるのは結局自分でしかなかったりする。後はそれを暖かく見守る器量がある人が回りにいるかどうかでその人の人生設計は変わることもある。適当な励ましや気休めなんてどうでもいいが、いつでも話を聞ける体勢だけは死ぬまで失わずにいたいものだ。