ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

パネルクイズ25日の土曜日、ハンマーチャンスワン。

ミッキー・ロークもビックリ

久しぶりに札幌にもたらした恵みの雨は、まさにオイラの頭めがけて振ってきた。…ま、その説明は後にしよう。


まず、金曜日だ。
早い時間に目を覚まして、暇をもてあましたオイラは試しに寝ている妻に向かって、
「暇だからパチンコ屋に並んでこようと思うけど、金貸してくれる?」
返事はアリキックとして帰ってきた。わかりやすくていいな。なにやら妻は昼から友人と出かけるとかいって車を使うらしいので、オイラも家に軟禁状態だ。ちなみに公共の交通機関を使うほど金はない。で、ふてくされてワイパックスを2錠飲み込んで寝る。一度目が覚めてしまったから寝付けなかったが、無理矢理寝た。意外と何とかなるものだ。
昼、友人との外出がキャンセルになったとかで妻はオイラを無理矢理に起こし、パチンコ屋までドライバーとして参加した。だいたいこのような計画的でないパチスロは勝てた試しがない。もしくは10分くらいの暇つぶしで入った時に当たりを引くのだ。パチスロの神様が居るなんてとうてい思えないが、幸運の女神様はいつも気まぐれだ。で右往左往している人間どもを見下ろして笑っているのだろう。その報酬が不確定要素の強い運である。…なんだか切なくなってきたな。
都合、11時閉店までその後粘り大負けして帰る。ま、パチスロのイベントで鉄板とかガチというものは存在しないのだ。
で、頭痛を伴う気持ち悪さに巻き込まれるように睡眠に落ちる。多分瀬戸の渦潮に巻き込まれる時もこんな気持ちになるのかも知れないな。
オイラは遠い遠い瀬戸内海を思い浮かべ、小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」を当然のごとく、
「瀬戸ワンタン麺、日暮れデルモンテ、夕波小波そらーめん ♪」
と、完璧な節で口ずさみながらゴルゴ13に眉間を撃ち抜かれたかのように突然寝た。


さて、土曜日だ。
……。
…する事無いんだよな。しばらくパソコンと格闘してみたり、文庫本と格闘してみたりしたが、今ひとつしっくりと来ない。何をやっても気分が萎えきっているのである。こういう時は寝てしまおう。ということで、布団もひかず板張りの床の上で寝かせてもらった。板の上ですが…。どうか寝かせてやってください…。
起きた時には、天気が悪かった。というか、妻からの電話砲撃に起こされたのだった。
「家の鍵忘れたから、開けておいて頂戴」
……。
そんなの、直接呼び鈴を鳴らせばいいだろう。と、呼び鈴ごときでは決して起きることのない妻の凝り固まった考えをどうにかして欲しかったが、多分伝わらないのだろう。オイラなんて10キロ先の張りの落ちる音でさえ目が覚めるので、まるで自分がスーパーマンじゃないかという錯覚に陥る。まぁ、年中寝不足なスーパーマンだから、悪者と闘うことも出来ないし、そらだってフラフラで寝そべっているのか飛んでいるのかわからないくらいだもんな。…いいんだ。
ふいに起きてしまったオイラは、妻から金を借りてパチスロ屋へ行く。その時、妻が車を使うとか一悶着あるが、結局妻の両親が出資していると言うこともあり力関係で負けた。その代わりにパチスロ屋まで送ってもらった。
…いつか自分専用のMR2を買ってやる。


パチスロ屋はイベント開催で盛り上がっていたので、オイラの気持ちも盛り上がったが、それとは裏腹に「ぺろ〜ん」と3千円が吸収された。妻はすでに車で走り去ってしまった。
……。
歩いて帰るか…。
午後の昼下がりの札幌は、なんだか今にも降り出しそうなマッタリとした空模様で歩き始めて5分もしないうちに雨が降り始めた。うむ…、よりによって不幸のずんどこに居るこのオイラにさらなる試練を天は与えるのか?
オイラは36号線をトボトボと歩きながら帰った。途中、ひっきりなしに通り過ぎるバスや大型トラックに飛び込んでしまえば、後は係の者が家まで運んでくれて、お見舞い金もくれるな、という甘くて危険な誘惑に襲われそうになったがやめておいた。中途半端にやられると大変だからな。
雨の降りしきる中の20分。これは皆も体験されたことがあるだろうと思うが、「母を訪ねて三千里」より余程、リアルで身近なことであり、確実に精神的にダメージを食らわしてくれた。
家に着いた頃にはヘロヘロだ。もうやる気なんて起きない。オイラは「もう誰も愛さない」での吉田栄作のように、窓の外に向かって叫んでみようと思ったが、ここで警察が来ていちいち説明するのかと思うと、余計に気分が悪くなったのでおとなしく昼ご飯用のボンカレーの為に米を研いでセットした。
ま、炊けるまでには時間ばかりが流れていく。そして、オイラにはやる気と覇気がない。いっそのこと哲学を求めてインドに渡ろうかとも思ったが、コンビニで手軽に飯を買うことも出来ないオイラがどうしてインドに行くことが出来ようか?
途中で、金閣銀閣にKOされるのが見え見えだからな。オイラは橋田壽賀子のドラマのように見え見えで腹が立ってきたので、そんな思考を停止さえた。


本を無理矢理読む。正直、こんな心理状態で読まれる上原隆という人も災難である。先日も触れた通り「雨の日と月曜日」という文庫本である。分類としてはエッセイになるのかな? 時折フィクションも折り混ざってくるのだけど。
この人は正確な意味での専業作家ではない。今も広報映画の制作をするサラリーマンでありながら、このようにルポタージュ・エッセイを書いているらしい。だから、往年の作家のように世間ずれは大きくしていない。…おそらく回りからは変わった人と思われているだろうけど。
オイラ個人としては、この本をかなり楽しく読ませて頂いている。多分、自分の中にも同じ素養が感じられるからかも知れない。もちろん、その見識の深さと文章の構成能力、洞察力といった部分では遙かに及ばない。似ているのは食べ物に興味がない、自分の趣味に没頭すると後はどうでもいい、自分のための人生を生きたいと思っている、子供が居ないなど…。ま、こんなことたくさん当てはまると思うのだけれど、読んでいると自分の考えと凄く似通った部分に触れた時などは妙な息苦しさを感じてしまったりする。あともうちょっとで終わりだけれど、読み終えた時はホッとするんだろうな、という感じである。給料をもらいながらでも立派な文章を作る時間を確保できるというのはある意味うらやましくもあり、その代償としてひとりぼっちの人生を歩まなくてはいけない。先日読んだ、よしものばななの文体とはまた正反対とも思えて、「色々本を読まないと勉強不足だな…」と感じてしまったりした。


さて、くそまじめな話はティッシュに来るんでゴミ箱に捨てちまい、いつものオイラの生活だ。あまりのすることの無さに渋々やりたくもない昔のゲームで遊んでみた。…うむ、今日は心の琴線に触れることがないようだ。仕方がないので、できあがったゴハンにボンカレーをぶっかけて、すするように食い尽くした。
その後、帰ってきた妻がグリーンアスパラの地物(母方実家にて栽培)が茹でてあったので、穂先の部分を丁寧に探して摘む。多分塩湯でしただけなのだろうけれど、非常にうまかった。マヨネーズも何も要らない感じだった。わずかな塩気でグリーンアスパラのうまさを最大限に引き出していたのではないだろうか? というか、やっぱり自然な環境下で作られた野菜ならおいしく食べられるのか? それとも肉が嫌いになったオイラは、すでに食物爺化現象が着々と進んでいるのだろうか? それは誰にもわからない。そしてオイラにもわからない。
……もしかしたら、近所のダイちゃん(雑種 雄 5歳)がすべてお見通しかも。
せっせと頭を撫でておくことにしよう。


そういえばトレンドマイクロウイルスバスターで有名)から、ウイルス定義の保守料更新の時期が来たので金を振り込め、ボケ、という趣旨の封書が届いていた。本音を言えば、あれだけ先月騒動を起こしたのだから、今年くらいはただにしろよ、と不満の一つも言いたい。しかし、保険みたいなものなのできちんと払おう。受けたサービスにたいする対価は、そのサービスの質を維持するためにも払わなければいけない、という保守サービスの原則だ。こういうものくらいケチるな。
そんなことを、かつての職業の憂き目から学んだオイラさ。
8時くらいに妻が親類の結婚式の2次会に参加するというので、狸小路まで車で送る。札幌は夕方から土砂降りになってきている。ことわざにもあるように、雨が降れば土砂降り、泣きっ面に蜂、踏んだり蹴ったりという感じだ。いずれにしてもオイラの運気は現在末期状態だ。
そのまま素直に家に帰らず、母親の家に行き缶コーヒーを2本もらい、クッキーを6枚くらいかじってくる。とりあえず晩飯はこれにして終了にしておこう。ちょっと体重に変化がないからな。リバウンドする一番怖い時期でもある。
自宅にたどり着いた時には、諸事情により更に精神的にボロボロになってしまった。うん、なんだかつまらねぇ…。
そして妻を地下鉄の駅まで迎えに行き、オイラは色々と思想の旅へと向かうのだった。正直、具合が悪くて吐きそうだ。