ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

臭い飯を食う時には、カレーじゃないか確かめろ

不苦労

それは火曜日の出来事である。
忙しかったんだよ、馬鹿野郎…。
そんな悪態を自分についたオイラであった。


午前、病院へ行く。奨学金やらなんやらの手配で病院の診断書が必要だったので、イレギュラーな形でもらいに行く。1500円也。日本学生支援機構も書類を送り返さずに、まず電話をくれて話をしてくれればこんなに時間がかからなかったし、手間だってもっと少なかったんだ。…返す金、ますます無くなるぞ。
オイラは天下ってきた政治家や官僚達の退職金の何分の1かでも予算に回してくれれば、全員利子無しの奨学金が受けられるのにな、と切に思う。ありがたいことにオイラは利子無しなのでへーへーとしている。特殊奨学金というのを作って返還義務無しにすれば、不景気な世の中だからお金がないという理由だけで進学をあきらめる有望な若者が育つのにな、と心から思う。
ま、昼前に帰ってくる。


昼には、何をしていたっけ……?
……。
あ、そうだ。皿を洗って米を研いで、冷凍にしてあったタレ漬けジンギスカンを自然解凍させていたんだ。まぁ、マメに皿も洗えばそれほどダメージがないということがわかった。細かく手早くやろう。米についてはオイラに研がせると、デフォルトで固めの水分量にする。そうさ、オイラはチョイ堅め御飯が大好きだ。そういう風に調整でもしないと御飯作りなんてやってられないな。
終わった後、チャットもなんだか面倒くさいので藤堂志津子 著「心のこり」(文春文庫)を読む。特に自分の趣味じゃないし、自分で買った本でもなく、うちの母が買ったものが自然と我が家に流れてきたものだ。
で、基本的にオイラって女流作家ものは読まない。特に理由はないのだけれど、なんとなくかつての女性人権解放論が鼻につきすぎるものを過去の読んだせいで、非常に抵抗感が植え付けられているのである。そんなわけで期待せずに読み始める。…うむ、オイラにはブラックボックスにつつまれているかのような女性心理を前面に押し出した作品で示唆深いものがあった。こういう風に、女性ならではの視点で作品を書いてくれると、自分にない思想が取り込めるので面白いのである。それと同時に、女性のしたたかさにもゲンナリとするのだけれどね…。ま、それも人生だ。ともかくも女性ばかり回りにいた英文学科卒業のオイラには、女性を神格化するような気風はないし、思わせぶりな態度を
「ないないw」
と、決めて交わせるだけの修羅場はくぐってきたんだ。ぱけちゃん、すごいだろう。


さてと、と飯を作り始めようとする時に母より電話爆撃。母の努める仕出し屋の弁当が余ったのでもらってくれないか? ということだ。…うむ、そういうことは飯の準備に取りかかる前に連絡が欲しかったな。
とりあえず、マーチに乗って弁当を受け取りに行く。弁当は見るからにお昼に食べるようなカロリー豊富な内容であった。で、サバのみそ煮込みに釘付けになった。…うまそうだ。そういう渋いメニューが好みになってきた辺り、胃腸の衰えと周囲との同調で確実にオイラもオヤジロードに乗っかっていることを実感する。で、家に帰りおいしく食べた。
ついでに回答しておいたジンギスカンとモヤシも炒めて保存しておいた。明日の飯にでもしよう。


その後、タンタンと懸賞サイトでポイントを貯め続けるオイラ。いい加減あほらしいのだけれど、学校が始まるまで我慢しよう。まぐれで当たったこともあるからな。
そして、程なくして急激なマモノの睡眠攻撃に遭い布団を丁寧にひいて眠る。確か8時前だったような気がする。…オレは小学生か?


目を覚ます。トイレへ行く。暗いのであちらこちらにぶつかりながらもトイレにたどり着く。時間を見ると12時だ。…うげ。見事なまでに眠気が取れちまった。…やれやれだ。仕方ないので、残り少なくなった積み上げられた蔵書の中から黒武 洋 著「そして粛清の扉を」を読み始める。この作品は2001年にハードカバーで発売されてヒットしたらしいのだけれど、その頃はオイラも毎日奴隷のように職場でこき使われていたので本のことなど情報が無かったのだ。で、読む。
……。
相当面白かった。読み手によっては単なるかつての映画「処刑教室」の焼き直しのように見えるらしいのだけれど、オイラ的には少年法の背景や、親や学校、そうしたものに含まれている問題をズバリと指摘しているようですっきりした。もちろん、注意深く読まないと単なるバトルロワイヤルの原書のような殺人ゲームの小説になってしまうのだけれど、そうでないところが良い。そしてたくさんの人が死ぬ。残虐性は確かにあるが、殺しのプロセスはこの小説にとっては重要ではないようだ。殺される理由が重要視されている。当然、このような自警団のような行動が世間に認められるものではないが、規模の大小は別にして現実に起こりうる出来事であるところがこわいっすね。暇があれば文庫になっているので読んでみるといい。下らん人権擁護の弁護士の上っ面な意見なんて頭の中から吹っ飛ぶから。
で、読み終えちゃった…。オイラってお馬鹿さんね…。すっかり夜が明けた時間は6時。眠くもないし、金もないし、本も少ないし。挙げ句の果てには妻に車を持って行かれたし。途方に暮れるオイラである。