ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

十把一絡げ part3

破壊王の精神は死なず

7月13日 水曜日
日本国民の三大義務とは、納税、就労、教育を「受けさせる」義務である。教育を受けるのは権利であり、義務ではない。…ま、どうでもいい話だな。
さて今日の札幌は、もれなくほぼ夏日の模様だったらしい。言われてみれば暑かったような…、暑かったな。オイラの心もダレダレだよ。で、学校へいく前には暑くなるとは全く知らなかったオイラは、しっかりと長袖のシャツを着て出発してしまった。…途中でクールビズと言いながら、シャツの袖を引っこ抜いた。あ、きちんとファスナーがついているから多い日も安心な。
で、授業をひたすら受ける。途中、人体の不思議展についての話題となり、オカルト&グロマニアなオイラはときめいたが、そんなそぶりは全く見せずに
「余裕っす」
と、先生に感想を述べておいた。そして僧坊筋について思いを馳せながら、いつの間にかお昼御飯の時間になっていた。
いつものようにオイラは最速の貴公子と呼ばれてもいいぐらいの勢いで、自分で適当に作った弁当を食らい、隣のおばちゃんに
「きちんと噛まないと、消化に悪いよ」
と言わせる間もなく大通公園に本を持って散歩に出た。
…暑いんだよ。しかもビアガーデンの準備を始めていやがる。アルコールに興味の無いオイラにとって、鬱陶しいことこの上なかった。で、適当なベンチに座りマッタリした。うむ、直射日光で死にそうになったぞ。道理でベンチに人がいなかったわけだ。しばし忙しそうに準備をする人々の姿を見ながら、オイラは半分とろけた。その姿はまるで、真夏のやる気のない円山動物園フンボルトペンギンのようであったに違いない。…多分。
それでも脳の言語中枢を刺激するために本を読んだ。なかなか先に読み進むことの出来ない例の推理小説だ。学園を舞台にしたこの小説。残念ながらオイラの趣味に合わないようだ。まず第一に、登場人物のキャラクター付けがハッキリしすぎている。
「この人なら、こうするだろう。こう発言するだろう」
と、容易に想像出来すぎるのである。こういう人物描写なら、漫画で十分であり活字として表現する必要など内容な気がした。それに、簡単に人が死にすぎる。推理小説だから仕方がないのだろうけれど、人が死んでその後にグダグダと理由が述べられるのは好きではない。人の死は結果であり、人物の心の動きの最終形態としてこっそり描かれればそれで十分なのである。…個人的にな。
で、イヤになってきたので市井の人でも眺めようかと思ったら、どうしてもオイラが好きになれない人が歩いてきたので再び熱心に本を読み始めた。…地獄とはこういうことを言うのかも知れない。
で、休みが終わり授業を受けて帰る。荷物が心持ちいつもより重たいような気がする。…中に子泣きじじいでも入っていたっけ?
家に帰って、妻に誘われるがままパチスロへ行き無く子も黙る「BIG5 REG1」にて18000円を稼ぐ。で、妻が負けた8000円を補填し1万円を自分の収入とする。
これで、今月は朝の缶コーヒー、お昼休みの缶コーヒー、タバコ代、文庫本を買い心穏やかに過ごし、残った何千円かで月末にスロットをちょっとだけやろう。
少なくともこの日はそんな素敵な夢を持ちながら寝た。
…ま、眠りが浅くて困ったけれどな。


7月14日 木曜日
今日も暑い。暑い最中、重たい荷物を持って授業へ出発する。もちろん、昨日抱いたささやかな夢通り、コンビニで缶コーヒーを買い、からくりサーカスを立ち読みした。うむ、素敵な一日の始まりである。
学校到着。タバコ仲間やかなり慣れてきた隣のおばちゃんと談笑しつつ授業開始。となりのおばちゃんはパチンコが好きらしい。スロットもやってみたいが、よく解らないのでためらっていると言うことがわかる。人生色々だな。
実習でひとしきり汗を流す。昼休み、弁当を食らい、着替えた後街の中を散歩に出る。で、ポストホビーに行きX-WINGの世界限定5000個のcode3社製ダイキャストモデルを、黒人の子供がトランペットの飾られたショーウィンドウにべったりと張り付くように、眺めてくる。…多分、店員はいい加減ウザイと思っているだろうな。
欲しいけれど、生活に必要がないものなので買えないのである。ネットの通販を探したり、オークションを見たりしたが、今やほとんど出回ってないなぁ。とすると、コイツが最後に手に入れる機械かも知れない、などと考え頭をオーバーヒートさせて午後の授業に望む。
授業は小学6年生の時以来、全く受けたことのない家政学である。あ、今の子供は男女差別がないように男子でも家庭科を受けるらしいなぁ。でも、オイラの頃は男子は技術科、女子は家庭科だったのである。…知らない世界をかいま見たような気がした。最後の授業では自分で作った筑前煮を持参しなければいけないらしい。……。
……それって、ナンですか?
授業終了して、地下鉄のもまれて帰る。当然、ポストホビーによってx-wingのショーケースに張り付いてから帰宅した。
晩ご飯を食う。そして、妻に誘われるがままパチスロへ行く。昨日の決定ではもう今月はやらないはずだったのだが、あのX-WINGのダイキャストモデルがオイラの正常な思考を狂わせたようだ。
昨日の収入1万円を失った。711枚の大量獲得機でレギュラーボーナスを引いてしまうと痛い。711枚と127枚では差がありすぎるのである。月半ばにして、オイラはすでに生きる希望を失ったような気がした。グッバイ、X-WINGのダイキャストモデル…。
家に帰ってすぐにふて寝した。


7月15日 金曜日
……死ぬほどつらい。疲れがピークに達しているようだ…。で、今日の授業は実習だけなので、オイラはもう人目もはばかることなくTシャツとジャージの下という格好で通学する。もう、すべての荷物が面倒くさい。面倒くさいついでに、妻に車で送ってもらう。ま、もっと面倒くさかったかも知れない…。
朝の授業開始。汗をダラダラ流す。
昼ご飯、弁当を食い、外に出るのも暑くてイヤだったので冷房のかかった教室で読み進むことの出来ない推理小説の続きを読む。…やっぱり今日もつまらなかった。
午後の授業。汗をダラダラ流す。しかし、今日は体を動かしてばかりだったので眠くなることはなかった。
地下鉄で帰る。今日はW-WINGのショーケースに張り付くこともなく帰った。売れてしまっているのを発見したら、ショックで立ち直れないかも知れないからな…。
何年ぶりだろう。ジャージで地下鉄に乗るなんて。多分、学生の運動記録会以来じゃないだろうか? ま、中年のオヤジがジャージででかい荷物を抱えて乗っているというのは、個人的に落ち着く状況ではなかったな。出来ればワープしたかったよ。
家に帰宅。…妻は不在。車もない。
……。
パチスロだろう…。のんびりとからくりサーカスを読んで過ごす。
腹が減ったので焼きそば定食を作って食う。炭水化物と炭水化物のハーモニーだ。体には当然のことながらあまりよろしくない。
妻帰宅。今一だったらしい。煮え切らない彼女は、更にオイラを誘ってパチスロを提案する。5千円貸してくれるらしい。オイラは打たずに、
「まけたよ〜」
と言って、自分の財布にしまおうと思ったけれど、ここで再びX-WINGのダイキャストモデルが頭をよぎりついつい打ってしまう。
む、1000円で当たりを引いたが続きが来ないな…。
台を変えたり、体操をしたり、インカムで話をしている店員を睨んだり、色々な工夫をしてみたが一向に続きが来ない。で、負けちまい再び一文無しだ。…いい加減反省しような、オイラ。
家に帰り、今日もふて寝する。ま、疲れもピークだったしな。