awareness and improvement

…それは今から2日前の出来事。
いつものようにパソコンをいじくり回してのんきに遊んでいると、急に胃が痛くなってきた。
「あ、この瞬間が日産だね」
と言ったかどうかは覚えていないが、程なくオイラは布団の中で丸くなって眠った。もちろん胃炎用のチュアブルをかみ砕いて。そして、痛む胃をさすりながらネロのように眠った。パトラッシュ、僕は疲れたんだ…。
朝起きる。ちょいと胃の痛みが残っているように感じる。だからといって寝て過ごすわけにはいかないのだ。黙って学校にいく。
で、午前中は久しぶりに実技の授業だ。体はすっかりさび付いているような気がするが、集中力で何とか乗り切る。人一人を起こすというのは実に重労働なものだ。グッタリ疲れて昼飯を食らう。昼休みの散歩をする。
午後、就職支援の講義がある。この辺りが職業訓練っぽさを醸し出している。何をするかというと、履歴書の書き方だ。…まぁ、5年くらい前に前の前の会社を辞めて、すでにマンモスもビックリな就職氷河期を乗り切ったオイラにとっては至極当たり前の話だった。あの時に比べると、はしりだった職務経歴書がデフォルトになったくらいだな…。特に苦労することなく、さらりと練習用の履歴書を埋める。もっとも難しいのは、履歴書を越えた後の方だから油断は出来ないけれどね。
そして若干早めに今日の授業が終わり、整体から帰ってきた妻の車にうまく合流し、何故かオイラが運転して家に帰る。
晩ご飯を食い、近所の公園で祭りと称した「町内会大ビアガーデン」の下手くそなカラオケ大会の歌を子守歌に、9時には寝てしまった。かなり疲れていたようだ。
で、予想通り夜中の3時に目を覚ます。……早すぎだよ。
一応、メールを受け取って、懸賞に当たってないかだけを確認して電源を切り、再び有明海の泥のようになって眠った。


さて、たくさん寝たのでパッチリ目が覚める。きちんと弁当を作り、朝のニュースを見始めた頃には再び眠くなっちゃった…。
…むぅ、イカンイカン。気合いを入れた。気合いを入れたがまだオヤジになりたくないので放屁は我慢した。シャワーを浴びてすっきりする。そして今日の授業は実技100％なので、面倒だからジャージにTシャツというラフすぎる格好で出発する。どころがギッチョン、スコールのような雨が降ってきた。幸い車で送ってもらう（しかし運転するのはオイラだ…）ので、雨に濡れずに済む。
授業開始。……キツイよ。
昼飯を食う。昼休みはグッタリ。
午後の授業開始。……時折フラフラする。
授業終了。すでにグロッキー。
建物の喫煙コーナーでタバコ仲間としばし談笑する。そこで、南極物語以来の大スペクタル活劇「皇帝ペンギン」を見た、と言う話を聞く。雌の発情期には雄の取り合いが凄いらしい。そしてその喧嘩の仕方について詳細に説明を受ける。
…どうやら、漫才の突っ込みのように羽根の部分で
ビシッ！ ビシッ！
と、効果音がついているかどうかは知らないが、ど突き合うらしい。…外観が平和的なら、争いも平和的だという良い例だった。思わずオイラは小樽水族館のシュールレアリズムを地でいくペンギンショーを思い出した。
「魚要らないっすか？ あ、要らないですね。じゃぁ次の出し物に移りましょう…」
家に帰る。晩ご飯を食う。
妻と結託して、パチスロへ行く。途中「ゴルゴルゴ」というFMの番組で、彼の杉良太郎先生の屈指の名曲、
「 君は人のために死ねるか 」
が流れ、タップリと堪能する。
「きのう〜、一人の男が〜、しんだぁ〜」
この最初のフレーズが流れた瞬間に、オイラのボルテージは最高潮だ。
「倒れても倒れても、くじけないくじけない〜〜〜」
共に歌いエキサイトする。すてきな時間だった。パチスロは当たりを引けなかったけど…
そして、相当に疲れたオイラは8時半頃に、昨日と同じく下手くそなカラオケ大会の歌を子守歌にして、グッタリと眠った。
「…無念だ。」
と言ったかどうかは覚えていない。