ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

クローントルーパーの中身は、ジャンゴ・フェットだらけの水着大会

ネイティブ・ガンダムα

さて、勘の良い方ならお気づきかと思うが、今日になってオイラは何もすることがないのに気が付いた。…秋風が肌にしみるねぇ〜。
アルバイトをしにパチスロでも行こうかと思ったが、そんな金もとっくにないし、第一パチスロに金を使っている場合じゃねぇだろう、という状態である。…もうすぐ冬かな。
で、職業訓練で所定のカリキュラムを修了して、訪問介護員養成研修 2級課程修了の認定をもらったオイラは、
「これどうするよ…」
などと考えながら、怠惰な生活に耽っていた。
…うむぅ。目を覚まして時計を見れば12時になろうとしていた。ダメダメである。
かといって、このままのんきにからくりサーカスを読み返していても先に進まないので、履歴書を黙々と書こうと思った。
「あ、証明写真がねぇや…」
思い立ったが吉日とばかり、近所のきちんとした写真屋で撮ってもらいにいった。ま、今はほとんどデジタルカメラによる処理なので、スピード証明写真BOXも大差ないくらいに良くなっているんだけれどな。けれども、世の中にはそのような細かいことを気にする古い時代の役員がいるのだ。まったく、偉そうな役員ほど役にたたねぇくせにな。と、本当のお年寄りにオイラは改めて信頼を置いた。
写真屋到着。
妙にテンションの高い小太りの主が出てきた。オイラは一瞬、
サンボマスターでギター弾きながら歌っていますか?」
と尋ねそうになったが、機嫌を損ねて下手くそに撮られたらお金がもったいないので、あえて不穏な空気を作ることを避けた。…オイラも大人になったものだな。
そして、照明をタップリとたいて、表情が明るくなるようにしてくれた。気が付くと、頭にはネイティブアメリカンが被っていたような、羽根のついたヒラヒラした帽子をかぶせられ、オイラのすぐ隣には電飾の眩しいトーテムポールが立っていた。…なかなかエスニックな視点から写真を撮ってくれるのだな。…目立ちそうだ。
さらにクリスマスになると、木にグルグルと巻かれる電飾を体に撒かれた。最近の電飾はLEDを利用しているので、熱による樹木へのダメージを減らせるんだそうだ。すげぇな、LEDって。
もう明るくて明るくて仕方がないオイラだったが、それに反比例してオイラの表情はゲンナリしていった。バランスってこの世に確かに存在するんだよ。言うならば、自然の摂理ってヤツだな。
猛烈なフラッシュと共に、オイラはドリフのコントのようにいつの間にか黒こげになっている。油断が全く出来ない楽しい写真屋だぜ。
しばし、飾ってある堀北真希のポスターを眺めながら待つ。…いいかも。
サンボマスターの主人が、丁寧に3センチ×4センチに写真を切ってくれてすぐ貼れるようになっていた。もちろん、写真の裏には主人の名前が手彫りで刻まれていたぜ。…なかなか素晴らしい写真屋だったよ。
ゲッソリしながら家に帰る…。
履歴書を書く時はいつもそうであるが、最初の2〜3件までは書く内容が柔軟性に満ちているので、時間がものすごくかかるのだ。ま、そうしているうちに内容も固まって、面接での想定していない急な質問でも余裕綽々で返答できるようになるのだけれどな。
と言うわけで、タップリ時間をかけて履歴書を書いた。
まずやらなければならないのは、市販の履歴書用紙があまりにふがいないので、適当なサイトからダウンロードしたフォーマットを自分に都合の良いように変更し、それをA3用紙に印刷することだ。出来れば最初からA3用紙対応のプリンタで出力できればよいのであるが、残念なことに我が家のインクジェットプリンタはB4を縦にしたサイズが精一杯だ。なので、A3用紙を半分に折ってシートフィーダーにセットする。これで裏面も印刷すると、A3サイズの今時の履歴書用紙が完成するわけだ。…今はパソコンなどの普及で、ほとんどはA紙系統のサイズになり、昔ながらのB4サイズの履歴書では、受け付ける会社もファイルしにくいらしく、評判が悪い、と、学校の就職支援の授業で習った。
で、早速印刷GO!だ。
……。
…なんだよ、半分に折っても半分だけ吸い込もうとしたから用紙がボロンボロンじゃねぇか。
なかなか思うようにいかないものだな。オイラはこんな場面でも人生の教訓を深く心に刻んだ。しかし金が無くて高価なプリンタが買えるヤツだけ、世間の成功者として名を馳せていくことに激しい憤りを感じざるを得ない、強いもの嫌いのぱけちゃんとしては、創意工夫によってその壁をぶち破ろうと努力するのだ。
その姿はまるで、ジャイアント馬場に挑む天龍源一郎の姿と同じだったに違いない。…うむ。
で、小一時間ほど悩んだあげく、両面テープでばらける部分を裏から固定して印刷にかけた。…フフフ、うまくいったぜ。流石、両面テープ。普通のセロハンテープより値段が高いだけあって役に立つぜ。ちなみに両面テープをリャンメンテープというのは、中国語が混ざっているからだ。中国語で「2つ」という意味を指す数詞「两」から来ている。普段利用している「二」は「アール」と発音して、この場合の利用とは違うのだ。…うむ、一部適当な事が混ざっているだろうが、第二外国語としてスペイン語と中国語を取ったオイラだけあるぜ。…もちろん二つ取ったのは、スペイン語Ⅰからスペイン語Ⅱになると、難しいし面倒なので、中国語Ⅰで単位を楽々稼ごうとしたためだ。…したたかだぜ、ふっ。
そして空白の履歴書を印刷して、後は非科学的だが手書きにて誠意を示すのだ。…ま、一応間違えると書き直しなので、もう一枚印刷しておこう。
……ガーガー…。
うむ、両面テープが剥がれてボロンボロンだぜ。
怒り狂ったオイラは、近くにあった鉄アレイを力任せに蹴っ飛ばし、そのまま小一時間くらい動かなくなった。…ちょびっと泣いちゃった。
さて、気を取り直して履歴書を書く。…文明化すると、手書きするって時間がかかって面倒だな。でも、がんばゆぅ〜、と言い聞かせながら書いた。時間が経って慣れてくると面白くなるものだ。サクサクと必要事項を埋めていく。
ところがだ、やってしまったのである。誤字の発生だ。「揺るぎない」と書こうと思ったのに間違えて「揺ゐぎない」になっている…。通常、履歴書で修正液は禁物だ。しかし終盤に来たここで書き直しは非常にいたい。そこで、色々と頭をひねって「ゐ」を「る」に加工した。…よく見ると、明らかにバランスが悪いと感じるのだけれど、勘弁してくれ。オイラだって、頑張ったんだ。
で、夕方やっと書き終わる。そして、郵便局に行って速達で送る。当然、窓口の職員にお願いするのだけれど、皮肉屋ぱけちゃんとして有名なオイラとしては、
「民営化、おめでとう! これで息も抜けないね!」
と元気づけようかと思った。…包丁が飛んできたら困るのでやめておいた。
妻の用事でホーマックに行ってから帰る。
飯のスイッチを入れる。炊けるまでしばらく待たねばならないので、ギターでもつま弾きながらいい気になっていた。
飯が炊けて、適当に肉を焼いて食う。ま、思った通り肉の味がした。
そして、このように日記をつけて怠惰な一日を反省するのである。とりあえず、今日はのんびりだったらしい。