ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

この街で一番寂しい星を見つけた

いつもはウキウキな気分で布団にくるまって寝てしまうオイラの金曜日であるが、今宵は苦虫を噛み潰したような表情で起きて、しかも眠くない。
どうしてだか教えてやろう。
・・・明日(土曜日)も仕事なのさ。
アハハハハハハハハハハ。
さすがに肉体労働6連勤というのは人生を振り返ってもやったことないな。営業の時はグダグダなので何とかなったものだけれど。そんなわけで、多少ふてくされ気味のオイラのブログである。いつもふてくされているとか野暮なことはこの際言いっこ無しな。
今日もいつものように淡々とライン作業を続けていた。手慣れた若い連中は時折談笑などかましながら、ほいほいと作業をこなしていくが、オイラにはそんな余裕はないし、そもそもしゃべりながら仕事をするというのが好きじゃないのだ。ただでさえ面倒な仕事なのに、この上コミュニケーションに気を遣うなんて考えただけでもゲロがあごを滴るぜ。・・・いやだろう?
一見単調なライン作業は、実はとても単調で、物思いにふける方には最適かもしれない。もちろん、最低限の周囲への安全に配慮して、という前提がつくのだけれど。だから、オイラはいつも流れ来る車に部品を取り付け、外板をチェックして、また次の車に取りかかりつつ、仮面ライダーカブトのことを考えていたりするもん。・・・あの話って中途半端な部分の整合性を頭の中で保管しつつ思索すると楽しいぞ。ま、考えるのは楽しいことばかりじゃないけれどな。そのところについては、ワイパックスの影響下にあり、かつ深刻にこの場所に書いても洒落にならないので割愛することにする。
単調な作業だからこそ、ラインに突然鯨が流れてきたり、ボブ・サップがエンゼル体操をしながら流れてきたら、オイラ喜びのあまり卒倒しちゃうね。いや、ラインの人員全員が卒倒しちゃうね。で、労働災害で保証金がっぽりなのよ。
・・・絶対ありえねぇな。
ま、そんなあほなことばかり考えながら過ごす毎日なのである。
だから金曜日の仕事が終わったときは、すごい開放感で希望に満ちあふれるものなんだけれど、今日はそれがない。閉塞感たっぷりである。服部先生の黄金比率に従うと、開放感:まったり感:閉塞&嫌悪感=1:3:16、という感じだろう。年寄りの言うことは適当に聞き流せと言う教訓をオイラに教えてくれるものだ。
で、うんざりしながら刑務所(寮)へと戻る護送(送迎)バスに揺られて戻ってくると、寮の玄関に42型薄型テレビ「WOOO」が鎮座している。
・・・誰だよ、こんなくそ汚くて狭い部屋にこんな馬鹿高いテレビを注文して配送させたやつは? 持ち主がばれたら盗まれて売られること必死だろう。ここは、「そういう」場所なんだ、ということを常に気にしておかなければならない。そう、イタリアの雑踏の中くらいにな。
風呂に入り、食いたくなかったのだけれど、来るかもしれない明日のために無理繰り晩ご飯を胃袋に詰め込んだ。後は関係器官が適当に処理してくれるだろう。けれどもオイラの大脳は抵抗に抵抗をし続けて、お米超小盛りで食した。それでも多すぎるくらいだったのだけれど、
「おばあさんは言いました。農民の苦労を罰当たりなことにするんじゃない」、と。
その言葉に従って、泣きながら完食した。正直吐くかと思った・・・。そういうわけで、これにて明日の出勤までオイラのすべきことはもうない。ワイパックスオーバードーズして無理矢理眠りモードに切り替えるだけさ。
・・・あのテレビ、回し蹴りでたたき壊してくればよかった。気分くらいは晴れただろうに。