ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

渡とセインは鬼秤

「弱い枝は排除される春」

昨夜は変な時間に激鬱になり、眠剤を飲んでそそくさと現実世界から夢の中へ言ってみたいと思いませんか? と歌いながら寝て、4時の目覚めとともにブログを更新したのだけれど、半分寝ぼけていた割にはちゃんと文章になっているじゃないか。
慣れというのは恐ろしいな。


今朝きちんと目覚めたのは10時頃。
最近のお気に入りであるヤシカエレクトロをいじりながら、24枚撮りフィルムも残り4枚くらいをインジケーターが指していたので、
「・・・なんか適当に消化して、どういう具合に撮れているのか現像に出すか。」
と思いながら、部屋にあるプラモなんかを撮影して消化する。
24枚目。終了ー♪
・・・あれ、まだ巻き上げができるぞ?
はて、36枚撮りを買ったっけな?
ま、いいや。バシャバシャ。
はい、36枚完了ー♪
・・・あれ、まだ巻き上げができるぞ?
・・・むぅ。
しばし思案橋の真ん中で考えあぐねていたが、考えられる原因は一つ。「フィルムの装填ミス」
しかーし、確認するにはふたを開けなければならなくて、そうなると感光してしまう。小一時間ほど日中の進歩の無かったニュースを確認しながら悩んで決断した。よし、感光しても良い。ふたを開けて確認するぞ。
オイラは爆弾処理に望むときのような緊張感とともに、注意深くふたを開ける操作をする。ええぃ、ままよ!


・・・全然入れた時と一緒の状態じゃん。


なーんも、そもそもフィルムが巻き上げる爪に引っかかっていなくて全然巻いてなかった。心配と昨日までに撮影した(つもりの)画像はお釈迦だ。やれやれ。そう思いながら再び四苦八苦しながらフィルム装填を試みる。
あっちを抑えればこっちがはみ出し、こっちを抑えればあさっての方向へ飛び出していく・・・。
小一時間ほど格闘して、やっと巻き上げることを確認した。これで一つできることが増えたわけだ。
人生とは時の流れとともにいろいろな技術を習得するモノなのね。日雇いバイトをしていた時も、梱包用の固いビーパンと呼ばれていた平べったく固い紐と緊縛する用具の装着方法も習得したし、稲荷すしマシーンに米を装填する作業を習得したし、引っ越しでのバイト君への威張り散らし方も思えたもんな。・・・あのときの引っ越しのバイトの管理者。絞め殺してやりたいくらいだ。
そんなわけで、カメラをもって散歩に出る。
ところがどっこいとっても寒くて、やはり春の鼻水の嵐である。天気予報はきちんと聞いておかないとな。ミャンマーの軍事政権のように頑なで国民を犠牲にすることになりかねん。
ふらふら、よろよろ、白い顔をした中年は午前の白石区界隈をカメラとともに徘徊する。主に動物を撮影したいのだけれど、意外と散歩してないモノだな。仕方ねぇ、と失礼なことを思いながら季節はずれの桜を中心に撮影する。それにしても寒い。寒すぎる。どこか寒さしのぎに避難しようと思ったのだけれど、都合の良い場所もないのでゲーセン当たりで暖かい缶コーヒーを飲みながら場違いなおじいちゃんのようにちんまりと座って時を流した。
その後もふらふらよろよろと徘徊しつつ、SOSネットワークに通報されやしないかとハラハラドキドキしつつ、あるいはよそ様の手入れされた庭を撮影して怒られないかと、
「こちらスネーク」
などつぶやきながら続行し、家に帰った頃には体も冷え冷えとしていた。
のんきにコタツに入り、いつの間にか寝入る。


目が覚めた時には1年後の春でした・・・、なんて事になっていたら幸せだったのだけれど、エネルギー保存の法則的にそういうこともあり得なく、腹が鳴ったのでポテチを食い、コーラを飲み、胃袋の中でふくらませて空腹中枢を黙らせた。世の中生きていると黙らせることが多々ある。
例えば反中共に対する非難の声とか、ワーキングプアの生活の実態とか・・・。やれ、面倒くさい。