ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

幾重もの刹那の重なり

「ふくろうは不苦労と書いて縁起物」 by SH902i

いやいや体力消耗の夏だねぇ〜♪
何と言うか何もしなくてもどんどん体力が削られて、ゾーマの目の前にたどり着く頃には薬も装備もスカスカで、おまけに魔法のパワーまで無いときたもんだ。そんな、ギュウギュウ締めの生活の中で安らぎを見つけるのは本当に難しい。
とりあえず、昨日仮面ライダーキバを見落としたので、今週いっぱい安らがない生活になるだろう。
・・・さ、お薬ちゃんと整理して用意しておかないとな。


今日は再び父関連の病院巡りな一日であった。
とりあえず9時に目を覚まし、眠い目をこすりながら頭をゆっくりとほぐしていく。そう、丁度おたくの目の前にあるもずくをかき混ぜるような感じだな。意外とねじけないでさらっとしているんだよ。酸っぱいけど。
で、記入してもらわないといけない書類と提出しなければいけない書類を須田帆布のぷらっとショルダーに詰め込み、一緒にヤシカエレクトロ35GSも装備品としてしまい込む。そうそう、昨日寝ぼけながらもハロワで紹介状をもらってきた会社の履歴書は、がんばって寝る前に書いていたので、パソコンを立ち上げて「職務経歴書」をプリントする。・・・さすがに職務経歴書を手書きする気にならないもん。・・・全5ページ。・・・ゆくゆく都合がよいように詐称することにしよう。病気中のブランクとか正直に書いても、書類選考の悪材料になるだけで全く良いことがない。正直者が馬鹿を見るこの福田内閣の日本だから、オイラは堂々と経歴をウソは無いレベルまで改変する。・・・ま、先日からそれをじっくりつじつまが合うように考えているのだけれど、ままならないものだな。試行錯誤を繰り返している。
いっそのこと、


ナメック星で、フリーザと重傷の悟空やベジータをともに介護した。


と書いちゃえばすっきるするかもしれないけれど、切手の無駄遣いになるのでやめておこう・・・。
で、履歴書、職務経歴書、紹介状を封筒にぶち込んで封をする。髭男爵ほどではないが、かつてメイヨールと噂されたオイラだから、封をする時にはロウを垂らして、左指の刻印でマーキングするのが基本なんだけれどな。ちなみにその刻印には、かっこうよく、


「ぱ」


と彫られている。・・・待て待て、本当に格好良いのか? ・・・むぅ。


車を借りて、10時には出発する。先週はサミットで警察がうろうろしていたのだけれど、蜘蛛の子を散らしたようにスッカリ見かけなくなった。その代わりに、接触事故をして呼び出された警察がたくさんいた。3カ所くらいで見かけたかしら? ・・・これ、三つ見つけたらおもちゃの缶詰とかくらないのかな? ・・・いらないな。
郵便局を探しながら北上したが、なかなか便利ぃな場所に存在しておらず、気が付けば南郷から遙か遠く、新琴似でやっと便利ぃな郵便局に出くわし、90円を支払って履歴書などを出す。
そう思えば、明日を生きるのも大変な人は切手など買えないし、ましてや履歴書用の写真なんかも用意できないよな。ケイタイで仕事を待つだけの仕事しかできないのだろうか? とりあえず、そこからやれよ雇用対策とかさぁ。


実家でパパンの服を適当に紙袋に詰め込み、まず先日まで入院していた病院へ入院保険の請求用に診断書を申し込む。
お値段ズバリ、5310円。・・・健康保険が適用されない時の恐ろしさというのは、こういう時に改めて実感するな。・・・がんばろ。
そして、入院先へゴー。やー、良い天気だ。あまりに太陽がまぶしすぎて、カミュの「異邦人」主人公のように、
「・・・太陽がまぶしかったから。」
とつぶやきながら人を殺すかというと、そんなことは全くない。どちらかというと殺される側の方が似合うぱけちゃん♪
やーやー、病院にはいると親父がいねぇぞ? と思ったら病室が変更になったらしい。転院してから思っていたのだけれど、周りはすでに要介護5くらいの人の中に、バランスに訓練が必要なものの一応「歩行できる」親父が一緒に投入されているのは奇妙な感じがした。方や、自分で飯食います。方や、オムツです、と。
と言う事情だろうけれど、新しい病室では割と元気そうな人がいた。どうやら話を聞くと、3人ほどここに引っ越してきたそうだ。なかなかドラスティックな環境変化だ。・・・大丈夫だろうか?
とりあえず、洗濯物を回収。持参してきた服を棚に詰め込む。土産のテレビ番組表と野球雑誌を渡す。そして、沈黙。
ポツリポツリとかつてオイラが介護員だった時のような、「現状確認」程度の話をする。問題はこれからだし、山積しているが、とりあえず寝たきりという状態にはならなそうだ。その後のことはその後考えよう。考えれば考えるほど暗い気持ちで死にたくなる・・・。


それにしても、今度の病院はテレビカードの減り方が早いらしくて、父も見るのをためらうことがあるそうだ。こういう時こそラジオだよな。テレビよりもっとパチンコ屋のCMがウザイけれどさ。そのまま1時間半。オイラが丁度腐り始めた時に意を決して病院を出る。
そして、実家による。
末期の腎不全で詮方無しのヤムさん(シャム系雑種猫 雄(去勢) 17歳)は、点滴をしないと相当苦しいらしく、かつてのように獣をねらうかのような視線でオイラの手に爪を立てて猫パンチをする元気はないようだ。丁度立ち寄った時は、妹にバイト代が入ったと言うことで早速病院に連れて行き、点滴を施していたため留守だった。お金があれば、十分な医療が受けられる。お金がなければ治療を我慢することもある。昔誰かが「人の命は平等」と言ったけれど、今週のTOMORROWで竹野内豊たつぶやいたように、「医療は人に平等じゃない」という事らしい。大事なペットへの思いというのはどんな貧乏な家だって、どんな金持ちの家だって変わらないはずなのに、やはり貧乏でやりくりしている妹は辛い思いで、最低限の医療を施すことしかできないのだ。そう思うと、不憫な感じがした。
もちろん、オイラは自分のことでひっくり返りそうだし治療費を気前よく出してあげることもできない。ま、そんな力のない自分というものがたまらなくイヤだな・・・。


家に帰ってからも、そういう感じのもやもやが頭から離れず、働かなければ、と重たい脊髄を引きずりながら仕事検索をしているのだけれど、もはやオイラに職種を選ぶ気力はないらしい。もう、なんとなく食って生計がなり立てば何でも良いような気がしてきた。
・・・ほんとうはそれじゃ駄目なんだけれどねぇ。でも、安定させないと先に進まないので、今日と明日のことだけ考えて、求人誌に折り目を入れておいた。明日辺り、役所周りと一緒に電凸してみよう。どうせ半分は年齢条件で振り落とされるだろうけど。