ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

祭り事の翌日は実に地味である

日曜日だ。
だるわねぇ、と世間には聞こえない声でそっとつぶやき、出勤のための準備を始める。寝起きのタバコが癖になってから一体どれくらいの歳月が過ぎたのだろう? こういう気持ちになるときは、必ず卒論締め切り間際のすさんだ生活を思い出す。FMラジオを付けっぱなしにして、辞書を両手で扱うように英和と和英をとっかえひっかえしながら、その辺に散らばっている紙の裏に英文の下書きを殴り書き、「なるべく」正確な英語表現になるように文字を並び替えてからワープロに「たどたどしく」入力する。
大体これを終日続け、夜中2時くらいになるといい加減力果て、コタツに食われたまま眠りにつく。この頃ヘビーローテーションでFMから流れ続けていたのだ米米クラブの石井が監督を務めた「河童」という映画の主題歌である「手紙」だ。なんとなく、この歳になってもオイラあの中でのソウルミュージックになっている。反復作用というのは実に恐ろしいものだ。
そんな遠い昔の記憶に気持ちをはせ、
「・・・なんだよ、結局人生なんてちっとも向上しねぇな。」
と自らのわだかまりに区切りをつけて、よいこらと体を持ち上げてシャワーを浴びる。本当にそのまま排水溝に流れ去ってしまいたい気分だ。


しっているかい? 日曜日の早朝の地下鉄というのはとっても静かなんだよ?
ま、それでも部活の大会があるような日には、でかいカバンを抱えた学生達があちらこちらに散らばっていたりするんだけれどね。


仕事を始めると、かける事が無くなるが当然ながらネタは満載である。


仕事が終わると、来たときと全く逆の道をたどりながら帰宅する。妻のお下がりのiPod nano1stを持ち歩くようになってから、毎日聞こえてくるのは英語ばかりである。一瞬、
「・・・ここはどこの国かしら?」
などと思う事はチットもなく、見慣れすぎた日本の風景には時にうんざりとする。しかも雪とか積もっているし。
そのまま、ツルツルとアイススケートリンクのトムさんの様にバタバタとしながら歩いて無事生還。
生還するけれど、心の奥底はちっとも暖かくならないのは、オイラの気持ちがやんているからか? それとも支持率が10%を割ってしまった麻生総理の怨念か?


コタツに潜るとすぐに眠りが訪れる。丁度卒論を書いていたときと同じように・・・