Wi-Fiが簡単に設定できると思ったら100年甘い

「いやしてくれない夜景」by SH902i


地獄のようなゴールデンウィーク出勤を終えたオイラは、タイタニックのそれとは全く違う、泥舟が水に溶解しながら沈むような感じで昨夜眠りに落ちていった。
うなされつつ眠りの中で夢を見させられれば、マグカップに一瞬で絵をプリントできるという忍術を修得するまでの長い苦労だった。まったく、夢の中でさえロクに休ませてもらい無いのがつらいところだ。
そして、明日はまた仕事。・・・ま、今週は努めて初めての日曜休日があるからいいかな。シンケンジャーとディケイドをリアルタイムで見ることができるし。


今日は先日定山渓温泉でカチャカチャと撮影してきたフィルムを同時プリントにだしてきた。ついでに、リバーサルフィルムを購入。これが高いんだ。24枚取りのISO100なのに1本570円もしやがる。・・・ま、そのかわり同時プリントをしないのだけれどね。リバーサルはポジとも呼ばれ、後ろからライトを当てて鑑賞したり「特にお気に入りのもの」ダケをプリントする用途だからなぁ。
地味に、リバーサルの現像、楽しみです。


そんな休みは妻に命令されて平岡公園の梅林に連れて行かれたのだけれど、明らかにまだ満開には早すぎるようだった。そして、桜に関してはオイラは休日連日働いているうちに旬が終わってしまったようだ。・・・もう、いい加減花を撮影するのはうんざりなんだけれどね。どうしても、街の風景を撮影するには札幌という街は情緒が無くて、だだっ広くて心くすぐられない。本州のやたらに狭い通路の両脇にひしめくような家の数々の方がそそられるし、もっと言うならヨーロッパの石造りの家の町並みの方が好きである。こうして考えると、オイラあんまり自然物って好きじゃないんだろうな。
・・・無い物ねだりということで我慢する。


どっぷり浸かれて、家に戻れば再び睡魔に襲われる。オイラはもう本当に若くないのだな、とうんざりする。
・・・それにしても、パンタグラフ式のパソコンキーボードって打ちにくいな。密かに狙っているPFUのHHKpro2は、いつ見ても2万2000円の値段がついているし、かといってもうちょっとタッチの良いキーボードはWindows専用である。この辺が実に困ったものなのである。・・・そろそろ、無いものは自分で作れという神の啓示なのだろう。そんな調子で、部品を寄せ集めてお気に入りのデジタルカメラも作らないとな。今のところコンデジでイットウお気に入りはパナソニックのLX3だけれど、こういう高級コンパクト路線って、値段が安くならないまま次のモデルが出て、旧モデルはそれはそれで世間に出回らないから、清水の舞台から事故で転がり落ちる振りをして自発的に飛び降りて保険金でも得ないと入手できないんだよね。困った時代な。


そういえば、1年くらい前に流行していた「蟹工船」を今更読んだ。
全体的な印象は、共産主義にちょっと傾倒したなんてことの無い小説なのだけれど、どちらかというと無垢なものが搾取されているうちに団結して体制に戦いを向けるという筋よりは、平成のこの世の中になっても搾取の構図が全く変わらずに脈々の金持ちのルールの上でかわらずにきていることに驚きを感じるし、絶望も感じる。
そうだよね、みんな1流世界に飛び出した瞬間に、今までのくらい生活を足蹴りにして無視するんだもん。かわらないわ。