ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

理科の実験の硫化水素は濃度が薄かったらしい

「ミスター3等身 in クワトロ・バジーナによる帝国への侵入」

良い天気であった。しかし、とても風があり寒かった。
落ち着かない北海道の最近の気候なのだけれど、それでも歩けば暑くなるって!と越中風に叫んでから外出した。
特に用事はないのだけれど、チョイとばかりヨドバシとかビックカメラに「カメラ用品」とか、工具を見に行こうと思ったのだ。ぱけちゃん、久しぶりの冷やかしツアー。


一応念のためにヤシカエレクトロ35を須田帆布お出かけショルダーに入れて、外に出ると快晴の青空がオイラを出迎える。そして、オイラは颯爽と灰になる・・・。風が強いとだーれも拾い集めてくれないよね。


地下鉄に乗って、世間の流れを感じながら大通につくとそこにはビジネスマンもいっぱいだけれど、正直何をしているのかわからないオイラのような輩もたくさんいた。細かな話は省いていく。
まず地下鉄を降りて、パルコ5階のポストホビーに立ち寄る。ここはかつてCODE3社のX-wingのダイキャストを見つめながらよだれの洪水を何度もお見舞いした場所だけれど、今やそれも誰かに売られてしまってあまり立ち寄ることもなかった。昔ほどトイガンに熱心というわけでもないし、スターウォーズ関連グッズ自体が日本では下火なんだよな。ダースモールの立像が阿吽像のごとく30万円くらいの値段を付けられて店内に入ってくる人々をにらみつける。商品のラインナップを見るとフィギュアが趨勢を占めている様子。正直、オイラとは縁遠い店になったような気がする。
そして、そのまま階段をスタコラと登り島村楽器に入店する。ここはイオン平岡の島村楽器とは違うので入店しても、
「毎度様です〜♪」
と言われて、思わず財布を隠すという行動をする心配はない。
ギターを見てよだれを流し、KORGKAOSSILATORをいじくり倒して遊ぶ。これ結構面白い。多分DJとかが多用するような機材なんだろうけれど、パッド部分を指でツルツルとミッキー・ロークのように滑らせるとリズムや音色が変化していく。うん、この適当加減が何ともいえず楽しいかもしれない。正直、音楽まで堅苦しく行きたくないからな。
で、
何も買わずに逃走する。
お次、キクヤ楽器を冷やかしに行く。なんと、1階部分のCD〜メディア売り場が眼鏡屋に占領され地下1階に押しやられているぞ。・・・やっぱり音楽もデジタル配信が進歩してきたのでパッケージでの販売は減ってきたのだろうなぁ・・・。みんなJASRACがガメルせいだけれどな。
で、
いろいろいじりたいものはたくさんあったのだけれど、常連さんがあちらこちらにおり、さわりにくい感じがしたので見るだけにした。店内の一角でエレキシタールを弾いている人とその取り巻きがいたので、なま暖かい視線で見守る。上手なのかよくわからん。
お店を退出。
お次は心のオアシス、玉光堂楽器センターだ。ここは大好きだ。ギターなんかも無意味にメーカーの種類が多いし、店員もあっさりしたものでこちらが質問した時でないと放置してくれる。で、早速リッケンバッカーのコーナーに行ってうっとりする。楽器自体として、今となってはそれほどパワーのあるものではないと思うし、個人的な趣味として現在はストラトタイプギターの方が弾きやすいし、エフェクターなどで音色を「過度」にコントロールできる分、現代の個人楽器弾き環境としてはシングルだろうがハムバッカーだろうがどうでもよい。でも、うっとりと眺めてしまうリッケンバッカー・・・。9割くらいビートルズの力だけどな。モニターでは先日再結成されてライブを行ったポリスのライブ映像が映っていた。スティングも年をとっちゃったし、アンディーも中年太りが否めない感じだったけれど、やっぱり楽曲自体に惹かれるものがあるので、しばし棒立ちになって聞き入る。・・・それでも店員は万引きを警戒するわけでもなく放置してくれる。ま、ギターベースやアンプの万引きなんてあり得ないくらいでかいからだろうけどな。
その後、バカと煙は何とやら、の法則に従い階段を伝って上の売り場に登る。多分、ここのシンセ・キーボード売り場は全道一ウットリするような陳列をしてくれている。かつて、コンピュータ制御があまり発達していなかった頃のライブでは要塞のようなキーボードセットが作られていたものだけれど、その「要塞」をきちんと作ってイメージを伝えてくれる。何段にも正面左右に積み上げられたキーボードセットの中心で座ると、恍惚として何時間でも鍵盤と戯れることができる・・・。
ちなみに売価総額も300万くらいになるけれどな・・・。
・・・そりゃ、恍惚とさせるパワーもあるだろうに。
それでも店員のお兄ちゃんは、最初の「いらっしゃいませ」以外、一言も発せず放置してくれた。ありがとう、ベイベー。
相変わらず何も買わずに退出。


冷やかしツアーはたいてい6時間を超えることがオイラの中でのお約束なのだけれど、この時点で2時間を経過し、未だに目的地の札幌駅前に向かう気配はない。
セントラルホビーを冷やかす。Y-WINGが奉仕価格で売っていたのだけれど、これからも長い徒歩の旅があるので、唾だけつけて帰ってきた。


東急ハンズ。定価販売なのでこのご時世は経営がきついような噂も飛び込んでくるが、マニアックな品揃えで工具とか素材を探すにはとても重宝する店である。取り合えずどこに売っているか困ったら東急ハンズに行け、それが22世紀への子供達に送る言葉である。・・・人類が滅んでなければな。便利な道具で遊びながら店内をうろついていると、見切り品ワゴンがあった。そこでオイラはとんでもないものを目にした。


「明らかに銅鐸・・・」



・・・おい、銅鐸だぜ。銅鐸がオイラの脳裏に登場したのは、高校の歴史の時間以来実に久しぶりのことである。
しかも、見切り品ワゴンに乗っかっているんだぜ? 値段を見たら9980円だった。
試しに手にとって、指ではじいてみる。
・・・うん、思いの外いい音がするじゃないかw
それは、みんなが期待していなかった小渕元首相に対する世間の評価に近いかもしれない。北野武氏曰く、「海の家のラーメン」である。期待してなかったけど意外にうまかったという意味らしい。銅鐸。この先生キノコれることができるのか?・・・キノコ(伊藤英明


大通公園。中国か台湾かわからない一団が、噴水前で鳩と戯れている。・・・おかしいなぁ、北京語は第二外国語で習ったのだけれど何をしゃべっているかさっぱりわからねぇ。・・・そりゃそうだ、授業なんて単位をパスするくらいにしか受けてないもん。そんなことを思いながら、いつの間にか関心は中国語から鳩に向かう。ぽ、っぽ、・・・クルックゥ〜。
そんな人間は鳩にとってとても迷惑だったに違いない。餌もくれないし。
黙って札幌駅方面へ移動。


本来、今日の目的はヤシカエレクトロ35整備用の工具の値段の確認と、遮光用のモルトプレーンの値段の確認である。
実に長い旅である。すでに出発して4時間を経過する。ま、その間ずっと徒歩だけれど、黙ってラインで8時間も立ちっぱで作業する期間工の仕事よりは楽である。
滑り込むようにビックカメラのカメラ売り場を彷徨く。・・・何度かぐるぐるしたのだけれど、目的の商品を発見することができなかった。そんなオイラはとても面倒なのシャイなので、適当にデジカメのエプソンR-D1(定価なら約25万)にウットリしながらよだれを垂らし、迷惑だけを残して退店する。ま、オイラに目をつけれらた時点でおかわいそうにと言う感じである。
移動する。
九十九電機に久しぶりに立ち寄って、中古のパソコンを物色する。現在メインのデスクトップもOSなしの状態で1万円くらいで引き上げてきたものだけれど、最近さすがにCPU性能がWEBコンテンツに追いつかなくなってきている。youtubeとかニコニコ動画を見ようとしてもカックカクだもん。
で、
いつくかに唾をつけて帰る。唾が付いているとは知らないうちに誰かが買っていくのだろう。・・・もしくは外国流れ。
ヨドバシカメラに行く。この時点で夜の7時半。実に6時間を経過しようか、と言う時間だ。いい加減付かれたので本来の目的だけ確認する。
カニ目工具。・・・3900円。・・・無理、こんな小さいものにそんなにお金かけられない。・・・製図用のディバイドで代用しよう。
モルトプレーンセット。・・・5900円。・・・無理。ここは習字用の下敷きか毛糸で代用しよう。
へろへろになりながら地下鉄に自分を蹴り入れ、何とか家に帰ってばったり寝た。・・・正直、何の収穫もない。
それがオイラなのかもしれない。