ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

なんだよ、鹿のケツかと思ったよ

集まる酒瓶

寝る時に、寝坊しないようにきちんと目覚まし時計を8時にセットして眠った。寝る時にヘッドホンで自分が4年だった時のマンドリン演奏会のテープを聴いていたのだけれど、第2ステージ当たりで眠くなって、メインを聞かなかった。
朝目覚める。結果的に目覚ましがなる前に目が覚めるなんてよいことだな〜、なんて思って時間を見たら7時前だった。早く起きすぎだよ…。
で、茶の間に行って太陽に吠えろ!の山さんのようにタバコを吸う。あの吸い方は疲れるな。冷蔵庫を開けると、買ったまま忘れていたダイエットコーラがあったのでガブガブ飲む。…しみるぜ。
そして、パソコンでニュースを確認した。
そのうち、ぞろぞろとみんな起き出してくる。ありがたいことに朝ご飯を出してもらって、寝ぼけ眼で食べる。モグモグ。しばらく、そのまま茶の間に滞在し、朝のニュースを見る。何というか、テレビのニュースというのは映像がついているので想像力が乏しくなるな。かといって新聞などは思想の色が付き過ぎなので好きではないのだけど。
そんなことを、ウジウジ考えているうちに妻より外出の指示が出る。ドン・キホーテだそうな。そして、その後西友によるらしい。オイラは反論すべき事もあるような気がしたが、これといって言葉が見つからなかったので
わかりました、サー!
と、簡潔に答えておいた。
10時半頃、自宅を出発する。正直マーチに運転手含め3人乗るというのは狭い感じがするな。まぁ、その辺りは仕方ないだろう。普段、最大でも二人しか乗らないのだから。
ドン・キホーテ厚別店につく。そして、女性チームとは別行動を取り自分の興味のある商品をひたすら物色する。それにしてもアレだな。ドン・キホーテで流されている女の人の店内アナウンスは、非常に力が抜けていていい感じだ。あの人社員なのかな? それともバイトの子なのかな? 微妙な、
「本当は、私が一番恥ずかしいのだから!」
とでも言いたげな、ビブラートがいい味を醸し出している。オイラは秋の虫の音を聞くように、そっと耳を澄ませた。ふと気が付くと、アダルトグッツ売り場の真ん前だったから、他人が見たらたいそう怪しいオヤジだったろうと感じるのである。でも、いいんだ。もう年だしさ…。
基本的にドン・キホーテの品揃えというのは3系統に分別される。安いティッシュペーパーや食品などの日常品。高くて、品質が抜群の高級品(時計、アクセサリー、電化製品など)。そして、安くて何の役に立つのかわからない雑貨である。そして、ここでの最大の楽しさはそんなレアな雑貨を如何に発見するかに関わっている。
その次に西友厚別店へ行く。紳士服のコーナーへ行け、といわれるので一通り眺める。だめだ、オイラの欲しい服はない。もはや、貫頭衣とか羽織袴くらいしかオイラのツボにはまる服はないのだろうか? なんとなくゲンナリして、とっとと車に戻り昼寝をする。
皆が戻り、家に帰る頃には3時くらいになっていた。義理母は再放送の2時間ドラマを見て、妻は友人とドライブに行くといって車を持って行き、そしてオイラの居場所はなくなった。仕方なく隣の部屋に移動して、一通り暴れた後のチューバッカがC3-POを直す時のように、モソモソと昔の演奏会のテープをセットしてヘッドホンで聴き始めた。まぁ、世間の雑踏なども、こうしたテープを聴けば一気に消えていくし、気分だってすっきりするんだ。頭が混乱した時の心のよりどころというのは常に確保しておくべきである。
今日聞いたのは、オイラが4年生の時。学生最後の舞台である。4年生といえども確か人員不足で、相変わらずコントラバスの首席奏者をやっていたような気がするが、後輩に任せたような気もする。でも、当時後輩のベース弾きは1年生だったはずだからそんなことないか…。まぁ、就職活動も終わり、卒論を書き終えたか、もしくは書いている最中で、ちょっと燃え尽き症候群が起こっていた時だったと思う。かなり演奏会への取り組みが適当で後輩には迷惑をかけたと思う。でも、メインの曲はじんわりと優しくて、時に激しくて、いい曲だよな…、としんみりと自分の世界へと引きこもっていた。
曲と記憶というのは、たまに異常なほど繋がっている時があって、思い出すのは学生時代の些細なことばかりだった。2浪の末、やっと文学部の大学にはいることが出来たこと。最初、回りが女の子ばかりで鼻の下を伸ばしていたこと。次第に面倒くさくなり、そうした環境に癖癖とし始めたこと。そして、男同士とはちょっと違う親密感を言うのを女性に対して持つことが出来るようになったこと。そういうことは、今の実社会においては貴重な環境だったと思う。練習の休み時間、真面目な女の子は次の曲のため練習をしていたり、わいわいとしゃべっている人がいたり、そんな中、タバコ友達というのはサークルにいなかったから一人寒い廊下でタバコを吸い、外の景色を眺めていたこと。狭い狭い大学の校舎だったけれど、知らないところなんてどこにもなかった。そういう、身のためサイズの校舎がとても好きだった。
練習始めるよ!
の、声に即されて、タバコを灰皿代わりに設置してある20リットルのオイル缶に放り投げ、再びベースと指揮者と自分と勝負する練習。何もかもが、ちょっと薄れたセピア色の色彩を帯びているのだけれど、色が減った分輪郭は昔以上にしっかりと記憶の中に残っていること…。
そんなことが、走馬燈のように蘇ったりする。
オイラは肉親や旧知の友人から、自分の意志で誰も知り合いのいない名古屋にわざわざ行って、そしてほんの短い間だったけれど、それまでの20年間を凝縮したように仲間に恵まれたこと。そういうすべてのことを思い出した。多分、これから先に、そういう出会いがあるというのはとても珍しいことだと思うし、もしかしたらないかも知れない。けれど、思い出って結構砕けないし、強いよね。
しんみりとステージの曲を聴いた。
あっという間に、夕方になる。
茶の間に戻ると、義理母が脂ぎったレンジを綺麗に掃除してくれていた。ヘッドホンをかけていたので気が付かなかった。誰かのために、何かをする強さというのをオイラはまだ身につけていないな。勉強しないとね…。
で、昼間に買ったという豆大福をおやつとして頂く。その後、胃がもたれて大変なことになり胃薬を飲む。やれやれ、たまに食い過ぎるとすぐ胃の調子が悪くなるな。…小さくなったのかな。
夕食を頂く。魚だ。おいしく食べる。にゃーお。
その後、茶の間でのんびりと東京フレンドパークを眺める。とても真剣にやっているように見せつつ、場の空気を読んで金貨の枚数を調整する芸能人と言うのはやはり臨機応変な機転の利く人種なのだろう。まぁ、問題のある人も多いけれど・・・。で、HEY×3をバックに流しつつ、いい加減読み終わらないといかんなというペースでちチビチビとウイスキーをストレートで飲むような感じで「ダンス・ダンス・ダンス(下)」を読んだ。もうすぐ終わりだ。多分、多感な時期に読んだ本というのは、いくらえらい評論家が糞だ、と声高に言ったとしてもその人なりのフィルターをかけるので何度でも読めてしまうのだろう。振り返ると、考え方や言葉の使い方に微妙な影響を受けている事が感じられる。どうしたものやら…
さて、その後今更な感じがプンプンするけれど。テトリスをまさに猿のようにやり込んだ。うまい奴というのは、次の次に何が来るのかがわかっているかのようにブロックがはまっていくのだけれど、ぷよぷよの道を歩んでいたオイラはあまりテトリスの洗礼を受けていない。気が付くと、リアス式海岸のようにガッタガタだ。そりゃ、段々と隙間が空いていき、終いには上まで積み上がってしまう。なんとなく、自分の人生を反映させているような感じもするが、あまり深い部分に陥らないようにしよう。
基本的にこの日記は10時に締めて終わりを綴る。たまに、外出している時などかけない時もあるが、まぁ、11時に寝なくてはいけないオイラにとっては戒厳令を敷かれているような感じなので日課になっているのだ。…暇人だね。
仕方ないので、オイラはロバート・デニーロの名作「タクシー」のように、銃を鏡の前でホルスターにしまい、実は下半身の銃はホルスターにしまい忘れているという姿を想像して、具合が悪くなって寝る。