ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

小悪魔に小悪魔攻撃をしても相殺

中身のない共同声明なら、紙とインクがもったいないからやらんでも良いよな。ミスタープレジデント福田さん。


闇のような混沌とした煙の中で生活しているようなドツボなオイラであるが、先日ハードオフで古いカメラを見ていたときに、
きゅぴ〜ん。
とキタ。そのことは先日の一部の熱心な信者からクレームの付いた日のブログで触れていたが、あの日以来その「見知らぬカメラ」機になって仕方ない。
で、
ネットでイソイソとそのカメラの素性について調べ上げた。さすがネットは便利だな。マニアの方の献身的、且つ自己満足的な記事でいろいろな興味深く役に立つ情報を得ることができる。この辺は、金を取る割に役に立つことも少なく、妙に中国韓国に寛容すぎるNHKや、スポンサーが金を出して下請けの製作会社に作らせた割に、番組の著作権についてサラ金の取り立て屋のように真っ赤になってクレームと損害賠償を突きつけてくる民間放送局には見習ってもらいたい。
・・・おまえら、最近本当にくそだぞ?
さて、そこでたどり着いたそのカメラの正体とは
ヤシカ エレクトロ35 GS」


ここからは正直つまらない情報なので興味のない方は読み飛ばすべし。
蝋燭1本の光でも写る、のキャッチコピーで1966年に発売され大人気となったカメラらしく、このGSというのは1970年にモデルチェンジされたモノである。・・・うむ、オイラの生まれた年だw。
キュピ〜ン、とキタのはそのせいだったのかもしれない。オイラ、カメラなんてそれほど興味ないしな。
ハードオフにジャンクとして有ったのは「シャッターが切れない」という状態だったので、その辺りの故障が直せるか調べてみるとどうやら単なる電池切れっぽいことがわかる。ただし、電池は現代では製造中止になっているモノである。
これを読んで「イケル」、と判断したオイラは、今日のハードオフ開店一番にバーゲンセールに押し寄せるおばちゃんのごとくドタバタと入店し、店員をひっつかまえて
「あれ、よこせや」
と、スーツケースを広げてずらりと並んだ1円玉2650枚を見せつけた。店員はクールに、どこかしら
「・・・お客さん、気が付かれましたね?w」
という笑みを浮かべて、
「ショーケースから自分でとってきてください」
と言うので、渋々フリスビーを取りに行くようなわんこの気持ちを味わいながら、そのヤシカ エレクトロ35GSをレジまでもってきて会計をすませた。
そして、大事にそのカメラを抱えながら家に帰る。
・・・やるべき事はたくさんある。シャッターが切れない原因の特定とその対処。もっとも多いという電池切れに遭遇した場合の代替え電池の入手及び加工について。
いろいろなことを頭に巡らせながら、とりあえずオイラの悪い修正でクロスで丹念に磨いた。うん、ぴっかぴかだ♪


そして、この辺りで鬱がやってきたので板の上に横になってしばし休眠する。・・・ワイパックスをたくさん飲むと眠くなるんだ。


さて、目を覚ましたぞ。暗い気持ちの生活の中で唯一と言って良いくらいにオイラに希望の光をくれたヤシカ エレクトロ35GSを蘇らせなくては。
で、とりあえず電池の交換くらいしか手軽にはできないので、近所のヤマダ電機に行ってベースとなる電池の「4LR44」を588円で買ってくる。名前からわかるように、何も特殊な電池ではなく、電卓などに使われているボタン電池を4つほど直列につなげて6Vまで電圧を高め、乾電池状態にパッケージしたものだ。何ならLR44を4つほど綺麗に積み上げられる技術が有ればその方が安い場合もあるらしい。しかし、ヤマダ電機では4LR44の方が安かったのでそれにした。
なお、ヤシカエレクトロ35GSの本来の電池は「HM-4N」5.7Vという変な電池である。買ってきたヤシカに詰まっていた電池を分解してみたらNR52というボタン電池が4つパッケージされたモノだった。若干4LR44が電圧が高いが許容範囲らしい。
さて、ここからが問題でこの4LR44はHM-4Nに比べると大変に小さい電池で、そのままではカメラの中でカラカラと一定の位置を保つことができない。そこで加工が必要なのだ。
加工は外形の拡大と、長さの拡大の双方が必要である。つまり面倒くさいのだ。ちまたには「変換アダプター」という2800円のブルジョアティックなちゃんとしたアイテムが売っているらしいが、正直高いのでネットの助言に従って自作することにした。
オイラの中で一番良いと思われたのは、リップスティックの外形がピッタリなのでそれを流用するというものだ。
そこで、100円ショップへリップスティックを買いに行く。ついでにスプリングなどの部品取りとしてペンライトも買う。
すべての材料をそろえて、家での作業スタートしたのは夕方も遅い時間である。相変わらず食欲もないので飯はぶっ飛ばしている。


まずリップスティックの中身を取り出して、適当な長さにのこでぶった切る。オイラの中のサイレントアサシンの血が騒ぐ・・・。
そして、筒状になった亡骸を横たえるリップスティックの中に先ほどの4LR44電池を挿入。・・・うん、なんとピッタリ収まるじゃないか!こりゃすげえぞ! 凄くてオラぶったまげたなぁ。
太さは合わせることができたので、今度は長さの問題だ。そのままだと寸足らずで、接点まで届かない。
今度はペンライトを分解して、その中に入っている接点の役割をしているバネを引っ張り出す。すでに電池の加工のために二つの物品の命を犠牲にしてしまった・・・。ま、ごめ〜んね。で、バネを瞬間接着剤でカメラに残っていた古電池のばらした部品に接着して、それを電池に接触させ、ちょうど良い長さになるようスペーサーを噛ませた後に再び接着剤で封印。

・・・うむ、何とも不格好だがとりあえず完成だ。さっそくカメラに入れてバッテリーチェックボタンを押す。
・・・しーん。
何かがおかしいらしい。しばし、同じ作業を調整しながら繰り替えす。途中、「もしかして電池が原因じゃないのか?」と頭をかすめたが、そうなるとカメラをバラバラに分解する必要があるので、工具が足りない。かに目とか普通のお宅にゴロゴロしているような工具じゃないモノも必要なのだ。しかし、電池作業を継続し、何度目かの挑戦でバッテリーチェックボタンが反応。シャッターもきちんと切れる。うん、余裕じゃん。
ま、取り合えずフィルムを買う金がないので、今日はここまででやめにした。いつになったら写真が撮れるのだろう。


ちなみにヤシカは京セラに吸収され、今は無き会社とのこと。物作りが優秀だった頃の日本の良き遺産です。なお35mmのフィルムカメラを所有するのは初めてである。大事に所有することにする。