ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

犬たちよ、オイラの指は乳首じゃない。かじるな。

早朝は大変爽やかだった。昨日の湿気の多い地獄の気候も、夜が更けるにつれ次第に風が吹き始め、ちょいと乾いた感じになっていたんだ。だから、早朝は気持ちの良い天気だった…。
かねてからかみさんにタイマーをセットされていた通り、ゴミ出し名人のオイラは目やにで視界がぼける中、漫画に出てくる酔っぱらいのような千鳥足でゴミステーションにゴミをおいた。油断すると自分をゴミとして出しそうになるんだよな。たまたま、近所のダイちゃん(雄 雑種 4歳)と散歩中の大家さんが、
あ〜あ〜、ぱけをさん。間違って自分をゴミに出してますよ!
と、言ってくれたから気がついたようなものの、あのままほっとかれたら今頃清掃車で肉ミンチになっていた頃だ。…果汁だっぷりのな。
で、伏古のオイラの心のオアシス、ハードオフがグランドオープンなのでかみさんにせがまれ、且つオイラの心も血湧き肉躍ったので初代のリポビタンD 勝野洋のバージョンで「ファイト! 一発!」と気合いを入れた。
10時開店のハードオフ。おお、いるぞいるぞ。オイラと同じ境遇の無職、ヒッキーや仕事さぼりのトレジャーハンター達が。その様子は、まるで人がゴミのように溢れていた。
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        ヾ;Y     ,.,li`~~i    人がゴミのようだ、ははははは!
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オイラはまず楽器のコーナーへと向かう。うむ、最近リサイクルショップでの出来事しか報告してないな。まぁ、我慢してくれ。これしか楽しみがないんだ _| ̄|○
ものとしては結構良いものがある。エピフォンのレスポールカスタムが79000円でほとんど新品同様であり、色も上品な焦げ茶でインテリジェンス漂う素敵な品だった。しかし、ジャンプしても金など出てこないので見るだけ見て我慢する。人はこうして忍耐心を養い、野心を増大させるのだ。ともかく、なんとなく良い楽器が転がっているのがハードオフである。どうしても、品のチェックのため足繁く通ってしまうのだ。それにしても、店員がテンパリながらでかい声で「いらっしゃいませ〜」とさかな君のような高く裏返った声で連呼している。なんだか、そんなに言われると落ち着かないなぁ。
それにしても人が多い。すれ違うのも大変だ。特にひどかったのがジャンク品のコーナーでここはまさに修羅場のごとく、宝を漁る人々でごった返していた。これにはかの名言を吐いた、天空の城ラピュタムスカ大佐もさらにビックリだろう。
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さすがの20「ゴミのようだ」を記録したぜ。賞品はゴミムシだ。
かみさんはというと、値段の安いものを探していた、今は生産していないドリームキャスト用ソフト「シェンムー2」を1000円で発見。しっとり、まったり、たっぷりとゲットして嬉しそうだ。オイラもジャンク品で怪しいメモリ800円とか素性の解らないフルスケールのPCIビデオカード 525円を発見したが、動作しなかったりドライバを見つける事を考えるととてもチャレンジングな事の思えたので、見送る事にした。
で、結局いつものように金を使わずに店を去る。頼むから「まいど様です〜」とは言わないでくれな。
すでに暑さと貧乏という現実に打ちのめされて、希望と元気を失ったオイラはもう一つのかみさんからのミッション、ペット屋でハムスター用にトイレの砂を買うため走る。うー、ペット屋はペットに配慮しているので冷房の効き方が甘く、暑い。ちょうどここでは、ちょっと成長しちゃったミニチュアダックスフントが2匹安く売られ、看板犬としてフロアで人に愛想を振りまいていた。オイラも屈んで目線を同じにし、手をさしのべるとジャンプして掴まる、手をなめ回すを繰り返し、まだ尖ってない歯で指を噛む。オイラは、彼らに向かって
あなたの噛んだ、小指が痛い、
と、歌ってみたがよく解らないようであった。その代わりに、後ろにいた店員のお姉ちゃんが情けないような顔をしてこっちを見ていた。まぁ、いいさ…
俺は恩知らずの犬のような気持ちになって、小動物のコーナーへ行った。うむ、小さいネズミたちがウロウロしているぜ。
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                l  -‐ー‐-  l<ゴミノヨウダ!
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うぅ、イカンイカン。暑さのため幻覚まで見るようになっている。オイラはかわいらしいハムスターを眺めた。何故か、ハムスターたちもこの暑さですっかりばてているが、そういう姿もかわいかったりするのだ。値段も7月いっぱいの特別価格、490円だしな。
さて、トイレの砂を抱えて家に帰る。すでに、我が家はちょっとしたサウナ状態だ。窓を開けても、扇風機を回しても一向に涼しくならない。そこで、オイラは近所のダイちゃん(雑種 雄 4歳)やマックス(ゴールデン・レトリバー 雄 7歳)を参考にして、荷物ルームとなっているオイラがよく使う部屋の板の間に寝ころんで、体熱と板の床の熱交換を行った。正直、33歳にもなって敷物のない板の間で寝るのは抵抗があったが、「寝かせてあげてください…、板の間ですけど…」と100万回唱えようとして、そのうちの23回唱え終わったところで寝た。
途中、何度も夢にうなされる。起きると汗びっしょりだ。板の間は噴き出した汗が乾燥して俺の形に塩をふいている。ん〜、殺人事件の現場で鑑識が死体にひいた線みたいだった。そして、始まっていたよ。納涼ビアガーデン2日目が。マイクテストに始まり、テスト用のカラオケテープが大音量で聞こえてくる。
五月蠅い、暑い、風はない、扇風機は一つしかない。とれる行動は、一つだけだ。そう、部屋からの脱出だ。そして、再び日産マーチK12に乗り旅に出る。オイラは、もしかしたら藻岩山の山頂へ行って涼むと共に、そのまま花火大会を見るかな?と、危険任務用の重装備で外に出たが、かみさんは面倒でそんな気はさらさら無かったらしく、えらく軽装備だった。なんとなく、戦国自衛隊のような居心地の悪さを覚えたが、人間など意外と適応能力があるものだ。きちんとちょんまげを結ってオイラはラストサムライになった。
外出したけれど、特にいくところもなく車内でドライブしながら涼む。方面としては真駒内方向だ。すると、ポスフール横にオイラの心のオアシス、ハードオフを発見。おぁ、なんてこったい! こんな場所にもハードオフがあるなんてぇー。オイラはMMRのように一人3役を演じながら驚いた。かみさんが手伝ってくれれば2人分で済んだのに…。で、便器のウンコが吸い込まれるように店内へはいる。
そこには、かつてないほどのリーズナブルなインスツルメンツが並んでいやがる。やばい、死んでしまうほどヤバイ。思わずかみさんから信用貸しにしてもらって、安いレスポールを買ってしまいそうになった。が、ここで少し成長したぱけちゃんは思い直した。結局、楽器が右のものから左のものに変わるだけじゃないか? 買えたからと言って技術が上がる訳じゃない。10万円以上する楽器なら、作りがしっかりしているので弾きやすかったり、音が良かったり何らかの効果があるかも知れないが、中古で1万のレスポールにそれはない。うん、だてに毎日血反吐を吐きながらこの日記をつけ続けているオイラではない。考える力がアップしたよな。まぁ、こんなところで無駄使いしてベースを修理に出せなくなったら、本職がベーシストであるオイラとしては本末転倒だからな。
そう思い、購入は取りやめて他の賞品を色々見ていた。正直、2万円の5弦ベースは欲しかったな。5弦や6弦の、所謂多弦ベースというのは中古でなかなか出てこないのだよ。定価で買うと大したことない品質のものでも7万、8万するし。だから、今持っている4弦のベースが自分で直せなかったら、この5弦ベースを買う事にしよう。そう結論をつけて、オイラは犬のように片足を上げ、おしっこの代わりに放屁し、マーキングしておいた。
その後、車でウロウロするがかみさんの体調が悪化してきたので、急いで家に戻る。しかし、カラオケ大会が一番盛り上がっているところだったらしく、本当に腹立たしいほど五月蠅かった。でも、我慢して負けじとギターを弾いて反撃した。まるで子供の喧嘩のようであった。
10時からは、世界の中心で、愛をさけぶ、だ。
段々と脚本が切ない感じになっていく。しかし高橋克巳がブラシで頭を叩いている絵は最高だった。地味に、「へぇ〜」って言ってくれたしね。この番組の最後に骨髄バンクの設立が1991年とでる。オイラもたまには人の役に立とうと、骨髄バンクのサイトを調べたが、残念ながら精神系のクスリを飲んでいると受け付けられないそうだ。まぁ、健康な人は登録したあげて欲しい。下半身麻酔なんて大したことないしね。オイラも痔の手術の時されたなぁ。
そして、せかチューで涙を流し、ああ探偵事務所での酒井若菜のお馬鹿キャラに笑い、ちょっと世界に関心を示す事が出来た一日だったと思い返すのである。
しかしながら、頭が痛い。脱水症状かな。