ぱけちゃん、おしゃまなの。

ふざけながらも世間を切るんだ、はてなブロブ版

勝手に自動ドアが開くと、お化けの話をすることにしている


「現在の臨時靴」by ヤシカエレクトロ35GS


誰かが無遠慮に家の中に踏み込んできて、不満の限りを訴え、ある者は「わからないこと」をいろいろな美辞麗句で装飾しながら語りかける。
どやどやといろいろな人が土足で踏み込んできて、大騒ぎをし、そして何事も無かったようになっていく。
それがオイラの仕事だ。
不毛と言えば不毛なのだけれど、世の中はロバの耳の王様を見た床屋が必要とするように「なにか」に吐き出す場所が必要なのだろう。そういう風にオイラは理解している。
・・・もう既に、「何かを変えよう」なんて気力など無いのさ。


さて、今朝は全然起きれない。何度か生まれたての子鹿のように立ち上がろうとするのだけれど、プルプルと力が抜けて再び布団に張り付いてしまう。
「なるほど、いくら歳を取って眠り続ける体力が無くなった」といっても、最終的に力そのものが無くなってしまうと、起き上がるのも大変らしい。
オイラは引退しかけのチャンピオンのようにヨロヨロとなんとか立ち上がり、マーチに放り込まれて妻に職場まで運んでもらい(そう、それは日の出に死体を運ぶような静かな作業・・・)、職場で「ポイっ」と放り投げてもらった。
いいんだ、今日を勤め上げれば明日は休みだ。


仕事は今日も忙しく、
「オイオイ、一体全体どうなっちまったんだ?」
とルパンに語りかける次元のようにつぶやく暇もなく仕事をする。でも、オイラ役回りとしては五右衛門がいいな。嫌になったら滅多メタに手当たり次第切りまくる。決めのセリフは、
「・・・また、詰まらぬものを切ってしまった。」
その割には、毎回ノリノリで切っているような気がするのは内緒な。


昼ご飯。
珍しくみそラーメンを食う。・・・ま、大してうまいという訳じゃないのだけれど、オイラの味覚は既に破壊されているので何でもいいんだ。
それでも、オイラ昔ながらのちょっと透明で縮れていて、つるっとした麺より、透明感がなくてまっすぐで、毛細管効果のようにまとまった麺の間から汁が口腔内に放り込まれる麺の方が好きだ。
現在は、昼休みに「私を離さないで」というハヤカワ書房の文庫を読んでいるのだけれど、途中から
「あれ、これってひょっとして・・・?」
と思うような展開だったのだけれど、さも当たり前のように深刻な事実が普通に語られていくあたりが面白い。まだまだ、わからないところがたくさんあるので楽しみに読むことにする。
ま、最後にターミネーターがサムアップしながら全部をぶっ壊してくれたら、同じように本をギタギタに破いて捨ててやるんだけれどね。


仕事終了。
終了というか、天の御慈悲によって無理矢理止めてもらうような状態だ。放置していたらいつまでたっても仕事が終わらねぇ。
適当にもりに捨てた死体がやっぱりばれることが気になる人のように、妻は再びオイラを死体のように回収してくれる。いいんだ、死体的扱いでも家に帰るというのは幸せなものだ。・・・何年後にホームレスかな、オイラ。


さてさて、裁判員制度が始まるけれどオイラがもし呼び出されたら事前審査で、
「オイラ、全面的に検察を指示するのです。情状酌量とかあり得ません。減刑するなら刑務所で模範囚として出てくればいいじゃん。」
と言って審議を全面的に拒否しますけどいいですか?と言うことにしている。
プラス3回罪を犯したら反省なしなので絶対極刑、一歩も譲らないし、他の裁判員も洗脳します、と言うことにしている。
そこまでいったらおそらく「非適合」として呼び出しキャンセルになると思っている。
でもさ、それオイラの本当の考え方なのだから仕方ない。オイラの辞書に残酷はない。
残酷を語る暇があったら、チェチェンの首切り動画でも見ていた方がよほど勉強になるし。